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ひとりタパスモラキュラーバー

こんにちは 分子ガストロノミをご存知になりに行きました

というわけで今回は外資ホテル高嶺の花ことマンダリンオリエンタル様です

いつものひとりシリーズはここ

それではお嬢様の皮を被った庶民の哀れな様子をご覧ください


まずエントランスからやたらツボがあるなと思っていたところ、エレベーターホールに巨大な2ちゃんねるがあり、終わってしまう

うわ〜2ちゃんねるだ

そんな最悪な感想があるかよ ありますここに

そしてエレベーターに乗り込んだところたまたまスタッフが乗っており階を聞いてくれたが、こちらの思考は巨大な2ちゃんねるのためドアが開いた瞬間に人がいたことにビビり散らかしてしまった 負けです負け

38階へ

ちなみに38階でエレベーターを降りてもまた2ちゃんねる(大きなツボの意)があったので完全に終わってしまいました 
なんでこんなにツボだらけなのかはわかりません ローリングしたら人間性ドロップした


さて、そうして無事に、無事ではないが、無事に、辿り着いたのであった

5分ぐらい前だったのでテーブルに通され、支度ができるまでしばし待つ

おのみもの

せっかくなのでペアリングに

そして「本日のメニューです」と言ってCDが出てきたのでまた終わってしまう

?????

CDだ………… ちなみに開けたら普通にCDだったのでそっと閉じました わけがわからないよ

??

そしてお時間になったのでカウンターへ

CD

自分以外全員インバウンドだったので基本英語で説明されます もちろん日本語でも補足してくれる  酒が入ったら英語完全に理解したので深く考えないことが重要

メニューの説明があり、CDのは中に書いてあるよとのことでした たしかにCDはそうだ 今のところ戦う前から負けている

メニュー

この時は歴代人気メニュー全部盛りコースとのことで、最高の時期に来てしまったなという感じです


シェフの自己紹介やコースと料理の説明があったのち、一品めが

Doughnut

キャビアを大量に挟んだドーナツ 
ブリニにサワークリームとキャビアの組み合わせから発想して、ドーナツにキャビアとマスカルポーネといぶりがっこを挟んだそう

本日のキャビア

上に花とか謎のはっぱとかがたくさん乗っているのがとても綺麗 語彙力0

手でいくとのことなので手で

あふれるキャビア

キャビアをこの量一気に食べたことがないですが、食べるとすごいことになるということがわかります ぷちぷちとろとろのキャビアにチーズといぶりがっこの組み合わせでまずい訳がないのだ
うっかり右手で食べてしまったのでワイングラスを触れなくなるという事態に 

ペアリングは2品ずつ合わせる用にでてきます

ガズボーンエステートブリュット リザーブ

まずは英国のスパークリングから もちろんめちゃくちゃ合います 合うという感覚はまだよくわかっていないが、なんとなくそんな気がする
ワインの好みとして、まだ泡が入っていて軽いのが好き、ぐらいしかありません 
子供舌なので赤とかは渋いとむずいのだわ


2品め

カリフォルニアロール

海苔の上に酢飯、ずわい蟹、アボカドのフリット、マスタード、アイスプラント 
アイスプラントはきゅうり役とのこと

カリフォルニアだといわゆる裏巻き状態だと思いますが、これはふつうまき  

もちろん手で食べます

高級なカニサラダの味がする バカの感想ですね
真面目に言うとのりがちゃんとしたのりでうまい上にちょっとライスケーキっぽい硬さに固められた米と同じくらいの硬さのフリットがあり、その上に柔らかくほぐれるカニサラダとぷちぷちのアイスプラントで食感の勾配があるのでとても面白い アイスプラントがきゅうりになるという知見もある


ネクストオサケ

レゼリティエ  デュ  コント  ラフォン
マコン  ミリー  ラマルティーヌ マグナム

ワインの説明は聞きますがあまりよくわかりません そもそもワイン知識がシャンパーニュ地方で作った泡のやつがシャンパンで、ぶどう踏みはかわいい女の子ではなくおじさんがしている、しかない
経験として、よくわからないものでもたくさん食べていくうちに突然わかりが発生しうまくなる というものがあるのでたくさん飲んでいけばそのうちわかるときが来るのだと思います たくさん飲みましょう


3品目

Lobster Bourguinon

和牛頬肉のブフ・ブルギニョンにロブスターのビスクをかけたもの 

上にチーズっぽい味のする珊瑚が乗っています チーズじゃないかもしれないけど
なんとなくブフ・ブルギニョンの大地の上にロブスターの海がかかっているのかなと思ったり思わなかったり 今思っただけなので特になにもそういうことは聞いていません

ホワイトアスパラガス

とにかく上下どちらも濃いのでお酒が進みまくりです
これ特に人気のメニューらしく、どんぶりいっぱい食べたいという人もいるとか わたくしもどんぶりいっぱい食べたいですわ

頬肉もとろとろ

とにかく濃い うまみも濃いし味も濃いが破綻しておらずうまい 本当にどんぶりいっぱい食べてこれでおなかいっぱいになりたい


ここで液体窒素であそぼうのコーナーが始まりました
手に液体窒素をかけてヒェ〜となったり

液体窒素ウォーター

水に液体窒素を入れてモクモクさせたり
なお液体窒素が抜ける前に飲むと胃に穴が開いて死にますとのこと 

満を持して液体窒素料理が

スタンバイ

4品目はChowder hot/coldです

様子

バケツ型のレードルを液体窒素で冷やし、チャウダーのエスプーマを入れたら液体窒素をぶっかけて表面だけ凍らせるとのこと

シャベル

カトラリーも遊びがあって面白い シャベルのスプーンは映えなカフェなどでよく見ますがちゃんとしたレストランでは初めて出てきました

ファーストバイトは5秒以内にとのことだったので、5秒で食べました

あったかくてつめたい というかエスプーマなのであまり熱くはなく、外が凍ったさくしゃくほろっとした食感で中がとろふおっとした泡の状態なのが面白い という感じ 
もっとアツアツだとすごいがそれだと形を維持できないのでしょう、おそらく

時間が経てば全部溶けます

すべてがエスプーマに戻った状態もおいしいです
付け合わせもクラムチャウダーらしくクルトンや人参、ジャガイモがある、のに加えて海ぶどうがあるのも面白い 海ぶどうは意外にチャウダーエスプーマに合います
エスプーマが食感のないものなのでクルトンや海ぶどうという食感だらけのものと合わさるとかなり良いという知見


まだまだ行きます このあたりからエンターテインメントの嵐という感じでオーディエンスもなかなかの盛り上がり

箱の中に次の料理が入っています

開けて皿に載せたら5品目

Ciger

名前の通り、シガーです
お皿もお皿ではなく、ちゃんと本物とのこと タバコ吸うときに使うアレ 名前を忘れました

ソースにひたる灰が本当に灰らしく見えて面白いです
はじめに箱の中でスモークをかけているので全体から煙の香りがします

喫煙

頑張ったけど片手で撮るとどうしてもピントが合わせられなかったので諦めました

ソースを付けた様子

バーベキューソース

スモークの香りにチキンとバーベキューソースがよく合います 

シガーの中身のぴらぴらしたものはりんごをなにかしてシートにしたものだそう 結構食感がべろべろして異種族感がありましたがシガーの食感を保っておくという意味で入っているのではという推測


ペアリングもどんどんとやってきます

アストン エステート ピノ ノワール

そんなに飲めないから次こそ少なめにしてもらおう、と思いながら毎回スムーズに出てきて結局飲んでいます もうホワホワ
これはかなり渋みが少なく飲みやすかったです


6品目

Dangerous Pork

串に刺さった豚肉の中にアツアツのソースが入っており、一口で食べないと大惨事になるという意味でDangerousだそう

一口で食べた所中からカレーソースがどっぷり溢れて最高でした
どうやって中に入れてるのかは謎 注射だとどこかからソースが飛び出しそうだしソースを冷凍してアクティバとかでしょうか 聞いてないので何もわかりません

付け合わせを食べます

新ごぼうとたけのこのフリット
カレーソース
豆苗とパクチースプラウト

すくってソースごと

うまい カレーはすべてがカレー味になりますがこのカレーはカレーの中においしさが詰まっていて良いカレーだ
これもどんぶりいっぱい飲みたいですね

ロペス デ エレディア ヴィニャ トンドニア

ワインをペアリングにしたはいいものの普段こんなに飲まないのでもうこのあたりから半分夢みたいな感じでした 
というかそもそも目が悪くてちゃんと料理が見えていないので今写真を貼ってうわーすごいこんなに綺麗だったんだぁとなっています 解像度の低い世界で生きている

解像度高い


というわけで7品目

Peking Foie Gras

北京フォアグラ つまり北京ダックのフォアグラバージョンです
今気づきましたが北京ダックだからシートがあひる型に抜かれてるんですね かわいい遊び心 ただ単にわーあひるかわいーしか思ってなかった

DIYして食べます

切って
乗せて
くるっと

おいしい 薄餅からココナッツミルクのような風味がして新鮮です

まるいのは甘味噌を固めてあるもの はじめアルギン酸かなと思いましたが中までぷるっとしてたのでなんか別のものでしょう 何かは知らない


おつぎ

肉だ

気がついたら森になっていました

森だ

何が起きたんです?

そして盛られて来る

森だ

8品目 森と人参です

Pulkogi

プルコギでした プルコギとは何か?という気持ちになってきます

もしゃん

にんじんピューレのサムジャン味噌が美味しかったです
さっきのカレーソース然りこういうところはソースが本気出してる味がしてよいですね 本気のソースはとてもうまい


9品目

Nitro Cocktail Ver2.0

1.0は柿だったところを季節的にあまなつにアプデしたそうです 
あまなつとジンをローズマリーのフレーバーを液体窒素とシェイカーに入れてシャカシャカするとなめらかなシャーベットができるという寸法

あまなつのキャビアとなんかポリポリのと凍ったあまなつの果粒 きっとこれも液体窒素

さわやかな香りとなめらかな舌触りでめちゃくちゃおいしい
液体窒素を使ってシャーベットを作るととてもなめらかになるらしい とはいえご家庭に液体窒素はありませんが

ほし

星が乗っていてかわいいのであった いろいろ食べて飲んで夢みたいになっていましたがやや現実に戻ってこれた


10品目 デザートのターンに入る

の準備

3種類のアイスクリームが盛られて完成

Banana Split

チェリー、甘酒、コーヒーのアイスクリームです

ふんわりさらさら

どうやって作ってるのか忘れてしまいました 凍結乾燥みたいなことだったのかな 

一緒に食べるとバナナスプリットになります

アイスクリームがさらさらふわふわで面白いし温かいバナナフリットとつめたいアイスクリームの組み合わせがよい
コーヒーのアイスクリームが美味しかったです


11品目

もスタンバイ

また液体窒素が注がれます

もくー
もくもくー

もくもくの容器をかき混ぜて食べます

Rocky Road

もちもちのマシュマロととろけるチョコレートとナッツ、グラノーラ、ベリーの組み合わせ
ハズレのないおいしさ


いよいよコースも終盤になり、お茶かコーヒーのターンです

Tea Or Coffee

お茶かコーヒーが出てきました これがお茶です
きちんと言うと、あのとんがりに刺さっている白いメレンゲクッキーのようなものが、液体窒素で固められた、紅茶かコーヒーの風味の付いたもの ということになります
これ面白くて液体窒素でヒエヒエで冷気がすごいのですが、そのまま口に放り込みしっかり口を閉じて鼻から息を吐くと白い鼻息が出る、という面白フードです カウンター客全員でぶふーーと白い鼻息を吐いている異様な光景が繰り広げられます とても楽しい


おしまいのフルーツ

13品目

Miracle Fruits

ご存知ミラクルフルーツです
むにゃむにゃ味わうと味蕾をバグらせ酸っぱいものが甘くなるという例のやつ これは冷凍のものだそう

いちごはより甘く、ライムはあまり変わらない気がしましたがレモンは甘くなりました 舌にミラクリンを浸透させられているかどうかでも変わるので単純に舐めたりなかった可能性があります

皮まで食べられます

変な食べ物の代表ですね これは大学時代実験したことがあるので懐かしくなりました
前に食べたのはフリーズドライでしたがそっちのほうが味が変わる感じが強かったので、保存状態によってもいろいろ変わるんだにゃあという知見です ミラクルフルーツなんかホイホイ食べないしね

ちなみに帰ったあと寿司に醤油つけて食べたところ、味覚がバグっており醤油が甘辛の謎の味になり面白かったです


そんな感じです
次は8月あたりにメニューが変わるとのことで、また変わった頃に行きたいと思います

眺め

あとは土フルコースと味でメチャクチャになりたい、そう思っていますがなかなか行ってくれる人がいません 
土に2万払える富豪か味狂いの方との邂逅をお待ちしています

ではまた

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