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嘉藤貴行厩舎を追う

久しぶりのnoteが、ジョッキーの話では無く
まさかの調教師の話ではありますが
お付き合い頂ければ幸いです。

さて、今回はウマママンが最近、良く言ってる「推しの嘉藤貴行調教師・厩舎」
普通に考えれば、さして有名どころの厩舎でも無ければ、重賞馬を輩出して出走している厩舎では今のところ無いですので
聞き覚えが無い方がほとんどかと思われます。

じゃあ、何故、ウマママンがこの調教師を推すのか。
一言でまとめるなら「先物買い」ですが
その理由とデータを少しまとめて来ました。


基本的な話と、今年(9/24まで)の成績と回収率や人気などについて書いてみました。

そもそも、嘉藤貴行とは?

まず、色々話す前に「嘉藤貴行」とは何者なのかという話をしていこうと思います。

嘉藤貴行調教師は、2021年の調教師試験合格で、調教師となった元騎手で
デビューしたのは、2000年。

師匠は田中清隆調教師で、シンコウウインディやレディパステル・ホエールキャプチャでのG1制覇をしている厩舎からデビュー。

左)嘉藤貴行調教師・右)田中清隆調教師

デビュー当時は、1年目ながらも19勝で民放記者クラブ賞を取り
好スタートを切るが、その後は勝ち星が伸びず、減量が無くなってから騎乗数も減る
負のスパイラルに陥ってしまう時期も。

ただ、そこで腐らずに自分にできることをし始めると、馬主のミルファームを始めとして
応援してくれる関係者が増え始め
2011年は年間約100鞍だったのが、翌年の2012年には年間約300鞍までに増え
地道な努力が積み重なり、2015年にはケンレーシング組合との縁もあり

デビュー16年目にして、初の日本ダービーを
コメートで初騎乗を経験。

18頭中16番人気ながらも、5着と奮闘。
同じダービーには、ドゥラメンテ・サトノクラウン・リアルスティール・キタサンブラックが居た世代でもある。

2020年に、初めて調教師試験を受けるも不合格。2度目となった2021年に合格し
その年の大晦日に引退。

師匠である田中清隆調教師の跡を継ぐカタチで、2022年に調教師として新規開業で
開業初年度には、バグラダスで初のG1出走を決めるなど手腕を発揮している。

個人的な話で、ウマママンが嘉藤貴行騎手を知ったのは、2021年9月。
ウマ娘から競馬を本格的に参戦していて、予想の仕方などに全く自信が無くて困っていた時に、初めて自力の予想で大きな的中を出せたのが、嘉藤貴行騎手が乗って2着まで来た
レットミーアウト。

調教で買おうとしていて、まさに調教通りに来た手腕は素人ながらも、「ちゃんと動く馬に乗れば来てくれるんだ!」と当時はかなり嬉しかったのは覚えていて
調教で動いていて、嘉藤貴行騎手が乗るならと複勝くらいですが買っていた覚えはあります。

今年の成績について

話はそれましたが、肝心の調教師としての成績になりますが
今年(9/24まで)では、出走数は128鞍
そのうち、勝ち鞍は13鞍で勝率10.2%
連対は1着・2着合わせて25鞍で19.5%
3着内率は31鞍で24.2%

正直、比較対象が難しいだけに一概には言えませんし、重賞もほとんど出てないとはいえ
データ上では、鹿戸雄一調教師・手塚貴久調教師とほぼ同じ勝率

3着内率では、他のトップ厩舎が大体30%あるので、そこの成績と比べると若干見劣りはしてしまいます。

人気的な話では、そこまで人気アベレージは高くなく、勝利時の人気の平均は4.46

3着内率のアベレージも4.67とちょっと人気しなくても好走するパターンが多い。

理由としてあげられるのが、
嘉藤貴行厩舎での主戦は、杉原誠人・丹内祐次・津村明秀・宮崎北斗・野中悠太郎と
鞍上が理由で買いにくいと思われるのが1つの要因な気もします。

肝心の回収率

それでは、嘉藤貴行厩舎の回収率という面で単複を出走した全頭を100円ずつかけると
ココまで128鞍あり、投資額は単勝・複勝がそれぞれ¥12,800

単勝では、回収金額は¥26,600
回収率では、208.2%で大幅なプラスどころかほぼ倍額になる。

3着内率の複勝の合計は¥12,460
97.3%となっていて、複勝だけでもほとんどトントンになる。

単複を買うだけで、回収率は152.5%のプラスという結果に。

嘉藤貴行厩舎で目立つのは、穴馬での好走歴で、特に単勝万馬券は
開業初年度から連続で輩出している(セッタレダスト・ラブリークイーン)事もあり回収率という点では、優秀とも言えるのでは。

先ほどは人気が無い点で挙げましたが
回収率という点では、上記の5人の主戦はそういう面ではかなり貢献しています。

調教師転身でのジンクスと先物買い

嘉藤貴行調教師を追いかける理由の1つとして、とある「ジンクス」があり

「騎手で大成しなかったのが、調教師で大物になれる」

騎手時代に芽が出なかったのが、調教師という立場で花を開くのか
詳しくは分かりませんが、そういうパターンが多いようで
須貝尚介調教師や、鹿戸雄一調教師がそのパターンで、現役時代は何個か重賞勝ちはあるもののG1は未勝利。

しかし、調教師となればG1級の素質馬達を活躍させているだけに
今後への期待も大きく、その片鱗なのか
開業初年度の成績では、同時期に新規開業した調教師の中ではトップの成績を挙げていました。

また、「先物買い」という話ですが
コレに関しては伸び代というのが個人的には大きく捉えていて
嘉藤貴行調教師は、斉藤崇史調教師・安田翔伍調教師・杉山晴紀調教師と同い年の
41歳と、調教師ではまだまだ若手。

調教師の名前を観て、ピンと来る方も居るかもしれないが
もしかすると、この年代は調教師としては
「黄金世代」となる可能性があり

斉藤崇史調教師は、クロノジェネシス・ジェラルディーナ

安田翔伍調教師はオメガパフューム

杉山晴紀調教師に関しては、デアリングタクト・ジャスティンパレスと数々の一線級の馬を管理して結果を出している。

この同世代で、調教師となった嘉藤貴行調教師は傾向的にも大成する可能性は十分感じられます。

馬券を買う身としては、約30年は活躍するだけに先物買いで目をつけておくのも悪くは無いと思います。

最終目標は、日本ダービー制覇を掲げていた
嘉藤貴行調教師。

現役時代は一度の出走しか叶わずも
先行馬として唯一の掲示板入りで、その勝ち姿も目の前に捉えていた。

次に調教師として、現役で観れなかった日本ダービー先頭の景色を、叶えてくれると信じて、私は応援したいと思いますが
少しでも皆様の中で、気になる存在として受け止めて頂ければ、嬉しく思います。

最後にですが。

馬券はあくまでも自己責任での購入であり
今回は気になってまとめてみましたが
こういう話というだけで、今後も必ず来るとか活躍するという保証はありません。
ただ、地道でも活躍している若手の調教師を知っていただきたいだけですので
ご理解いただければ幸いです。

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