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【Rush Gaming 振り返りシリーズ②】プロゲーマーとして生きる為に

前回記事のこのセクションが長い&誤解を招く表現が散見されたので、加筆して別記事に起こしました。

【Rush Gaming 振り返りシリーズ①】1年の振り返り&今後の展望

Call of Duty ”プロ”ゲーマー
あなたがCoDで「プロ」になって、さらにその上でそれを「職業」にしたいのであれば、しっかり冷静に考える必要があるでしょう。特に日本のesportsは、Youtube、Twitchをはじめとした配信媒体での数字がほぼすべてといっても過言ではありません。賞金規模が小さく、まだまだ上手いだけでは価値が付きづらいからです。(そしてそれ自体を憂いてるわけでもありません。発展途上ですし、正直現状当然のこととも思います。大会があるだけ本当に喜ぶべき)
そもそも比較的発展してるスポーツの世界も、人気がないとどうしようもない、見たいと思われるようなエンタメでないとどうしようもないのは大人であればみんなわかっている事かと思います。

個々人がそれを職業にしたいなら、人気は必須条件
個人としてのプロゲーマーキャリアを考える人は、先述したように人気は必須要件です。そして人気になるというのは本当に難しい事です。並大抵の努力では、esports YouTuberとしての人気獲得をすることは、本当に難しい。難しいからこそ価値があるゴールがあります。
人気があれば、グッズ収益やイベント収益、スポンサー収益によるアップサイドの道筋が描けます。GreedZzを始め人気選手は、自身のYoutube広告収益、売上や契約連動のインセンティブを足すと、給与以外に年間で利益が数百万円に及びます。が、人気がない場合や、人気を得る努力が出来ない、向いていないプロゲーマーは賞金に頼らざるを得ません。
生活のための日銭はもしかしたらチームによってはサポートがあっても、頑張った先のゴールがそれでは、普通に働いたほうがいいじゃないか、となるのも合理的だと思います。ソニー様は素晴らしい大会を開催してくれていますが、本質的にはチームや選手が血の滲むような努力をしないと、否したとしても、選手はただリーグに参加してプレイしてるだけでは給与はほぼいただけないでしょう。

チームと選手、主催者、開発者みんなの協力が必要
冷静に考えて、まだまだesportsコンテンツは数字面において課題が大きいと言わざるを得ず、さらに残念ながら仲間も少ないというのも事実です。esportsを流行らせようというYoutuber・プロゲーマーが少ない。国内外で少々問題な点かと思います。あんなに素晴らしい大会が開催されていたにも関わらず、です。今後esportsが本当の意味での市民権を獲得していく為には、参加側が大人や主催者のおんぶにだっこにならずに、選手やチーム自らが率先してesportsの魅力を伝えていく、そんな努力が必要なのではないでしょうか。そしていつか、多くの人が大会を視聴し、その卓越したスキルやスター性が評価され、価値となり、生活の糧になるような時代がおとずれることを願い協力し合う事が望まれると思います。

(これはCoDに限った話ではなく、クラロワなどを含む多くのタイトルで、esports コンテンツよりもバラエティコンテンツの方が視聴が多いのは数字を見れば明らかです。)

チームとして目指せる現実的な方向性とはなにか
ただ一方で、横で見てきた身としては、選手活動と本気の発信活動の両立の難しさは非常に骨身にしみた1年でもありました。正直、全てのesportsプレイヤーに、GreedZzやGP、ハセシンのようなYouTuber活動を強いるのは現実的ではないと思います。しかし先述したように、発信活動は個々人の将来を考えた時に重くのしかかる事実です。

もちろんチーム運営方針として、海外で賞金を稼げるようになるチームを目指すという方向性ももちろんありえると思います。今年からおそらくCWLのオープン大会に参加できる可能性は去年実績でいけば可能性が高いでしょう。ただ、賞金に対しての期待値換算は現在はかなりシビアです。

それでも、WinRedに代表される、純粋な強さやアスリート性に私も魅了された1人です。Rush Gaming Inc.としてこの純粋なスポーツ性や勝利を目指す事の素晴らしさを損なわずに、多くの方々へesportsの感動体験や夢、希望を伝え、なおかつ企業として健全な経営ができるように、新しいチャレンジをしていきたい。そして多くの若者がたくさん事を学び、いつか違う道に進んだ時に、それまでやってきたesports活動が金銭価値だけでない、もっと本質的な人生の糧になるような、そんな企業活動を推進していきたいと思います。

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