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【今更聞けない】225OPTONの IV(インプライド・ボラティリティ)の働きとその威力について説明します。


過去の記事ですが、現在コロナショックの為OPTIONのIVが、リーマンショックや3・11のパニック時と同じくらい、とても高い過熱度を示しております。普段なかなか出会えない良い機会ですのでこちらに再掲載しておきます。また、今更聞きにくい情報かも知れませんので復習がてらに・・


225OPTIONをたしなむすべての方へ~

こんにちは225先物OPTION手口解析者のULIBUDDHAです。

今は、2016年10月12日の朝です。

そう、当月限の清算日を2日後に控える先物OPTIONトレーダーにとってはとってもワクワクする、そして一か月のトレードの一つの区切りとなる大切な時期にわざわざこれを書いております。



IV (インプライド・ボラティリティ)=相場の過熱度

筆者のような、ファンダメンタルズやテクニカル分析などチャート的な指標を一切使わずに売り買いを判断する、変わり者のトレーダが重要視する1つの材料にOPTIONでの「IV」というものが存在します。


IVは通常時のメインの価格帯近辺では15~25ぐらいの数字の中に大体収まっていまして、その中(15~25)を呼吸するように上がったり下がったりしています。OPTIONプレイヤー達の話にもよく出てくるこのIVとは、一体なんなのでしょうか、この分野は、専門書も少ないので筆者の経験から分かる事をお伝えしたいと思います。

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特に現在の様に最終日に迫れば迫るほど、IVの動きも荒々しくなってくるのでありますが、筆者もデイトレードなどではよく利用する一つの手法をご紹介いたしましょう、、

IVとはその時の相場の加熱度によって上がったり下がったりするものなのですが、現時点の先物価格付近のIVをCALLとPUTで比較してみますと、現時点でOPTIONに関わる全てのプレイヤーが「買い目線」なのか「売り目線なのか」が瞬時に判別出来てしまうのであります。


IVが盛っている時の方が、「値動きと値幅が荒いと期待されている」と見るのも一つの見方です。


上の図の場合は、とんとんです、まったく平坦と読めますが、、


CALLのIVの方が比較的高い = マーケットが上昇を期待・警戒している


PUTのIVの方が比較的高い = マーケットが下落を期待・警戒している


*IVにおいて、PUTはCALLに比べ常時少し高い数字を付ける傾向にある。


基本このように、考えて他の手法と合わせて考察してまいります。

特にこのIVというものは、現在のところ225OPTION取引には、一般個人が、まだあまり参入していない金融商品でもありますので、実のところプロフェッショナル達がどう考えているかを如実に表すと見る事もできて、日経225先物などに対しても、その推移を読む為の重要な指標になると筆者などは、考察しております。


また、アルゴリズムが現在、売り・買い・どちらにボリュームを向けているかも感じ取る事もできるでしょう。


上級者になってきますと、この局面(特殊な局面など)をどのように魅せているのか?見せたいのか? など大人の仕掛けに対しましても高度な判断材料ともなり、その点では、有事でのパニック相場にも対応する事ができる強力な指標だと言えるのではないでしょうか、


是非とも皆様、投資・投機における一つの判断材料に加えてみては如何でしょうか。



■パニックやショック時の投機判断には、絶大な威力を発揮する・・


メイン価格帯のIVが40を超えたら・・

OPTIONのメインの価格帯でのIVが40を超えてきましたら、それはもはや市場が軽いパニック状態にあると思います。

ここはまず、自分がパニック状態にならないように注意するのが最優先事項です。そしてここでもIVに注意を払い落ち着いて思考する事ができるのならば、今訪れている、また、これから起こるであろうパニック時のビックウェーブに自信を持って参加する事が出来るかも知れないですね。

また、ロスカットの判断基準を考える際にも、「IV=相場の過熱度」と見る事で、小ロットでストップロスに値幅を持たせるか、又は、ロットを大きめに取り一瞬の取引に賭けるかと言った判断にも利用出来ると思います。


パニック相場の必勝法は、まずパニックがおとずれる前からパニックを想定しておく事に尽きると、相場歴17年目の筆者などは痛いほど感じておる次第であります、、それも踏まえてこのIV(インプライド・ボラティリティ)を利用してみて下さいね。



■メイン付近の価格帯のIVが100を越えたら・・

それは、もう大パニックと言えるでしょう・・

先物OPTIONトレード歴のながい筆者でも数えるほどしか見たことがありません。3・11の地震や「523」と言われる大きな売り仕掛けの時くらいですかね・・後は、リーマンショック時に2回ほど、実際にこの目で見ましたが、恐怖感でマウスを持つ手が震えるほどでございました。

この、大パニック時は、すべてサーキットブレーカーが発動されています。

下の画像は、3・11時のPUT/OPTIONの取引画面です。これが大パニック時のIVでございます。

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こんなパニック時は、欲を出さずミニで入った方が身のためかも知れませんね。

筆者はこの時人生で最大級の利益をあげました。それは、リーマンショック時に買い建てていたPUT/OPTIONを最後まで保有している握力の無さで莫大な利益を逃がした経験からです。3年以上ずっと狙ってきました。

狙いに狙い、、だからこそ、取れたのですが、津波の被害を聞いた時には、罪悪感でいっぱいになりました。義援金も送りましたが、命の重みと比べたらお金なんて・・

サーキットブレーカーを伴うパニックとは、そう言った部分もあるのです。

常に、冷静な頭と気持ち・・そして優しさも絶対に忘れずに、この自業自得の世界であがいていきたいですね。



あとがき

最後まで読んでいただき、有難うございます。

この記事は、筆者の経験から個人投資家様・個人トレーダー様に向けてお伝えいたしました。

ULIBUDDHAは、日本人投資家を応援しています。

何かのお役に立てばうれしいです。

大勝利のサポートは、本当に必要ありません。常識の範囲を超えたサーポートをいただいても筆者が、旅行に行ったりするだけですよ(笑)。でも、お気持ち嬉しいです。有り難うございます。