見出し画像

【目指せ脱初心者!】素立ち講座+α

執筆者:釧路公立大学 よっしょろー


はじめに


皆さん、ガンプラ等のロボット系を飾る時どうしてますか?
ずらっと横に並べたり、ポージングを付けて動きを出したり色んな飾り方があると思います。
その中でも「素立ち」はあらゆる状況にも対応出来る飾り方の基本中の基本だと私は思います。
展示会とかを見てみると素立ちで飾られてる方も多く見られます。

えー、素立ちってただ立たせるだけでしょ?
まぁそう言われればそうなのですが、その立ち方1つでその作品の見栄えはガラッと変わります。

今回は簡単な事例を元に素立ちについて見ていこうと思います。
ところで読み方は「すだち」?「すたち」?それとも「そたち」?「そだち」?
皆さん読み方はどうしてますか?


良くない例

今回モデルとなって頂くのは機動戦士ガンダム水星の魔女よりHGガンヴォルヴァ
新しめのキットかつシンプルな見た目なので今回のモデルに相応しいかなと思って選びました。

で、まずは初心者がやりがちな例を見ていきます


SNSでもたまに見かける立ち方

これを見て皆さんどうでしょう。
頭は明後日の方向を向き、肩が垂れ下がって、なんか立ち方に気力を感じないように見えませんか?
せっかく頑張って作った作品にダメ出しをするのは良くはないですが、このような立たせ方ではせっかくのかっこよさが半減してしまうと私は思うのです。

改善例

これを私なりに改善するとこうなります


力強い立ち方に

顎を引き、肩を少し上げ、腕を軽く曲げ、足を逆ハの字に開き、股を少し開く。胴体の中央に前屈できるような関節があれば軽く前へ動かし、足を若干後ろに立たせて腰を前に出し、S字立ちのようにさせるとさらにメリハリが付くでしょう。

これらを意識するだけで、かっこいい素立ちが完成します。これは全塗装して塗膜が剥がれるのが怖くて動かせない作品も、この立ち方なら何とか対応出来ます。あとは今回のようなパチ組のものでもこの立ち方でも十分かっこよくなります。

上からの図

わかりやすいように矢印を付けてみると、胴体を中心に肩と足のラインが四方に広がる感じが見て取れると思います。そこまで凝ったポージングが出来なくてもこれさえ出来ればあとは「なんとでもなるはずだ!」 (←それ違う作品)

プラスα


とにかく肩を少し上げつつ足を肩幅ぐらいまでしっかりと開いて立たせるのがポイントで、上半身の方を少しポーズを変えてみると

ライフルを構えたり
立って射撃するポーズもそれなりに決まります

いずれも下半身はほとんど素立ちの状態のままです。
それくらい素立ちは重要なのです。

もし足先が細くて自立が不可能な機体の場合、スタンドを使うことで、バランスの悪さを改善できます。


安定性も増し、転倒もしづらくなります


基本は先程述べた通りです。

そしてこの素立ちにはメリットが他にもありまして、序盤にも触れた展示会でこのような飾り方をしてるのは、準備と後片付けがポージングを付けるよりもはるかに楽だからです。梱包前にある程度素立ちの体勢を整えておけば、当日スムーズに作品を配置することも可能です。ポージングの場合、前後に動きがあるポーズだとそのまま梱包するにもスペースを取りますし、当日微調整するにもそれなりの時間を取られるので、時間とスペースに余裕が無い限りは素立ちが一番楽で、他の人にも迷惑をかけないかなと思います。

さて、展示会と言えば、3月3日には札幌市西区役所内にて、北海道学生模型連盟の展示会が開催されます!出品する方もそうじゃない方もこれを機に「素立ち」について見直してみてはいかがでしょうか?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?