見出し画像

教師になりたかった

就活してたら、自分の人生が一番充実してた時期とか、好きなことに今までよりもっと敏感になるし、考え込むようになる。

今日の面接でも聞かれて、一番充実していたのは高校二年生のときだと答えた。テストで何回も一位取って、部活では後半から部長になって、プライベートも沢山遊んでたから本当に楽しかった。まさに文武両道って言葉がピッタリだった。

けど面接と関係なしに考えると、わたしは一番学校にいるときが輝いているし、充実している。一番心を満たせる場所だと思う。

就職するのは、人生で一番たのしかったときに近い環境の方がいいんだ。そうなると結局教師という結論が出てしまう。

10年弱抱いた夢を捨ててまでこの大学に来たことは後悔していないけれど、まあ教職くらいは取っとけば良かったと思う。嘘、本当は何度も何度も後悔したけれど、この選択をした自分を責めたくなくて、あのときこうすればなんて思いたくなくて、言わないようにしている。後悔したときの自分の努力があったから、今ここにいて良かったと思えているし。


ずっと言ってるんだけど、わたしは教師になって「山月記」の授業がしたかった。あと「夢十夜」。大好きな作品を自分の言葉で教えることがどれだけ幸せだろうと、つまらない授業を聞きながらお得意の妄想に耽ける毎日だった。

部活の指導もしてみたかったな。吹奏楽部の顧問になって、職員室からみんなの音を聞きながら仕事頑張りたかったな。わたしみたいに「こっそりお菓子パーティーしていいですか?」とかいう部長もかわいがりたかったし。

職員室のデスク、アクスタ置きたかったな。

職員室前の机でいつも勉強してる生徒の息抜き相手にのりたかったし、適当に恋バナとかしたかったな。「え〜先生彼氏おんの??どんな人?」ってやつもしたかったな。

わたしが教師になりたかった理由、たくさんあるけど、本当にいい先生を沢山見てきたから、わたしもこうして働きたいって、ずっと思ってた。

最悪!せっかくやりたいこと探しているのにまた振り出しに戻ってきてしまった。これからどんな天職に出会っても教師の夢は消えないんだろうな。死ぬまでわたしの胸の奥でゆらゆらと輝いていてください。

虚しいから今度彼氏に山月記の授業受けてもらおうかな、わたしの夢を叶えてくれ


これは2月15日 夜中1時の下書き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?