見出し画像

日曜アトリエリスタ

先日、はじめて、4歳児向けの工作ワークショップを主催ました。

途中で飽きる子も出るかもというのが一番の心配でしたが、直前にヒントを得て天然素材も色々用意したことが功を奏し、説明なんて、「線のとおり切ったらどんな生き物が出てくるかな?いろいろ好きなものを張り付けて自分の水族館をつくってね」っていうくらいで、もう終わりだよー!って言うまで、みんな目一杯楽しんでくれました。お家に帰ってから、続きも作って作品を完成させ、壁に貼った写真を送ってくれた子もいました。

ここで強調したいのは、今回来てくれた子たちは全員、特別な教育をする保育園に通っているわけではないってこと。それでも、手触り豊かな素材を与えると、90分集中できるのです。

一部を紹介すると、時間内でこんなかんじ↓

こうでないといけないというルールがなく、みんな無重力。表情の描きかたもリベロ、貼り付け素材ののりやボンドやテープの選択もリベロ。

大人ほどの言語化はできないけど、リフレクションの問いをすると、それぞれに「ここはイカの巣」「エイのオスとメスが結婚している」とか…

…ね、どの絵のことがわかるでしょ?

今までにもさんざんこの遊びはしているヨーヨーも、自分の作品がお手本として紹介されたのが嬉しかったようで、いつもは「できない」と言って親任せの目を描くところも、他の子に負けじと自分で頑張りました。これぞ、集合研修シナジー。

幼児向けのこういうのはビジネスとしてスケールするイメージはあんまりないですが、個人の特技の延長で準備の負荷もあまりなかったし、大人向け研修企画に通じる気づきもあったので、季節ごとのイベントを企画して今後もやっていこうかな。日曜大工ならぬ、日曜アトリエリスタ。

イタリア北部の街、レッジョ・エミリアは、幼児向けのアート教育で有名で、ペタゴジスタ(保育担当)とアトリエリスタ(美術担当)の二人がペアで、0歳から5歳の子どもたちの指導をするそうです。それ以上のことはよく知らないけど、わたし、天然で向いてる気がする、アトリエリスタに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?