見出し画像

北九州の平尾台の風神祠にて。

先日訪れた北九州小倉南区の平尾台。
日本三大カルストの一つに数えられ、一体が北九州国定公園に指定されています。地表では石灰岩が山のいたるところに散財し、一方で地底では約200の鍾乳洞が存在していると言われます。

平尾台の自然の風景そのもので十分楽しめる場所だと思います。行ってみてわかったのは、思った以上にスピリチュアルなスポットがあるということ。千仏鍾乳洞、青龍窟、滝不動、風神山、風神祠などなど。おそらく昔からここを訪れた人がそれぞれの場所で何者かの存在を感じたりしたのでしょう。

人間が作ったものよりも自然がつくったものの方が多い空間に身を置くと、人間では測ることの出来ない存在を感じることがあります。昔の人はもっと感覚が鋭敏だったでしょうから、その感度で色々感じていたのでしょう。

今回はガイドの指示に基づいて、ここ平尾台にて仕事を遂行しました。
しかし、事前に調べて、とある鳥居の写った写真を一枚保存して行ったのですが、ここ平尾台の管理事務所の方に聞いても、「そんなところは知らないなぁ」とのこと・・・。と、管理事務所の方と話し終わり、平尾台全体の地図を眺めていると、ガイドから連絡がありました。

なるほどなるほど、この地図の下の方にある「風神祠」でよいと。
確かにここなら事前にメッセージをもらって確認していた風と日の光が感じられるところだなと納得です。早速向かいます。

平尾台。風神祠へ向かう道。

しかし、ちょうど平尾台を訪れたこの日は雨が降っており、山の上の方には霧が出ていて遠くの視界も確保できないので探しにくい。カルスト地形で山に表面に大小様々な大きさの岩が露出している中で、霧も出ていたので、異世界にいるように感じます。

当日はこの付近でイベントが開催されていたようで、運営スタッフの方がいくつかのポイントで立っていたことが救いでした。他の人がいるというだけで、自分がまだこの世に生きていることを思い出させてくれるアンカーになりました。

もしスタッフの方がいなかったら、まず危険度が増します。観光や登山客のための踏み慣らされた道を外れると危険で、迷う可能性もあると思います。山のミステリーを集めた本が少し前に話題になりましたが、まさしく人間の世界と見えない存在の世界が混じり合ったような時間と空間がそこにありました。

風神祠に到着。

さて、なんとか風神祠に辿り着きます。
大抵は祠や社というものは山頂や一番奥まった行き止まりの場所にあると思っていましたが、ここの風神祠は、道の途中にありました。後でわかることですが、どうやら祠のある場所が風の通り道になっていて、山から海、海から山への風やエネルギーが流れていくところのようでした。

この風神祠に参拝をして、開始します。

道の途中にある祠。

水捌けの良い土地なのか、大地の重さはそれほど感じません。逆に大地の軽さを感じ、エネルギーの滞留、滞りもないようで、地球からのエネルギーが上に向かって出ていく場所の感覚です。かといって何かこの土地にエネルギーがあるというわけでもないので、「空」というのが合っている感じでしょうか。

ないものがある、空気、空間。それでも見えていないだけで、今目の前にある空間にも、そこに何がしかが存在しているわけで、何もないのではなく、あるという感じです。

この場所に、空から風が降りてきます。
風神は、雷神と共に人の形をとって描かれる美術作品がありますが、風を司っているのは龍もそうであるのだなと感じます。

ひととおりやるべきことを終えて、次の場所へ向かいます。

翌日、晴れた日にもう一度平尾台の風神山と風神祠を訪れてみましたが、これでやっと本来の全体の雰囲気がつかめました。

晴れの日、風神祠の前にて。

同じ場所でも天候や時間帯によっては、不思議な世界への扉が開くことがあるのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?