オフロ理論

新しいマガジンを作りました。「リトルまさまさのこなくそ日記(仮)」です。記念すべき最初の記事です。このマガジンでは、あまり気構えることもなく、ちょっとまだ生煮えかなぐらいの段階でも、えいえいとこしらえてゆくことにするので、生半可な気持ちでご賞味頂ければ幸いです。

各マガジンの位置づけはイントロ「まあ頑張っていかなあかんな、言うてますけれども」をご参照下さい

さて、早速ですが、オフロ理論というものを聞いたことはあるでしょうか?これはまだ世界で2人しか知らないとされている奇説であり、僕を除けば、大学時代同期のキノピーしか知らないはずのものです。そしてそのキノピーは間違いなく忘れてると思います。そんな奇説をご紹介致しましょう。

確かあれは大学院生の頃、就職活動か何かに勤しんでいた時に、キノピーと議論になりました。どうしたらこう、物事を上手になっていくことが出来るのだろうかと。漠たるテーマでした。

「やっぱり機会が大事じゃない?」と僕は言いました。どこかしらで聞きかじったリクルート社の有名な社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」が頭にあったと思われます。

当時、英語を得意としていた(気になっていた)僕は、白板にOpportunityと書きました。オポチュニティと。

Opportunity

機会。何がなんでも。これがないことには物事が始まりようがない。鉄壁。リクルートも言うてるし、これは固い。鉄壁。

ただまぁ特にそれ以上は、論を強化する材料がない。少し右上がりの筆記体を眺めて、まぁこれだよね、的な感じをフンフン出していたところ。

「アウトプットが大事」

とキノピーが言い出した。

曰く、どれだけ本を読んでも打てるようにはならない。インプットによって大体の理屈を理解したら、あとは実践、すなわち、アウトプットあるのみ。このアウトプットをどれだけ積むかが大事なんじゃないか。要はインプット、素振り、アウトプット、このサイクルじゃないか、うんたらかんたら。あれ、ここで言う素振りってなんやっけ。そうか、なるほど。うんたらかんたら。

忘れてた。キノピーは割とドリブルが得意なタイプやったなーと思いつつ、僕は白板にOutputと書いて、枝葉末節は無視した。

なお、正直なところ細かい記憶は曖昧なので、この話は基本的には創作と考えて頂いて問題ない

Output

アウトプット。それはそう。やらないものがうまくなろうはずがない。テーマを忘れた読者がいそうなのでもう一度書くと、「どうしたらこう、物事を上手になっていくことが出来るのだろうか」というのがテーマ。忘れても仕方ないようなテーマではある。

機会を得て、アウトプットする。悪くない、ていうか当たり前とちゃうか?ただ、これだけでは我流になってしまうな。我流が悪いわけではないけど、なんかこう上手なアレがあった方がええよな。コーチ的な、コメント的な、なんやっけ。ほら、あるやん。あれよ、あれ。

そうや、アレや!

Feedback

ああ、出たフィードバック。響きもいい。僕は白板にフィードバックと書こうとした。F...eedで良いんやっけ?食べさせるのFeed?ああ、意味的にもそう?バックで返すみたいなイメージ?ああ、そうね。Feedbackね。Facebookみたいに見えるね。見える見える。どうでもええな。などやって。

そう、フィードバック。何かしらのアウトプットに対して、こうなってるといいよね的なものとの差分を返す。フィードバックする。フィードバック制御って前、授業かなんかで聞いたな。なんやっけ?忘れたね。などやって。

機会を得て、アウトプットして、フィードバックを受ける。いい感じ。あともう一個ぐらいあってもいいな。うーん、この流れで言うと、何を足そうかしらと。

Restructuring

かしこぶりたい時にもってこいのカード、それが、リストラクチャリング。リストラって、ここから来てるんよな。「再び」等の意味を示すRe(リ)+「構築する」のストラクチャーの名詞形で、ストラクチャリング。

リストラという言葉にこもる「首を切られた」という受け身のイメージが、組織のためにはしかたなかった「泣いて馬謖を斬る」将軍側のイメージへと変わる。そうだ、組織変革だ!再構築だ。いけいけ。って何の話やっけ。

「どうしたらこう、物事を上手になっていくことが出来るのだろうか」っていう話やった。

機会を得て、アウトプットして、フィードバックを元に、再構築する……。いいやん。いいじゃない。いい着地じゃない?僕は白板に書いた。Restructuringと。

キノピーはもう研究に戻っていたかもしれない。

Opportunity:機会を得て、
Output:アウトプットし、
Feedback:フィードバックを元に、
Restructuring:再構築する

眺めてOOFR...なんやこれは。これは覚えにくい。おおふる、、おおふる、、覚えにくい。Awfulという単語が頭をよぎる。そんな理論は駄目じゃない。

そして見つかるオフロの語呂

閃いた。Outputから始めてみたらいいじゃないと。

Output:まずはアウトプットをして、
Feedback:こうすればもっと素敵ね、というフィードバックを受け、
Restructuring:そのフィードバックを元に、自らを再構築し、
Opportunity:次なる機会を獲得し、(上に戻る)

これやん。これやん。OFROサイクルやん。お風呂や!お風呂!白板に書いた英単語の頭文字をまるく囲み、矢印を数珠みたいに繋いで嬉々として言うた。お風呂っていいよね、と。

さて一件落着したところで、筆を置きますが、何をもってこの記事を最初に持ってきたんやろか、などと考える変な人もいるかもしれない。そんなやつはおらんか。でも一応言っておきたい。

一番風呂やんか、と。

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。