IPOへの苦難の道 ~6~

-J-SOXの評価範囲-

J-SOXの評価範囲の決定って嫌ですよね〜。
この範囲次第で今後の業務の大変さが大きく変わります。

ちなみにJ-SOXとは、企業の貸借対照表や損益計算書等の会社の業績に関する数字がきちんとした根拠に基づいて計上されていることを担保する制度です。
皆さんも上場会社の株式を買うときにその会社の売上や利益がどれくらい出てるかは調べると思いますが、その数字が適当な数字で開示されてたら、もはや株式市場はカオスですね。

このJ-SOX業務を行う際に対象とする事業体や勘定科目、数字を作るためのプロセスなどを選定するわけですが、、なるべく狭い範囲に抑えたい 笑

「その科目はいいんじゃないですか?」
「そのプロセスは今の規模感だと不要でしょ?」

評価範囲から外すための理由探しに必死になります。

思えば、結構厳格な手続きが求められるIPO業務の中でなんとあやふやでふわっとした業務なんだろう。
J-SOX自体は制度自体は確立されていますが、どのような手続きで、どのような資料を作成しなければならないかは明確に決められていない。
正直、担当する人次第でかなり判断が分かれる制度です。監査法人も人によって言うことが全然違いますし。

ですので、IPOでJ-SOX業務を行う際はスモールスタートで始めるのが一番効率的というのが個人的な感想です。

ただし、必ず監査法人を巻き込みましょう。あの人たちは後からコロコロ意見を変える人たちなので、早い段階で巻き込んできちんは意見を伺いながら進めるのがベストです。
まぁ、それでも後で意見を変えてきたりしますが。
そこはそーゆうもんなのだという割り切りがどうやら大事なようです。

所属
合同会社UKTGコンサルティング
https://uktg.co.jp/trust/

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