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勘違いのマネジメント力。人、モチベーション、資産を操作しようとしていない?【ビジネス】

マネジメントの本ってたくさんありますし、いろいろ読んでみたのですがリソースマネジメントだったり、アセットマネジメントだったり、チームビルドに関してだったり著者によって視点などが変わっていて、多様な知識と考えを持っておかないといけないんだなということが分かります。

ただ勘違いしがちなのが下記のような考え方です。
・チーム生産性を上げるという考えの元に、
①どうやったら人を上手に管理できるだろう
②どうやったら人を教育できるだろう
③部下のモチベーションを上げられるだろう

人の考え方までは変えられない

基本的に人の考え、性格、価値観を変えることは極めて難しく、時間もかかります。これが前提なのに、職場やマネジメントを学べば、それができると勘違いしてしまいがちです。

変えられるところは、ルールや規則での勤務時間や勤務態度。または研修などで規則を教えたりすることぐらいは早めに効果がでるかと思います。ただ、ビジネスなどの基礎能力やスキルなどは、仮にアップしたとしても時間がかかりますし、本人が望まない場合は変化は期待できません。そこに強制力を突っ込んだところで変化は期待できないかと思います。

最適なパフォーマンスを出すチームはどうするのか?

・例えばその1
ビジョンや信念、価値観が近くてやる気のある人たちと一緒にチームを組み、最適な配置をすることです。実はこの考えが一番の成功法であるのはデータからも出ています。
ここに違う価値観、信念、やる気がない人を入れるとどうなるのか。想像できますよね? 

・例えばその2
チームの入れ替えや採用戦略が使えない場合、その強みがあるところに最適化だけして、あとはそのチームでできそうなことをやっていくという感じです。ここに強制力を持ったところで大して期待する効果は薄いと思われます。

操作しようとすると弊害が起きる

経営に関してもスタッフ等に関してもそうですが、各種操作しようとすることの弊害が大きく、次のパラダイムに移行し始めているということを「目に見えない資本主義 | 田坂 広志」の中に「操作主義の病」ということが書かれています。

その中で、何かを操作しようとすることが、現場でどういうことが起きているのかを一部引用します。

「例えば、部下のモチベーションを高めるという言葉の裏には、部下や社員を上から操作し、やる気を出させて生産性を高めたいという操作主義が忍んでいる(略)。こうした経営者やマネージャーの側の無意識こそが(略)、心の通わない索漠とした関係にしてしまっているのである。」

そもそも会社でマネジメントが上手い人って誰なんでしょうね。付いていきたいな、一緒に仕事したいなって思える人、環境ってどんなところでしょうね。それを意識することも1つ、自分と誰かの関わり合いで重要になってくることかもしれません。


2009年に発行された本「目に見えない資本主義」にも詳細が書かれていますので興味があればご一読すればいいと思います


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