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雨晒し 


嗅覚が弱い。弱すぎる。多分自分自身が気付かないだけで問題っちゃ問題なんだと思う、思います。

どれぐらい嗅覚が弱いかと言うと、肉の腐り度合いを判別することが出来ない。これに関しては生肉を買わなければ解決なんですけどね。
あとはガスの匂いもあまりわからない。周りの人が騒いでから暫くしてたしかに、臭いってなる程度。本当にバイトでグリルの担当とかさせない方がいい。


最近自分の中でどうしても金木犀を嗅いでみたいという欲求の割合がかなり大きくなってきて。
人生で金木犀を意識したのはここ最近までなかったのだが

しずる村上さんのこのツイートを見て以来、
金木犀が気になりに気になってしまった。それと同時期に見た舞台で金木犀が出てくるセリフを聞いて以来、金木犀が頭をウヨウヨしている。

小学生の時の通学路には金木犀があって、皆んなが臭いだのなんだの言っていた記憶はある。自分はわからんなー、みんなに合わせて臭い言うとくかーって思っていた。


そして今になってドラストで消臭剤とか部屋の芳香剤、入浴剤を探すと必ずと言っていい程ある「金木犀」、そう、買うしかないのだ。本物の金木犀の匂いは嗅いだことないが、売られている匂いならまだ近くで嗅げばまだ匂いが微かにするはずである。そう思って買い物カゴにひたすら金木犀と書いてある商品をブチ込んでいく。そして意気揚々とレジに持ってゆく。手を動かし次のカゴに店員さんが金木犀商品を移動させていく。真っ黄色な清算済みの買い物カゴ。1つだけミモザの匂いが紛れ込んでいたが、その時聞いていたセゾンの影響だった。


とりあえず家に帰り芳香剤をリビングに置いてみる。これが金木犀かぁ、外で嗅いだらきっと清々しいんだろうな、そんなことを思う3月の始まり。

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