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おシャレとの距離感

最近ふとした夫婦の会話で「元サッカー選手の中田英寿氏ってどう思う?」と聞かれ、「いや~、おシャレな男は、あんまり趣味では…」と答えながら、どんな顔だったっけとちょうど開いていたパソコンで画像検索したら、

あらっ!…素敵?

自分の趣味が変わったかと思うくらい印象が変わっていた。

改めて昔の画像検索してみて、ご本人の顔立ちがすごく変わってらっしゃるわけでもないのだけれど、でも、なぜだか若いころの右の写真では「ふ~ん」だけど、左の近影は「イイネ」と感じる…

みんなのスターをつかまえて失礼な話ですが。

わたしの感じ方が変わったというより、「オシャレな男」というものに対して、そもそものセンサーが年代別に差別的な(!?)反応をするようになっていて、20-30代に対してはしーんとしているけど、40歳くらいを境にぴょこんと「いいね」するかんじ?

それとも、他の人がみても一般的に、最近中田氏はカッコよくなったのだろうか。彼がオシャレさんであることは議論の余地なしでいいよね?

だって、ショーン・コネリーとかジョージ・クルーニーとか、年上のダンディは昔から好きだったしなあ…と、思ったところで「じゃあ、ベッカムは?」と問われ、そう言われたらベッカムは前からかっこいいと感じていたわと答え、ただの分かりやすいイケメン好きであることがバレてしまったが。

どうやら、何かのインタビューで、ベッカムが中田のことを「超かっこいい」と評していたことを受けての、最初の質問だったらしい。

いやや、誰も興味なさそうなわたしのダンディ趣味を開陳するところに至ってしまったけれど、中田氏のカッコ良さの発見は自分的にわりと驚きで、年を重ねるほどにおしゃれを実践することって、男女を問わず大事なのではないかと思うに至った。

一方で、女のオシャレに関して、以前のわたしは男のそれ(オシャレすぎるのはイイ男と思わない)とは反対の世界観を持っていた。

「イイ女」は先っちょに隙がない、つまり、髪先(ブロー)・爪先(ネイル)・かかと先(ピンヒール)の3点セットをちゃんとやってるって。

自分で実践できていたわけではない。むしろ、常に隙だらけで、特にネイルは苦手で、できなくて。

社会的にハイ・メンテナンスを求められるジェンダーであることは感じていつつもそれを自分はできなかったから、「わたしはそういうフィールドで戦ってないし」と内心言い訳しつつ、オシャレな男は嫌だよって思っていたのかもしれない。

そして現在、子育てと仕事との両立に追われて、その手のドグマから、いつのまにか、真に解放されていて、改めて、中田氏のオシャレを素直に素敵と思えるようになったのかなあ。

二度見しても、若いころの写真はやっぱりそんなに惹かれないんだけど、

中年以降のオシャレって、大事だな。

自分、正月に2キロ太ってる場合じゃないわ、今こそオシャレに取り組まなければ!と、清々しく、本気で思った。

というわけで、新年の抱負なるものをひとつも考えずにここまで来たけど、ひとつ決まった。

今年はオシャレを追いかける。

今更前述の3点セットをがんばると、いわゆる「美魔女」と呼ばれる不自然な存在になってしまうので、そうではない、年相応のオシャレってやつを追求するよ!

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