見出し画像

企画募集案でキャリアアップする秘訣

今日話をしたいことは、「【悲報】企画募集型でサービスインして成功したゲームを僕は過去20年見たことがない」というテーマについてです。

何かのタイトルみたいな見出しですが、僕がゲーム業界約20年いますが、この企画募集型で始まったゲームが形になるのも稀ですが、成功したものをいまだかつて見たことがありませんという話です。

例えばですが、会社で企画を集めていい企画を拾うっていうパターン。まぁよくある光景なのかもしれませんが、ほぼ高確率でその企画はなかったことになります。僕も過去いろんな会社、いろんな人々に出会ってきてこのケースの話はよくあることなのですが、ほぼ形になったのを見たことがありません。

雑誌の記事とか、比較的取り組みも実行もやりやすいものに関しては形になることは多いのですが、こと大きなプロジェクト。ゲームにおいてはまともに形になったケースを経験上ありません。


しかしこの事例。

使い方によっては新人にとってはとても大きなチャンスであることも間違いはありません。ここでは、本企画が立ち上がった時、どういう形で向き合うことがキャリアアップにつながるのかというお話、失敗する事例ってこういう理由、っていうところを踏まえてお伝えしていきたいと思います。


■失敗しやすい理由
ボトムアップ型の起案から形になるのは難しい


理由はいくつかあります。

①起案経験がない人の企画であること

企画慣れした人でも企画は形に成り立ちにくいです。それが起案経験がない人が企画を作ったとしても、会社が求めているような企画がそう簡単に仕上がるはずはありません。もし上がってきたとしたならば、それはその時点でとても優秀な

はどこも一緒でありますので、起案経験がない人の企画から即戦力になりそうな企画を求めるというのはなかなか厳しいのが現状です。


②会社としてサポートする体制がそもそもない

ボトムアップパターンして起案する企画は、誰かが全面的にバックアップしない限りは形になりづらいだけでなく事業化もしづらくプロジェクト自体にもドライブがかかりません。サイバーエージェントさんぐらい、めっちゃしっかりしたスタートアップ支援とかぐらいゴリゴリの仕組みがない限りは「よっしゃ、やることなさそうなんで、いっちょ企画でもやってみっか」っていうノリの企画募集系はほぼ無駄作業です。これやっている会社はヤバい暇な人がいると思っていいと思うぐらい。


③企画起案者をサポートできる人がいない

仮にいい企画が飛び出してきたとしても、それをマネジメントできる人がいない場合、いい企画を持った企画者がくすぶったままに自然消滅するパターンもよくあります。つまりは会社側がサポートしてあげるか、もしくは起案者の何が何でも形にしてやるぜっていう心意気と行動力が必須だったりもするわけですね。


④起案者が面白半分で言い出す

マジでこのケースあるから立ち悪い。評価に関係ないならやらなくてもいいと思います。


■活用法:ボトムアップ型の企画をキャリアに繋げる方法

・起案者の場合

企画を作る練習だと思って企画書を作る訓練をしてみましょう。仮に起案されて、プロジェクトになったらラッキーですが、まぁ訓練だと割り切って取り組んでみましょう。起案はとても勉強になります。リサーチ、プロジェクトの構成、リリース想定の脳内シミュレーションを行い、資料にするという過程を経ますので、それができるだけでも地力は付きます。


さらに、企画案はだいたいコンペ形式になりますので、どういう企画が通りやすいのか、どういう企画をみんな考えてくるのか、どういう資料やプレゼンをするのかといったことをよく観察しながら、今後のことを考えて作り上げるのが一番いい材料になります。


・偉い人や憧れの人に印象を残すために使う

いい企画を出したり、インパクトある企画を出すと、その企画をちゃんと見てくれる人がいたらそれを評価してくれる人もちゃんといます。プロデューサーやディレクターなどが見ていれば、自分のプロジェクトに声をかけてくれることもあります。


・資料は作りっぱなしにしないで、誰かにフィードバックを受けてみる

作りっぱなしはめっちゃもったいないので、とりあえず誰か目上の人に無理言ってでもフィードバックをもらいましょう。学習はアプトプットしてフィードバックを受けてからはじめて血肉になります。必ずフィードバックを受けて、資料の評価や今後の参考を得るといいでしょう。


======================

すこしでも「いいね」と思ったら評価お願いいたします! 別途知りたいテーマなどがありましたらコメント等をいただければ書いていきたいと思います。ありがとうございました。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

いただいたサポート費は還元できるように使わせていただきます! 引き続き読んでいただけるような記事を書いていきたいと思います。