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リトリートをふりかえる 其の八

ここ数日で、急に秋がグッと近づいてきました。猛暑が去って、涼しい夜は網戸を抜けてくる風が寒いくらいです。夏の虫の蝉も、今年は暑すぎたのかあまり声を聴かないなと思っていたら、暑気が去ったころから元気よく歌声を聴くようになってきました。あれから2ヶ月。帰国後のこの2ヶ月間の身体の変化も含めて、いまハワイ島プナを、腸内デトックス・リトリートをふりかえってみましょう。リトリートをふりかえる、今日が一旦、最終回です。

**De-Tox / Re-Set

そして、日常はつづく**

「デトックス」は、そのまま日本語として使われているので、なんとなく雰囲気で使いがちな言葉かもしれません。その意味は、deとtoxが合わさった言葉であることをいま一度考えてみると見えてきますね。「解毒」です。

腸内デトックス・リトリートでは、食生活を中心とした日々の生活習慣によって乱れてしまった、「毒されてしまった」腸内環境を中和、ニュートラルな状態に、本来の状態に整えることを目指します。昨年は、「Let's Go Back To Zero: デトックス・リセット・リトリート」と名付けました。長すぎる名前だと思いますが、「解毒して、元通りにして、自分の原点に立ちかえる」という根本的な姿勢、目指すところは、やはりこれだなと思います。

「日々、自分の身体に合う完璧な暮らしをしていれば、、、」もしそれが可能であれば、もしかしたらコロンハイドロセラピーも、チネイザンも、というかあらゆるメンテナンスは必要ないかもしれません。しかし、「完璧」という概念は常に危うく、怪しいものです。こと暮らしにおいては、精神衛生まで含めて考えると、悟りの境地に立たない限り、残念ながら非常に難しいように思います。ストイックに徹底しきれば、他者との交流は自ずとなくなります。人間は、他者と交わることを前提に、自然の一部として存在している、とボクは信じているので、それでは不自然、つまり完璧ではないように思います。

そもそも、現代社会で、特に「オーガニック」なもの、ボクなりに意訳してしまえば「自然、天然」なものが当たり前に手に入らない日本においては、ついつい身体に不自然なものを入れてしまいがちです。

とはいえ、「せっかく腸を綺麗に戻したのに、、、」とその後の生活で悲観することはありません。なぜなら、デトックスしてリセットした自分は、確実にあたらしい自分(なつかしい自分かな)で、同じような日常を違うように見るからです。そして、その変化は、日々の行動の変化を導きます。敏感になった身体が、以前は気づかなかった不自然を不自然だと気づいて教えてくれる、そんなこともあるでしょう。少しずつかもしれませんが、本来の自分に合うものを選び、合わないものを選ばなくなっていく、その準備が整っていきます。同じような日常に戻っても、違うように暮らしている自分がそこにはいます。

きれいな水と共にある

以前、Mika Moonも水について書いてくれました。腸内デトックス・リトリートでは、毎日海を眺めに行きました。天気のいい日は、マーメイド・ポンドで水浴びをしました。ハワイアンは海で自らを浄めると聞きます。日本でも、神社では入る前に両手と口を浄めます。そして、浄られた両手を合わせ、浄られた口から祈りを捧げます。コロンハイドロセラピー、海、オーガニックのジュース、おいしい水、身体の内も外もきれいな水と共にある日々を過ごすことで、身もこころも浄られると、単純にただただ気持ちがいい自分がいます。シンプルに心地がいい自分、そこにリセットされた時に望むこと、望まないこと、それが自分の真ん中に鎮座していると、日々がちょっと楽になる気がします。

2ヶ月後

ハワイ島では問題なく付けていた指輪がむくんで入らない。そんな朝が最近多くなってきました。むくみとは、、、これはまた別の機会にゆっくり考えましょう。さて、寝起きはどうでしょう。あの爽やかな目覚めは続いているだろうか。食欲はどうだろうか。リトリートをふりかえることで、その後の自分が自分らしい選択をちゃんとできているか、はたまた寄生虫やら自分の弱さに操られて、よからぬ選択をしてしまっているか、その判断ができるかもしれません。

腸がきれいになったおかげで、身体は以前よりもはっきりとサインを出してくれます。ボクは去年のリトリート以降、生活が乱れたり、化学調味料を取りすぎたりすると、すぐに肌に出るようになりました。お盆明けのいまは左の頬にいくつか小さな吹き出物があります。身体はいつも、ボクたちに話しかけています。しっかり聴いてあげられるように、清々しい自分でいたいなとあらためて思う、リトリート2ヶ月後の自分です。

今回はリトリートでのスペシャルな出来事、ではなく、いまこの時点で、リトリートをふりかえることで、リトリートを考えてみました。また思い立ったら、ふと番外編でふりかえるかもしれませんが、一旦、これにて2018年6月のリトリートのふりかえりは終わろうと思います。

みなさん、蝉の鳴き声を楽しんでくださいね。
または、コーキーの歌声を。

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