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完全版BiSキャノを見たので、心の中から叫んでみる

何度かのすれ違いで、我が家に届かなかった完全版BiSキャノンボールを深夜に佐川急便の某営業所で迎えに行き、そのまま一気に視聴しました。

その時の想いを心の中からおもいきり叫ばせてもらいます。

※この記事は映画の批評ではなく、感想みたいなものです。ご了承ください。

<完全版BiSキャノンボール 特報>

【初回上映の記憶】

最初BiSキャノを見た時は興奮して、DJ TK2Dと某駅前の金の蔵で朝まで飲みまくりトークをしました。

ですが、公式Twitterや松尾さんがリツイートする感想文が流れる内容を見続けてその興奮は一気に冷め、何故あんなに賛否両論な内容になってしまったのかという疑問の方が強くなりました。

結局のところキャノンボールとしては成立しなかった、ドキュメントとしては不完全というのが全体的な一番の結論なのですが、個人的には普通の女の子のBiSメンバーを大人たちが囲って無茶苦茶にかき回す人間模様が面白いと思ってましたし、好きでした。(研究員の方には申し訳ないのですが…)

実際BiSキャノのおかげでBiSが好きになりましたし、最近デビューしたBiSHも好きになりました。
FacebookでBiSキャノとBiSのMVをシェアして盛り上がってたら、BiSキャノを見てないけど僕の盛り上がりぶりで地元の学校の後輩夫婦もBiSを好きになったっていう嬉しい話もありました。

僕の音楽の専門はロック系ではHR/HMとヴィジュアル系ですし、最近のポップ系はエレクトロポップのCHVRCHESを聴いてるくらいで、アイドル音楽はほとんど聴きません。

アイドルの仕事をする時は予習として聴いたりすることもありますが、それ以外は全く聴きませんし、友達がアイドルグループのMVを撮ってるんですけど、それを聴いてもピンと来ません。

なのに好きになったのは、単純にかっこいいからです。

BiSの「DiE」、BiSHの「MONSTERS」なんて最高っす。

BiSキャノ本編でのテロップにイベントの話が出てきますけど、それを見た時は破天荒だなっていうよりも「ロックだな!」っていう印象でしたし、それくらい熱をあげておりました。

<BiS - DiE>

<BiSH - MONSTERS>

一方、編集が大変そうなのはものすごく気がかりでした。

松尾さんのTwitterを見てて素材が面白いというツイートがありながら、試行錯誤してる様子だったので、完成して最初の上映のトークショーでのゲッソリした表情だったのとウイカさんとの会話では前のバージョン(長尺版)の話があったので、そのバージョンが気がかりだったのと、劇場本編と予告編で使われてる部分が違うのが多すぎて、出し切りたくても出せなかったのでは?、そんな印象がありました。

公開されてからそんなに経ってないにも関わらずバージョンアップをさせてたので、相当な苦労を感じました。

完全版が発売されるというのを聞いたので、松尾さんの作品に対する正解が見れるのではないかということで、ものすごく楽しみでした。

【完全版の感想】

完全版は劇場版より、人間模様が全体的にわかりやすくなりましたね。

5時間28分の長尺ですが、それを感じさせないということはそれだけ内容が濃かったということです。

必要な補足が大幅にカットされた劇場版に比べて、ホテルまでのお泊まりの詳細がわかりやすくなりましたし、ストーリーに大きく関わる補足もありました。

ビーバップみのるVSテンテンコは作品として重要な転換ですが、あれがなかった場合、もしくはみのるさんが先走らなければ、松尾さんの結末が違う方向に進んでたかもしれません。

泣く泣くカットという表現はありますが、無くしたらダメだろなカットの方が多かったですね。

劇場版ではわからなかった部分多すぎるせいで今まで何回か見て、メンバーのコメンタリートークショーを聞いたりして考え、構築してきましたが、一気にぶっ壊された感じがします。

NG素材を含めた長尺版を2月の上映の時にやったら変わってたのか?と思いましたけど、ちょっと違う気もします。

上司のNGが出てるとはいえ、あの素材を使えば当時の感想や印象が変わるかどうかですが、正直ならないと思いますし、あの素材では作品を終わらす為の着地点としては難しいのではないかな、という気持ちが強いです。

後味悪くてそこが良いんじゃないの?とは思いますけど、技術的な目線と感覚からの考えで言って申し訳ないんですけど、この素材を使うためにはもう一息何かが必要だったのではないかと思うのです。

今回、完全版を作るにあたって追加撮影が行われてるんですが、この追加撮影が重要なキーポイントです。

BiSの意志を継ぐユニット、BiSHのファーストライブとそれを見届けるBiSメンバーの様子が記録されてるんですが、この時のBiSメンバーの子たちの状況というのが、BiSキャノが公開されてからだいぶ変わってるんですよね。

BiSHのファーストライブとBiSメンバーの今という日であり、瞬間だったので、BiSからBiSHへと繋ぎを松尾さんが赤い糸のように撮りきったあの素材は、おもわずニヤついてしまうくらい興奮してしまいました。

完全版が完全版たり得るのはそこなんでしょうし、NGにされた素材はそこで生きてくるので、素材を使う意味、着地点とすればこれが正解だったのではないでしょうか。

しかし、ラストのウイカさんのあのシーンはぶっちゃけ狙ってやったんじゃないかって思いまして、笑いました(笑)

ウイカさんは自身もあの撮影で相当ひどい目にあってるのに、公開されてからの宣伝活動に積極的で、本当にすごいなと思いました。

他のメンバーは自分が出演するトーク以外での宣伝なんてあんまりしないですよね。

特にヒラノノゾミさんなんて「すごかった」くらいなツイートしかしてなかったんで、ホント興味がないんだなって思いました(笑)
まあ、BiSキャノの撮影当時の印象が強すぎた拒否反応も加えて、今の自分のことに精一杯なのがわかりますけど(笑)

しかし、テレキャノの時もそうなんですけど、みちるさん、本当に運がないですね(笑)

そこが良いんですけど、一度はみちるさんが救われるような展開がみたいなとちょっぴり思いました。

絶望した状況下でみちるさんが夜の下北でバク山さんを映した姿が天使に見えたのは、ここだけの話です。

えらい長文となりましたが、今回完全版を購入して本当に良かったです。

今度は完全版がいろんな劇場で上映されると思います。

結末は変わりませんし、例え見たからと言って気持ちの変化があるかはわかりませんが、劇場でもういいやって思った方、ぜひ完全版を見てほしいなと思います!

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