悩みの日々

6月21日 クリニックにて、発達障害の診断が降りた。

結果は、「軽〜中程度のADHD、ならびにASDグレーゾーン」。発達障害者として、自他ともに証明された存在となった。このこと自体は、自分に精神的なダメージを与えたわけではない。むしろ、白黒はっきりできて気持ちが晴れやかになったくらいだ。

しかし、悩ませるのは、この事実を受けて、今後どうしてゆくのか。

発達障害の治療をするのか?しないのか?

その決断をまずは下す必要があった。


これまでの40年の人生で、自分は発達障害を抱えていたなどとは知らずに生きてきたことになる。

自分の人生には不要な気苦労が随分たくさんあったし、自分は五体満足な健常者のなかでは世界で一番不幸な人間だと思い込み、落ち込んできたことも数知れずあった。

しかし、それでも、小中高と一度も不登校にはならなかったし、浪人はしたものの人並みに受験勉強を経てそこそこ有名な大学には入学できたし、大学時代にはある程度好きなことに取り組めて伸ばすことができたし、就職活動には失敗して新卒フリーターの時期が約半年間あったものの、その後になんとか拾ってくれた会社に正社員として入社して、18年間休職することなく無事に勤めることができている。

自分的には鬱っぽい気分が激しく、長く続く時期はたびたびあったけれど、それで会社を休んだこともなければ、うつ病にかかったことも多分ない。

多分というのは、心療内科で正式にそうだと診断をされたことがなく、苦労はあれど日常生活が何とかなってきているからであり、実際は軽度のうつだった時はあったかもしれないから。

とにかく、あくまでも、傍目からみたら、発達障害者とは思われてはいないと思う。

多少根暗で協調性がないとか、ちょっと変わったヤツくらいには思われていそうだけれど、発達障害を明確に指摘されたことはないし、自分でも半信半疑なところがあったから。

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