データたちへの鎮魂歌(Vol.1・前走距離で考える東京芝2000m)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

予想を含め競馬に関する記事を書いておりますと、せっかく調べたのにタイミングが合わず原稿に使えないデータというのがどうしても出てくるもの。
また平石は思いついたことを後先考えずに調べて、最終的に「これ使うタイミングないのでは……?」となるパターンが多い人間でもあります。我ながら無計画が過ぎる。

今回は「データたちへの鎮魂歌」ということで、記事にこそ出来なかったけれど、実戦で使えるかもしれない面白そうなデータをご紹介いたします。

ある種、データの供養みたいなものですね。どこかで誰かの予想のお役に立つことを祈って……。

☆前走距離で考える東京芝2000m

天皇賞・秋の舞台として知られる東京芝2000m。以前調べていて驚いたのが、前走距離で成績になかなかの差があること。

2017年以降、東京芝2000mで走った馬を前走距離別に仕分けると以下のようになりました。

距離延長【77-84-82-845】
勝率7.1%、連対率14.8%、複勝率22.3%
距離短縮【28-20-25-261】
勝率8.4%、連対率14.4%、複勝率21.9%
同距離【96-96-95-618】
勝率10.6%、連対率21.2%、複勝率31.7%

前走でも2000mを使っていた馬の成績がびっくりするくらい良いんですよね。その他の組とは複勝率ベースでおよそ10%の差があります。単複回収率もこの組が一番優秀でした。

面白いのは前走中山芝2000mで2-4着だった馬が次走で東京芝2000mを使ってきたパターン。【11-17-15-47】で複勝率は47.8%を記録しています。中山で微妙に適性が合わず負けた馬が、直線の長い東京でしっかり力を出し切って好走するイメージでしょうか。
配当妙味という点では、前走中山芝2000mで6-9着に敗れた馬も負けていません。このパターンだと複勝率は33.3%になるものの、単複回収率はいずれも110%超。見た目の着順は悪くても、コース替わりで出し入れが利くようです。惜しむらくは今週末の江の島Sの登録馬に前走中山芝2000m組がいないことです……。

ハッキリとした要因は何とも言えないところではありますが、2000mのペースに慣れていた方が東京芝2000mでは有利に働くということでしょうか? 理由を断定し切れないものの、頭の片隅に置いておきたいデータです。

こんな塩梅でこれからも記事に出来なかったデータをご紹介できればと思います。予想するレースの条件にビシッとあったデータが出てきた場合は「最終レース地引き網大作戦」の方でバッチリ使いますので、そちらもどうぞご覧ください。

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