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シリーズ<生活の知恵>_1 スーパーで選ぶのはどっち? 元食品会社営業マンからの目からうろこのアドバイス_20170827キーンランドC

先週、北関東の複数のローカル・スーパーで販売していたポテトサラダからO157が検出され、それを食べた子どもや老人が重体、重症に陥ってしまいました。
しかし製造工場からはO157は検出されず、いまだ原因が特定されていません。
原因が特定されていないうちに論じたくはないのですが、ポテトサラダが大好きな私としては黙っていられません。

結論を先に申しますと、私はスーパーでポテトサラダをよく買いますが、上記店舗のような量り売り形式(客が好きな量を取るバイキング形式)で買ったことは一度もありません。
すべて小分けにされたパック商品を買います。
その理由は、バイキング形式は不衛生だからです。
入れ代わり立ち代わりお客さんがツバをばらまいています。
終始店内の浮遊ゴミが付着している状態です。
これでは私の購買意欲も下げ下げです。

さらに以前、周りに誰もいないのを確認しながら子どもがサラダに指を突っこんでいる光景を2度ほど見たことがあります。

これでどうしておいしいポテトサラダを買って食べたいと思います?

コンビニのレジ横に置いてある「おでん」にも同様なことが言えます。
せめて、以前のように普段はふたをしておいてほしいものです。
視覚、嗅覚での販売戦略より、衛生を重視してほしいものです。

このように私の要望が多いのはスーパーやコンビニでアルバイトをした経験があるのに加え、社会人1年目から「わんぱくでもいい・・・」で知られた食品会社で営業をしていたからにほかなりません。
そこで、元食品会社営業マンの視点から、スーパーで選ぶ商品についてアドバイスしたいと思います。一般消費者の方々には目からうろこのアドバイスだと思います。

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昨日、カフェの帰りにたまたま寄ったスーパーでの光景に「ぜひみなさんにお伝えしたい」と衝動が走りました。


さて、下の写真はそのスーパーでの食品売り場の下段です。
下段に置かれる商品は「売れる商品」、「売りたい商品」です。
仮に、あなたは今日のおかずを特に決めていなくて・・・何にしようかなあ、という状況だとします。
そのとき、この写真の光景に出くわしました。左にチキチキボーン、右にチキンナゲットが置いてあります。あなたは特にどちらが好きということもなく、どちらにしようかなと迷っているとします。その際、どちらか「売れていそう」な方を選ぼうと決断した時、あなたはどちらを選びますか?

画像1

     (左:チキチキボーン 右:チキンナゲット どちらも日本ハム)


ここではたまたま同じメーカーで同じ価格ですが、同業他社同士でも構いません。
もちろん、骨付きチキチキボーンが好き、あるいはやわらかいチキンナゲットの方が好き、という理由で買われるのならそれでよいでしょう。
ここではあくまでも「売れていそう」な方を買おうとしている場合です。


さて、あなたならどちらを選びますか。


左のチキチキボーンのほうが数も少なく、売れていそうだからこちらを買いたい、と思われた方はごく普通の一般市民の方です。
商品がまばらですもんね。売れていそうです。
スーパーの店員や食品会社のプロの目でも左の方が売れていると思うのが普通です。


でも、私は違うんです。
写真をよーくご覧ください(写真が見にくくて申し訳ありません)。

ヒントは日付です。


左のチキチキボーンの賞味期限は、手前が「9/9」、ひとつ奥が「9/8」で、隠れていますが最奥が「9/10」となっていました。
まず売る側の問題ですが、「9/8」の手前に「9/9」が来ているのはダメです。
品出しする店員の注意不足です(お客様が手に取って入れ替わる場合もありますが)。
しかし問題はそこではありません。
ちなみに右のチキンナゲットの賞味期限は写真には写っていませんが、すべて「9/16」でした。
もう、何が言いたいかお分かりの方もいらっしゃることでしょう。

左は3種類の日付があり、右は1種類しかないのです。
基本的に、陳列される前の商品は段ボール箱に詰められ、1つの段ボール箱内の商品はみな同一の日付です。
つまり、写真左は最新の商品「9/10」付を品出し補充したにもかかわらず、前回補充した「9/9」付の箱やさらに前々回補充した「9/8」付の箱の商品が未だ「売れ残っている」のです。
その一方、写真右は一見ひとつも売れてないかのように見えますが、売れる回転が左より速くて、前に陳列した日付の商品が売れ残ることなく、常に日付が1種類の状態と推測できます。もしかすると、この日何回目かの品出し補充をしたばかりかもしれません。
さらに、賞味期限の日付そのものも左の商品より1週間ほど先というのも、より新しい商品が回転されていると読み解くことができるのです。

このように「売れていそう」な方を買おうとするなら、写真右の商品を選ぶのがベターです。
まあ、とは言ってもそこまで鮮度に違いがあるわけでもなく、また、どちらも人気商品ですから、「チキチキボーン」にしても「チキンナゲット」にしてもどちらでも良いでしょう。
このようなマーケティングの目が効果的なのは「新商品」のときです。
新商品は消費者も選ぶのに慎重だからです。


このように売れているかいないのかを、見た目だけで判断することは早計なのです。
これであなたは恐れるに足りないただの消費者ではなくなりました。マーケティングの目を持っているあなたは、お店側からすると「手ごわいお客様」となったのです。

キーワードは日付です。


●おまけ

本記事タイトル上のトップ画像をご覧ください。
「シャウエッセン」(日本ハム)の2個束368円(税抜)が写っていますが、これは超お買い得です。
みなさんの地元でこんな価格で売っているスーパーはありますか?

同業他社で勤務していた私は、当時、同じ「豚100%」の商品である「ディナー・ドウ」の2個束を580円で販売していました。「シャウエッセン」も同価格でした。
あれから数十年。
勝負に勝ち残った「シャウエッセン」は未だに近所のスーパーで580円の定番価格として売られています。価格を下げなくてもお客様に支持があるからです。

しかしここ4、5年でしょうか、「シャウエッセン」も480円とか398円という特売価格が散見されるようになりました。
それにしてもトップ画像の368円は私には安すぎるように思いますし、この価格は「豚鶏混合」商品の価格帯だと思います。

最後に、敵ながらあっぱれの商品「シャウエッセン」は実は当時から一番おいしいと思っていました。
そこで最高の商品の最高の食べ方をご紹介します。

「シャウエッセン」を焼いて食べてはいませんか?
夕食に、お弁当に。

焼いて食べるのなら安価な他社製品とそれほど変わらないように思います。焼いた香ばしさもそれほど差はないかと。
ましてやお弁当なら赤ウインナーで十分ではないでしょうか(赤ウインナーは古すぎですか?)。

「シャウエッセン」のもっともおいしい調理法は「ボイル」です。
ゆで上げた熱いまんまの「シャウエッセン」を何もつけずに口にほおばる、あの歯ごたえに私は幸せを感じます。まあ、つけるとしたらマスタードでしょうか。

さて、ここまで書いてきて、ついでなので「シャウエッセン」のサイトを覗いてきました。
すると、やはりボイルを推奨していました。
レシピもご紹介します(レシピなんてものじゃありませんね)。


1. お鍋いっぱいにお湯を沸かしましょう。
2. お湯が沸騰したら弱火にし、シャウエッセンを入れて3分間ゆでましょう。これを「黄金の3分間ボイル」といいます。
3. うまみの成分や脂肪分がとけあって皮がつっぱってきます。
4. さぁシャウエッセンを取り出しましょう。
5. やけどに注意してアツアツのシャウエッセンを召し上がり下さい。
              (日本ハムシャウエッセンのサイトより)


最高の「シャウエッセン」を最高のボイルで熱いうちに食べる。
「シャウエッセン」も「パリッ!」「ポキッ!」と、最高のシャウトで迎えてくれることでしょう。
「皮」、「歯ごたえ」がいのちです。



さて、本日はキーンランドCです。
① ブランボヌールを狙います。
鞍上の三浦皇成騎手は落馬負傷で「ポキッ!」と骨盤骨折してしまい約1年休養していました。先ごろ復帰したばかりです。奥さんはあのほしのあきさんです。
ブランボイル?が追い込んできて他馬をゆで上げる。



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[今年の当たり]
◯エルムS ロンドンタウン4人気1着
◯アイビスSD ラインミーティア9人気1着
◯ラジオNIKKEI賞 ウインガナドル8人気2着  ロードリベラル9人気3着
◯宝塚記念 ミッキークイーン 4人気3着
◯NHKマイルC ボンセルヴィーソ 6人気3着
◯大阪杯 ステファノス 7人気2着 
◯中山牝馬S トーセンビクトリー 5人気1着
◯きさらぎ賞 アメリカズカップ 6人気1着
◯京都金杯 ブラックスピネル 6人気2着

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