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ジョッキー45°情報刊(46号)

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
神戸新聞杯ではデータを超えた結果に頭を抱えたウマママンです!

先週、noteで取り上げた神戸新聞杯では
3番人気以上での決着と書きましたが、今年の菊花賞への勝ち名乗りを挙げたのは

鮫島克駿騎手/ジャスティンパレス

単勝人気はデータでは初の5番人気
しかも、2着は12番人気の武豊騎手で馬連の配当も突き抜けてしまい、お手上げでした😅

ただ、ホープフルステークスで2着に前走が日本ダービーというだけに、軽視はいけなかったのかと反省しています。
それでは、今週のラインナップです。

●秋のG1開幕戦 スプリンターズS

●今年のWIN5傾向 ある偏りについて

●スポットライト・ジョッキー
(田中勝春騎手)

今週から本格的に始動するG1戦線。
その開幕戦のスプリンターズステークスについての話と
WIN5のデータについてになります。
今年も意外に傾向が出ているようなので、まとめてみました!

●秋の開幕 スプリンターズS

春の高松宮記念と同じく、芝短距離路線では皆が目標とし、新進気鋭の3歳馬も出てくるレースで、世代のチカラを図る1つの指標にもなりそうなレースです。

🐎傾向🐎

まずは、データの基礎的な【傾向】から見ていきます。
新潟も含めた近走10年の傾向からになります

・人気を背負って勝つ

新潟開催のスプリンターズステークスは
大野拓弥騎手のスノードラゴンが13番人気で勝ちましたが
中山開催のスプリンターズステークスは、
【1〜3番人気】しか勝利していない。

内訳としては、1番人気は5勝していて
あとは2番人気・3番人気がそれぞれ2勝している。

また、この傾向にプラスするなら
前走が【セントウルS】or【安田記念】からしか勝ち馬を排出しておらず
セントウルSに関しては、そこからの出走馬が多いのもあるが
安田記念からのスプリンターズステークス組は過去に、レッドファルクス・グランアレグリアといった短距離マイル路線をまとめて取りに来るときもあるので要注意。

・ヒモ荒れに要注意

スプリンターズステークスでは人気馬が勝利するも2着以下のヒモは大荒れの傾向。

過去10回の中で、1.2.3番人気で決着したのは2019年のみで
9番人気以下が馬券に絡んだのはこの10年で10頭もおり
内訳としては【1-2-7】となっていて、連対は上位人気で決まったが
3着は10番人気以下で波乱というのがほとんど毎年発生している。

馬連などは絞った固めを推奨するが、3連系を買う場合は買い目を広くしておきたい。

・今年の重賞戦線から紐解く

やはり秋のスプリント王の決定戦だけあって
結果としては、今年の内に重賞での勝利経験馬が実力的にも有利とされていて
ここ10年でも3着以内に入った馬のうち、その年に重賞制覇していたのは
30頭中24頭も居るので、重賞制覇の実力は裏付けされて馬券に絡む模様。

🐴注目騎手🐴

スプリント界の新星牝馬に栄光を

浜中俊騎手

スプリンターズステークスで新たなスプリント界の新星と期待される牝馬、ナムラクレアとタッグを組む浜中俊騎手。

ナムラクレアの父は、浜中俊騎手にとっての悲喜こもごもある血統なだけに
その父への恩を娘の勝利を導き、証明する

スプリント女王 我道を突き進む

池添謙一騎手

スプリンターズステークスの本命にして、勝利を求められている池添謙一騎手とメイケイエール。

気性難を見せながらも、時おり見せるその才能の片鱗は競馬ファンを魅了してきており
今年に入り、気性難も安定。
昨年初めてコンビを組んだこのスプリンターズステークスから始まった快進撃。
この1年の成長を示す。

春秋スプリント制覇 鋭き一閃を研ぐ

丸田恭介騎手

活躍し、注目される牝馬に隠れた今年の高松宮記念制覇のナランフレグと丸田恭介騎手。

唯一挑戦できる「春秋スプリント制覇」という狭き門、高松宮記念と同じく
人気が落ちても、その鋭さは変わらない。

人気馬を割り、一閃の末脚で勝利を掴み取る

運命の中山電撃6ハロン決戦。
【スプリンターズステークス】は日曜日、発走致します。

WIN5の変わった傾向

今年のWIN5、思い返すと年明けすぐに
昨年は鳴りを潜めていたベテラン騎手の活躍から始まり、軒並み不調に追い込まれる
昨年のトップジョッキーに急激なオッズ変動など
昨年のデータから変わった結果が多い今年。

9月においては、かなりの硬めか大荒れの2択となり、秋競馬から嵐が吹き荒れていましたが、そんなWIN5で今年出ている気になるデータを集めてみました。

WIN2の戸崎圭太 しかし、勝ってるのは…

WIN5において、1番信頼できる【WIN2の男】戸崎圭太騎手。

今年も既にWIN2では、5勝と固め打ちを見せているが、意外にも戸崎圭太騎手でも苦手としているのが【距離】

芝やダートでは不問だが、距離に関しては戸崎圭太騎手がWIN2を勝つときのほとんどが

1600m以下のマイル・短距離戦のみ。

今年はWIN2で一度だけ1800mで勝利したが、ほとんどの場合では2着止まりなので
WIN2の戸崎圭太の時の距離もチェック。

高配当の使者。今年は美浦の2人

WIN5では、的中率の高い狙うゾーンがありますが
あえて狙える1000万クラスの高配当ゾーンもありますが、
今年はその1000万クラスのゾーンを呼び寄せてくる福男?が2人居ます。

一人目は、夏から好調の【丹内祐次騎手】

今年のWIN5での勝利人気は最高で4番人気が一度あり、
それ以外の勝利は6番人気以下での勝利で
丹内祐次騎手が勝利した日のWIN5は軒並み1000万円オーバー。
まさに高配当の使者となっています。

そして、隠れた高配当の使者がもう一人
【菅原明良騎手】


ここまでの勝利人気では最高人気が6番人気と丹内祐次騎手よりも大穴を打ち開ける仕事人。

夏競馬を得て、調子を上げてくるのは昨年も同じだけに穴枠として扱ってみたい。

勝てるけど摘める新進気鋭の若手

今年WIN5の対象レースで、先週の神戸新聞杯で10勝目をマークした鮫島克駿騎手

今年のWIN5では、ダートも芝も5勝ずつの安定感から連闘も2回決めていて、注目すべき若手の一人だが
しかし、それでも未だにWIN2・WIN5目では未勝利で勝ち星を挙げていない。
WIN2は戸崎圭太・藤岡康太という「WIN2の番人」が居るが、WIN5目を勝てていないのは注意したい。

WIN5では外せない2人だか…勝つコースは?

WIN5で選ばれるトップジョッキーでもある
【池添謙一騎手】と【松山弘平騎手】

この2人にも今年、傾向があり
ここまで7〜8勝挙げているが、そのほとんどが【芝レースのみ】

松山弘平騎手は、WAJSの3戦目で圧倒的人気馬でダートコースを勝利したが、今年のダート勝利はここのみ。
池添謙一騎手に至っては、全レースが【芝コース】のみの固め打ち。

ここまで勝ちながらも、この偏りはむしろ
ダートコースで圧倒的人気馬で無いなら勝つまで切っても大丈夫に思えそう。

WIN5を狙う際のポイントとして、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか??

●スポットライト・ジョッキー

今週のスポットライト・ジョッキーで
スポットライトを当てる騎手は、ベテランながらそのスマイルが特徴的な騎手

田中勝春騎手

生年月日 1971/2/25
身長 154.5cm
血液型 AB型
星座 魚座
出身地 北海道
競馬学校5期生

北海道三石郡三石町(現在は日高郡新ひだか町)産まれで、実家は父親の田中勝美氏が経営する生産牧場で馬主もしていて
ヒミツヘイキやギンガリュウセイなどの重賞勝ち馬も持っていた。

実家が生産牧場という事もあり、馬には小学校に上がる前から乗り始め、自然と騎手という仕事を目指すようになり
1987年に競馬学校5期生として入学する

5期生の同期は佐藤哲三騎手や角田晃一騎手などが居たが、競馬学校の教官が相当手を焼いたそうで、のちの比較として
「5期生」と「7期生」が問題児とされているらしい

卒業した1989年に美浦の藤原敏文厩舎所属騎手として、3月4日の中京2Rのチャンピオンミナミに騎乗して中央競馬デビューを果たす
(6着)
しかし、デビューしてから1か月後
慣れない生活からくるストレスでホルモンバランスが崩れ、バセドー病を患ってしまう。

すぐに入院、リハビリのかいもあり
半年で競馬に復帰し、
10月21日の東京6Rでセキテイボーイで初勝利を挙げ、ルーキーイヤーは病気と戦いながらも5勝をマークした。

翌年には、重賞にも騎乗機会が増え
9月の京成杯オータムハンデキャップをオラトリオで制し、重賞初制覇となり
その後のマイルチャンピオンシップにオラトリオで初騎乗も果たし
年間勝利も41勝に伸ばしていて、若手ながらも活躍の機会を増やしていた。

そして、4年目となった1992年の安田記念で
11番人気のヤマニンゼファーに騎乗し
大外枠も苦にせず、見事に優勝し
派手なガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

この年は64勝でリーディング5位とG1勝利の勢いのままに突き進み
翌年の1993年の金杯では、92年のクラシックを共に戦ったセキテイリュウオーで制覇し
師匠の藤原敏文調教師とのコンビで初の重賞制覇となった。

そして、秋の毎日王冠で2着となり
セキテイリュウオーと挑んだ天皇賞(秋)

人気はそれ程集めなかったが、未だにG1未制覇だった師匠の為にG1タイトルを!と意気込んだ田中勝春騎手だったが
その思いをハナ差で柴田善臣騎手のヤマニンゼファーに競り負け、タイトルを逃してしまう。

この時の田中勝春騎手は、セキテイリュウオーが一瞬の脚しか使えないのに早めに動いてしまい、ラストで伸びが足りなくなってしまったという自分自身のミスに
情けなさと悔しさからその晩は泣き明かしたそう。

そこからはコンスタントに勝ち星を重ね、リーディングでも上位に居るものの
G1タイトルには恵まれず、因縁の天皇賞(秋)から3年後の
1996年には師匠の藤原敏文調教師が急逝。
田中勝春騎手も所属先を美浦の小林常泰厩舎に変更し、より一層気合を入れるも
G1タイトルには届かず
ついには、2004年のオークスでウイングレットで7着に敗れた事で中央・地方合わせて【G1レース100連敗】という不名誉な記録も達成してしまう。

翌年もG1に騎乗するも、朝日杯フューチュリティステークスで4着となった事で
G1レース125連敗をマーク。
しかし、12月に川崎競馬場の全日本2歳優駿をグレイスティアラで勝利したことで
およそ13年ぶりにG1制覇となり、連敗も一応ストップしたが、地方交流重賞のため
中央競馬の連敗は継続していた。

しかし、その記録にも終止符を打ったのが
2007年の皐月賞。
ヴィクトリーに騎乗した田中勝春騎手は果敢な逃げを打ち、有力馬を出し抜き
逃げ切って一着でゴールし、約15年ぶりのG1制覇となり、連敗記録も139で止まった。

そして、翌月の5月にはシンガポール航空国際競争にシャドウゲイトと挑み、国際G1も制覇し、共に出走したコスモバルクとの日本勢ワンツーも決めた。

G1制覇の勢いもあり、この年はキャリアハイとなる年間108勝を挙げ、関東リーディングだった事でワールドオールスタージョッキーズにも初選出されるなど、輝きはなった1年となった。

しかし、好不調の波が激しい事から
徐々に乗鞍や勝利数も少なくなってきて
一時期は引退も囁かれたが
2022年にはヴィクトリアマイルでブーギー人気馬で激走を見せるなど、復調の気配を見せ
7月の七夕賞では、エヒトで久しぶりの重賞制覇をし、満面の笑みを浮かべている。

そんな田中勝春騎手ですが
タレント契約として、武幸四郎調教師と同じシンクバンク所属となっている。

また、エッセイストの安西美穂子さんと仲がよく、安西美穂子さんのイベントでは
安西美穂子さんの次に田中勝春騎手がサインを書く事もあったそう。

笑顔が特徴的な田中勝春騎手だが、実は短気だが怒っていても楽しくないので笑顔でいることを心がけている。

田中勝春騎手の目標となるのが

生涯現役ジョッキー

ルーキーイヤーから病を患い、G1勝利後も決して順風満帆ではなく、善戦しながらも
日の目を浴び続けるわけでは無かった田中勝春騎手。

ただ、それでも田中勝春に期待して乗せてくれるオーナーや調教師に対して
返せる事は乗った馬の能力を引き出して勝たせる事。

それこそがココまで支えてくれている競馬に携わる人への感謝と信じて。
田中勝春騎手の現役は終わらない。

来週のスポットライト・ジョッキーは

田辺裕信騎手

を予定しております!!
来週もよろしくお願いいたします!

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