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【観劇記録】ntlive「ディア・イングランド」

ntliveとは


英国🇬🇧国立劇場(ナショナルシアター)で上演される舞台のライブビューイング…national theater live(ナショナルシアターライブ)、略してntlive。

日本では時差でリアタイ不可能なのと権利の関係?で、ntlive japanが厳選して字幕つけてお届けしてくださっています。

上演期間・本数・場所が大変限られていますが、本場に行かず!
英語わからなくても字幕つきで!
飲み物やらポップコーンやら食べながら!
大画面で!
視力を気にすることなく!
必要に応じて顔アップにもなり!
イギリス最高峰なスタッフ・俳優陣による舞台!
これが3000円で見られるんだから本当にどうにかしてます。
大好き。本当に大好き。ありがとう。

東京を離れられない理由の一つに、地元静岡でntliveが見られないことが挙げられるレベル。
うふ〜ん(笑)(?)

さきに、日記的などうでもいいこと

とはいえね、ntlive作品はだいたい休憩ありの3時間前後なので子供生まれてからなかなか厳しくて。
産後も演劇に喰らいついていたい執着からntliveに限らず定期的に観劇行ってましたが、子育てもあるし仲間もいないので自分は現状演劇できない、バイト調整しても上演移動時間で保育園のお迎え等に間に合わない、見に行っても社会派作品とか暗い気持になるとか、声の仕事も全く決まらないなどなどなどのコンボに精神を病み、昨年は夏以降観劇自体を控えていたので…🤪
久しぶりのntliveとなりました。

今回、夫が子を連れて帰省してくれたので、突然丸1日半自由時間ができてしまい😍キャー!!
もともと池袋で観劇予定だったので、なにか他ハシゴするかな〜と探してたらちょうどntliveやってる!しかも、評判がいい!
しかも、もともと観る予定だった芝居に時間に被らない!
ということで見てきました!!

やばい!!!
ちょーーーーーー面白い!!!!!!


まずね、私はサッカー全然わからないんですよ。
(超次元サッカーゲーム/アニメのイナズマイレブン無印は超詳しいけど)(それは別の話で)(そのうち語りたい)

だけどね、たくさん笑って、ボロボロ泣いた!!!

ntliveいくつか見てきたなかでトップを争うお気に入り作品となりました。ディア・イングランド。


多分ネタバレではないあらすじ


おおよそ2016〜2022の、イングランド代表のサッカーチームのお話。
主人公は、この度コーチに選ばれたガレス・サウスゲート監督です。

彼もかつてイングランド代表選手であり、1996年のドイツ戦で歴代最低ともいわれるPK負けを決めてしまった人物でした。

サッカー発祥の地でもあるイングランドが、なかなか勝てない理由を肌で感じていたガレス。
イングランドを勝利に導くため、これまでと全く違った「心理的なアプローチ」を取り入れチーム作りをしていきます。

今までなかったPKの対策も開始。イングランドは、過去の負け癖を乗り越えることができるのか!?

(あらすじって苦手すぎる;;克服したいのでこれからなるべく書くようにする)


みどころ

実在の人物たちと

私は日本代表もよくわからないレベルなので当然イングランド代表選手のことなどわからないのですが、会場の盛り上がりようから似ていることが良そうされます。
とくに、ハリー・ケレス選手はセリフ喋るたびに笑いが起きているほど(笑)

そのほか、時の首相とか出てきて、悪意ある物マネ(笑)が次々と展開されていました。
いいですね、演劇って感じですね(笑)

首相たちは物語のキーパーソンというわけではないのですが、にぎやかしとしてたびたび登場し、イギリスの現代史も垣間見える形となりとても面白かったです。

試合の展開・勝敗も事実通り進んでいくので、知っている人は「ああ!これは!この後は!!!わあああ!!!」てわかって嬉しかったり悔しかったりしたでしょう。
私みたいに知らない人は毎回「あああああうおおおおおいっけぇぇぇ行ってくれええお願だあああ!!!」と余計に手に汗握ってしまったことでしょう。
イングランド、ファンになっちまったじゃん?

ボールナシで、サッカーを、舞台の上で!?

スポーツもののお芝居ってあまり見たことなくて。
2.5次元ちょっと苦手でテニミュとかみても「う~ん」だったので、大人数のサッカーを舞台の上で表現するのってどんなんか想像つきませんでした。

できるんだ!

選手がボールをけって、「ダンッ」て音がして、選手(や近くの人)がそちらを見たらボールは確かにあるんだ!
(何を演劇的にあたりめえぇのことを)
しかし、演劇やってたらサッカー選手になれるんだなあ・・・とうっとりしちゃいました。もう最高。そういうところがすきだよ演劇は。

それに、音と照明、ストップモーションなどの身体パフォーマンスで非常にスピード感のある試合を魅せてくれました。
かっこよかった~~!!;ω;

たまらなったポイント(ネタバレ含む)

信頼関係を築いて一丸となっていくチーム

最初は殺伐としてたのにね、どんどん仲良くなってくのがとtttttってもよかった。ああん、こういうの観たかったんだよ。わたし。

ガレスが新チーム作りのために頼み込んで呼んだ、心理学者のピッパ女史。
彼女の指導のもと、信頼関係を構築するための取り組みや話し合いをしていきます。
互いのことを知っていくチームメイトたち。
ガレスも、過去のミスの経験を話したりして、みんなを導いていきます。

選手たちにのしかかっている期待や重圧。それは、今までは完全に個人の戦いでした。
それぞれが強がり、いがみあって、攻撃的でしたが、だんだんと自分には仲間がいると気づく。
それに、今いる仲間だけではなく、1872年から脈々とつづくイングランドサッカー代表の一人であると知る。
そうやって誇りと自信をもち、仲間とともに、乗り越えていきます。

そして、そのシーズンのリーグできてきしまった、運命のPK戦。
イングランドはPKに勝てないが?!とキャスターが煽る中!
仲間を信じ、自分を信じ、
ついに!
イングランドはPKを制して勝利を掴みました!!!!!

1幕の終わりで最高すぎて泣いてて、これ以上どうなっちゃうの~~~~~~~~~~~~と混乱してました。
2幕も怒涛の展開ですよ。

過去との闘い


このお話自体が、1996年、ドイツ戦でガレスがPKを失敗するところから始まります。
これにより敗退がきまり、国中からガレスは非難されました。

人生、生きてて「うわああああ」てなるようなミスを犯したことは誰もが1度や2度はあるでしょう。
しかし、こんな、国家中の、何万人の期待を裏切るような、そしてそれをとやかく言われるようなミスをやらかしたことのある人は・・・?

そんな彼が率いたからこそ、現イングランドチームはPK戦にも立ち向かえるようになったのですが、
実は、過去を克服しきれていなかったのはガレス自身だったのでした。

1幕からのチーム作りの中で、なんとなく解決したような感じになっていたガレスの傷は、2幕で浮き彫りになります。
彼は、いぜん孤独でした。

物語の終盤。
ワールドカップ2022で主将ハリー・ケレスがPKを外し、決勝へ勝ち進むことができませんでした。

うなだれるハリー・ケレスをの頬を、ガレスが、包み、抱きしめてやります。
ガレス自身が、いまだに過去の自分にしてやれなかったことを、彼にしました。

そして、チームメイト全員が、ハリー・ケレスをだきしめます。そのままふざけたりして、笑って、みんなで踊って。
とても優しい空気でした。

あのときガレスはひとりで乗り越えねばならなかったけれど、ハリーは、一緒に乗り越える仲間がいます。
ハリーが救われる以上に、ガレスが、救われ、赦された瞬間でだったのでした。
そしてこの物語は幕を閉じます・・・・


す!!!!!こ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


あ??????
こういう??カタルシス感じる??っていうの?

ヤバいんだが!!!
わああああ
私もいつあかああこういう芝居をつくりてえええええ^^^^^^

なんでしょう。赦された、みたいなのがウオオオオてくる。
「物語は終わるけど、この後も人生は続いていくし、いろいろあると思うけど、ここまで苦しみぬいた彼はここで赦されたのだ・・・赦されたのだ・・・」みたいな。
この瞬間に立ち会えた喜びというか…。
しかもね、私最近思うのが塩梅ってものがあってだな、
この計算式に当てはまってるはずなのになんかイマイチピンとこない作品もあったりしてだな。
だけどこれはもうOKOK!100点満点で好きだ^^^^^^^^



私の錯乱は続く


なに?
なに?
そりゃ英国国立劇場なので!!!最高峰だからすごいんだけど!!

なんでこんなに面白いの。

くやしい。あんまりにもくやしい。
なにがどうすごかったのか、言語化できないことがくやしい。
一人で見に行ったので感想を語り合う仲間がいないことも悔しい。
触発されて一緒に芝居やろ!!てなる仲間が近くにいないこともくやしい!!
なあ!おい!!!
なんで私は一人なんだよお!!!!

さみしいじゃねーかよお…


観てよかったぁ💖

ということで。
私の心を掻き乱しまくった「ディア・イングランド」
超絶おすすめです。

もっと語れるところあった気がするんだけど、いちど錯乱に陥って記事を分けることにしたので、ひとまずここらへんで終わっておきたいと思います。


あ、ひとつ思い出したのは、

主演のガレス・サウスゲート役は映画「恋に落ちたシェイクスピア」で主演張ってたジョセフ・ファインズさんです。

かっけぇんだ…

映画、シェイクスピア好きにも分からん人にもおすすめです。
とくに、シェイクスピアって敷居たかいねん、演劇で名前聞くけど誰やねんみたいな人にもおすすめです。
ふつうにラブロマンスなところもよい!!!

あの人だったのかあー…かっこよく年を重ねているなあ…🥰すてきだあ…

私は若い時からもともと美しさもかわいさもかっこよさもいまいちなので…いまは若くも老いてもいない微妙な年代ですが…これから獲得していきたいと思います。

もう支離滅裂なので終わります。


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