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ひとり出版社創業日記③「定款」で悩んだこと〜「事業目的」と「本店所在地」

こんにちは、UMA(ゆま)です。「来年、ひとり出版社を立ち上げることが目標です」と昨年、2023年の春に宣言して、いよいよその来年、2024年になりました。自分に言い聞かせるように周囲に伝えてきたのがよかったのか、年明けからわりにせっせと動き始めました。その経緯の記録、第3回です。今回は定款の内容について、「ひとり出版社」として引っかかったところを書いておきます(言い換えれば、その他の部分はネットで探せる雛形通りでよさそうです)。



ひとり出版社の定款〜「事業目的」に何を書く?

今回、定款の作成、公証役場で認証を受ける手続きについては、税理士さんにお願いしたのですが、それでも決めて伝えなければならないことがあります。そのなかでもいちばん考えるところは「事業目的」でしょう。一般的に言われるのは、

すぐにはやらなくても、やりそうなことは全部書いておく
やりそうになくても、なんでもできるように書いておく

だそうです。定款は後から修正することもできますが、また手続きが必要で、何万円かの費用もかかります。

わたしの場合でいえば、メインは出版ですが、これまでのライター業、写真業も続けますし、それに関連して展示、ワークショップ、イベント、国際交流事業もやりたいことから次のようにしました。

1. 書籍の企画、制作、出版、販売事業
2. 電子出版物の企画、制作、出版、販売事業
3. 写真、絵画、書画、映像、イラスト、デザイン等の制作物の企画、制作、販売、輸出入業
4. 雑誌、新聞、単行本などの原稿の執筆及び翻訳業
5. 各種ウェブサイトの企画、制作、販売、配信、運営業務
6. 各種商品及び制作物の広告宣伝、販売促進に関する業務
7. 各種商品及び制作物の制作指導、コンサルティング業務
8. 各種商品及び制作物に関する国内外交流事業
9. 喫茶店をはじめとする飲食店の経営
10. 前各号に附帯関連する一切の業務

項目の数に制限はないようですが、10個から20個くらいが多いと聞きました。わたしの場合はそれほど思い浮かばなかったので、10個で十分でした。個人的にやりそうもないと思いながら入れたのは「喫茶店をはじめとする飲食店の経営」です。現実味はありませんが、そのうち「ブックカフェ」とか「ギャラリーカフェ」とか、まったくないとは言えないので、こっそり入れました。最後に「前各号に付帯関連する一切の業務」を入れるのは定番(!)らしいです。

「本店所在地」 ISBNを取得するならバーチャルオフィスは登録できない

定款には本店所在地も書きますが、出版社の場合、気をつけなければならないのは、ISBNを取得するなら、バーチャルオフィスは登録できないということです。また、電話番号については、かつては固定電話が必要だったものの、いまは携帯電話でもいいようです。


「決算月」は設立月の前月が多い

決算月はいつにしてもいいのですが、設立月の前月にすることが多いようです。設立月から間もないと、すぐに第1回の決算を迎えてしまうからだそうです。わたしの場合は、3月に設立予定だったので、決算月は「2月」にしました。

ちなみに設立予定日は、わたしの場合、あまりこだわりはないものの、逆にこだわりがないからこそ、一般的にいいと言われる日にしようかと、2024年においては「一粒万倍日と天赦日、寅の日が重なる最強日」という「3月15日」を狙っていたのですが、雑事に追われているうちに間に合わず、その後の大安の日にしました。

こうして3月25日、会社の登記が無事に完了しました。定款の作成について、ご質問があれば、わかるかぎりでお答えしますね!


今日もここまでお読みいただきありがとうございました。次回はロゴを決めたお話(これも悩んだー)などをしたいと思います。

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