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ジョッキー45º情報刊(33号)

皆様、いかがお過ごしでしょうか??
先週末はメンタルブレイクしてしまい、情けない所をお見せしまして申し訳ありませんでした🙇

さて、先週の短距離G1【高松宮記念】は大波乱!!
それを制したのは内々から狙い澄ました

丸田恭介騎手

見事に混戦から抜け出し、イン差し一閃。
丸田恭介騎手にとって初のG1制覇を達成。

喜ばしい限りで、春G1というのは
初制覇も多いだけに、今後も注目するレースが一杯あるので目が離せません🔭

それでは、今週のラインナップはこちら!

●競馬初心者なら、まずは騎手から!
●春のステイヤーG1 開幕の大阪杯
●スポットライト・ジョッキー
(石橋脩騎手)

新しい年度を迎え、競馬を始めようと思っている方に読んで欲しい話として
「まずは騎手から!」というのを知ってほしいのと、
今週のステイヤーG1の開幕戦【大阪杯】も取り上げます!!

●競馬初心者 入門講座

新年度となり、高松宮記念では大波乱で
高配当連発。
そういうのを見ると、一攫千金の夢や
社会人として数年経つと、余裕から競馬を始めようと思う人も増えてきます。

ウマママンも、社会人として数年経ってから
高額配当を夢観て競馬を始めました。
ですが、競馬を始めてすぐに高額配当を当てるのは余程の運が無いと無理な話で当たることすら至難の業です。

そんな初心者にオススメの方法となるのが

騎手で購入する「騎手買い」

ウマママンもこれで競馬を知った
YouTuber「ヤスアジTV」のヤスさんが提唱する
【騎手買い理論】

どんな事かというと、競馬をする上で
最も重要となるのは「サラブレッド」になりますが、競馬というのはそのサラブレッドに
「騎手」が騎乗してレースをします。

騎手が馬を操るので、その操縦者である騎手の実力が伴わないとレースでは勝てない

そういう理論が【騎手買い理論】になります。

ヤスアジTVでは、前段階として上げるのが
「騎手の選別」
まずは馬券を買わずに1日の流れを見るという事。
約1ヶ月観ることで、例えば
【川田騎手ってのは1日3勝もするんだ】
【菅原騎手は、結構穴目でも来るんだ】
というのが、読めてきたら、いざ実践。

まずは開催競馬場から勝てる本命の居る1会場に絞ってチャレンジ。

例えば、川田騎手を本命とするなら
川田騎手が騎乗している「阪神競馬場」しかチェックしない。

何故、1会場だけか?
理由としては、最初から全会場回って
それぞれで本命決めて追っかけると経験値は貯まりますが、それ以前にまだちゃんと読めて居ないので、「何で勝てんかった!?」と資金だけすぐに無くなります。

長く競馬を楽しむ為にも、まずは我慢しても1会場のみ。

そこで勝てる本命騎手を複勝で抑えていく。

ここにも理由があって、色んな買い方が馬券にはありますが、ココで重要なのは【的中させる】という事。
だからこそ、無闇に買うのでは無く
「前のレースで川田騎手勝ったけど、このレースは勝てるかな?」と予想して選んで買っていきます。

千里の道も一歩からで、まずは当てる事が結構重要で、他の事でもそうですが
当たらないと中々楽しくはならないもの。
複勝だと基本的には3着までに入れば的中なのでJRAのPATでも的中の☆がつくと気持ち良いですよね?

競馬をしていくと、三連単を当てる人や
穴馬から高配当を取る姿を観るとは思いますが、そんな人達も経験を積んで今があるのでまだまだ始めたばかりでそこまで仕上がるのは高望みですので、まずは競馬を楽しみましょう!

複勝で当てて☆が付くようになったなら
次は単勝・複勝を合わせて買ってみる。
そしてこの時に、合わせて対抗評価となる騎手も選んでおく。

本命騎手が負けるなら、逆に勝つ騎手を対抗評価とする

例えば、川田騎手を本命騎手としてるなら
対抗評価となるのは1日1勝する位の実力派の騎手でオッズの妙味のある
岩田望来騎手・幸英明騎手・吉田隼人騎手など。

対抗評価で重要なのは、本命に勝てて
尚かつオッズも見込める騎手。
ここで川田騎手の対抗評価は福永騎手となると両方ともオッズが低いので
川田騎手が馬券外になって福永騎手が勝ってもあんまり配当は変わらない。

せっかく単勝まで買うならば目指すのは1000円台の的中なので、ここは少しオッズのある騎手を選んで回します。
やることは、前の複勝買いと同じですが
考え方としては

「この9Rは川田騎手が勝った。なら、次のレース10Rは…?」
「人気薄に騎乗してるけど…だったら対抗評価騎手の方がよさそう」

ここで注意したいのが人気の兼ね合い。
勝てる本命騎手が、例えば50倍の穴馬に騎乗していた場合は、「美味しい!」では無くて
むしろ【切ります】
理由としては、1日に何勝もする騎手には自然と実力馬が集まるので
人気薄で無理に勝たなくても他のレースで勝てるのでそこまで本気にならないからです。

単勝・複勝で両方獲れれば低投資でもしっかりと回収出来るので、お財布にも優しくて
長く競馬を楽しむことができます。

競馬ってのは不思議なもので、馬だけ良くても走らなくて
騎手と一緒に頑張らないと勝てないんです。
だから、サラブレッドをエスコートする騎手が強いと馬も強くなるし、その逆もしかり。
騎手の腕でレースが決まることもあるので侮れない騎手の凄さで頑張って欲しいと思います。

それと最後に、競馬を始めようとする方に
お願いがあります。

ウマママンは、昨年
競馬を始めてすぐに近道をしようと【有料情報】を購入して、一攫千金を早々に狙っていました。

ですが、その【有料情報】に踊らされ
高額な情報料と投資金のおかげで借金が膨れてしまい、キャパオーバー
一時期、首が回らなくなる所か吹っ飛ぶ直前まで行きました。
周囲の助けもあって、なんとか這い上がるチャンスがありましたが
皆さんには、絶対にこの【甘い話】でもある【有料情報】には乗らないで欲しいと思います。

競馬の予想というのは、不確定な情報で
「デマ」でも成立する危ない代物です。

有料予想を評価するサイトがあったりしますが、どこもかしこも意見は違うどころか
「ここは優良サイト」って書いてある所で
ウマママンが騙された所もあります。

あくまでも、予想は自分でやる方が楽しいですし、その努力は必ず報われます。
今ハズレても、後々にチャンスは回ってきます。

競馬というのは、大人の遊びなので
あまりイレ込みすぎない程度に遊びましょう!
さあ、競馬場で馬券を買いましょう!!!

●大阪杯

2017年にG2クラスから、レーティングでG1紹介した古馬による長距離戦線【大阪杯】

G2時代は、産経大阪杯として
天皇賞・春へのステップレースとして扱われ
昨年の秋G1で活躍した馬達が名を連ねていて
トウカイテイオー・エアグルーヴ・オルフェーヴルなどの名馬達が勝ち上がり
最近では、レイパパレやラッキーライラックなどが勝ち名乗りを上げる混戦のG1
今年はどんなドラマが待っているのか。

📄傾向✒

大阪杯の傾向をまずは抑えましょう。
もしかすると、意外な勝ち馬が見えて来るかもしれません。

●若手の古馬が勢い十分

古馬G1という事ですが、出走条件は四歳以上という中で大阪杯は圧倒的に若手の力
4歳馬・5歳馬がかなり優勢で
ここ10年で【1着】となったのも4歳馬・5歳馬のみ。

しかも、馬券に絡んだのも30頭の内
25頭は4歳馬・5歳馬という事で
妙味があれば4歳馬・5歳馬で固めるのも面白そう。

●美浦からの刺客は苦戦続き…??

大阪杯で大きく偏ったデータとしては
何故か【所属先】でも大きく変わる。

ここ10年の馬券内に絡んだ馬の所属先が
栗東28頭・美浦2頭という数の違い。

更に1着となれば、ここ10年は全て栗東所属
西のG1という事で東の美浦所属が少ないのもあるが、それでも10年で選ばれた30頭の出走で、美浦所属のG1馬
ブラストワンピースやグランアレグリア
スピルバーグにロゴタイプなどが挑むも
0-1-1-28という成績はいささか不気味。

統計の呪いか、ジンクスか。
美浦所属のエフフォーリアはどちらを証明するのか。

●白・黒枠は意外と不利??

大阪杯はG1で、同時にWIN5対象レースでもあるため、やはり気になるのは1着ですが
もう一つ気になるのは【枠番】

大阪杯では、ここ10年で勝利したのは3枠から8枠のみと外枠有利。

ちなみに、2枠で勝利したのは2001年のトーホウドリームが最後で
1枠での勝利は2000年が最後。
20年もの間、1枠・2枠から勝利が出ないのは
連続開催による馬場の状態かと思われます。

舞台となる阪神競馬場は、5月の天皇賞・春までのロングラン開催の真っ只中で馬場は荒れる一方。
まして、現在は京都競馬場の開催分も引き受けていて、更に状況は悪化。
スタート直後から足元が悪い分不利となるのか?
有力馬が内枠に入ると、ちょっと怖いです。

🐎オススメ騎手🐎

この大阪杯に想いのありそうな騎手をピックアップ。
参考にして頂ければ幸いです。

年度代表馬、意地でも取りたい初戦タイトル

横山武史騎手

昨年はエフフォーリアと共に一気にスター街道を突き進み、年度代表馬と大ブレイクを果たした横山武史騎手。

しかし、先週の高松宮記念でも1番人気を凡走させる失態を見せてしまい
リベンジしたい気持ちは十分。
昨年の活躍は、ホンモノだという所を証明する。

巡ってきたチャンス。NEWヒーローの誕生

藤岡佑介騎手

前走の金鯱賞では、名馬サイレンススズカを彷彿とさせる逃げでレコード勝利を収めた
ジャックドールと藤岡佑介騎手。

藤岡佑介騎手はNHKマイルCを制してG1ジョッキーであるが、成績の割にはG1でチャンスが巡ってこなかっただけに
今回はやっとチャンスが巡ってきた1戦。
昨年は同期の川田将雅騎手がレイパパレでG1制覇を成し遂げているだけに
20期生、意地の逃げ切り勝ちを魅せる。

昨年の女王、進化の軌跡を証明する

川田将雅騎手

この2強の構図となっている大阪杯に「待った」をかけるのが、川田将雅騎手。

昨年はレイパパレと共に挑み、逃げの手で強力馬を振り切って制覇したが
その後、好位追走の競馬になると苦戦を強いられてきたが
前走の金鯱賞で、ジャックドールに離されたものの課題は克服。
連覇と逆襲をかけた人馬が2強の牙城を崩す。

伏兵でも開花した素質は伊達じゃない

国分恭介騎手

この大阪杯、展開によっては面白そうなのが国分恭介騎手とアフリカンゴールド

逃げ馬という事で、意を決して併せ馬になりながらの逃走劇。
逆転への秘策を打っての大逃げをかますようなら展開一気。
理想なら、京都記念のように後続の足があがるような展開となるならば面白い。
可能性は0%では無いだけに、決まった時の反動はデカイ。

⭕ウマママン予想❌

今回の大阪杯の予想としては

◎ジャックドール/藤岡佑介騎手
〇レイパパレ/川田将雅
▲アリーヴォ/ルメール騎手
△エフフォーリア/横山武史騎手
☆スカーフェイス/岩田康誠騎手
☆ポタジェ/吉田隼人騎手
☆アカイイト/幸英明騎手
🔘アフリカンゴールド/国分恭介騎手

本命はジャックドールと藤岡佑介騎手。
トライアルレースでもある金鯱賞で勝ち上がって叩いた分、やる気十分で
鞍上に取っても巡ってきたチャンスだけに
覚悟を決めて乗れるのは大きい。

対抗はレイパパレと川田将雅騎手で
前走の金鯱賞でジャックドールの凄さを知っているだけに、対策も講じる事が出来てるハズ。
勝負の鬼としての闘争心がカギになる。

3番手には小倉の王者アリーヴォ。
小倉でのみ出走して、5戦5勝という成績でG1に参戦。
阪神競馬場での適正など、実力馬でありながら唯一の未知数馬だけに波乱を呼び起こす台風の目となりうる。

その次の評価としたのがエフフォーリアと
横山武史騎手の黄金コンビ。

まだそこまで仕上がりきって無いという横山武史騎手のコメントもある上に
先日の日曜日にはエフフォーリアの直一調教に馬也で併入した3歳未勝利馬が凡走していて、
調子を上げる為の併せ馬で、実際には調教測定するゾーン前から未勝利馬を大きく前に離した状態から追い切ったとはいえ
現役最強としての余裕が薄そう。

後は前日などの調教を観ての判断となりますが、仕上がりには注意してみたいところです。

その現役最強馬か、それとも稀代の逃げ馬か
それともNEWヒーローの誕生か。
運命の大阪杯は日曜日の15:45発走です!

●スポットライト・ジョッキー

今週のスポットライト・ジョッキーは

石橋脩騎手

生年月日 1984/4/3
身長 165cm
血液型 A型
星座 おひつじ座
出身地 東京都
競馬学校19期生

2000年に競馬学校に19期生として入学し
松岡正海騎手などと腕を磨きながら
2003年の卒業後は
ウイニングチケットでダービーを制覇した名手でもある美浦の柴田政人厩舎所属騎手として
3月1日の中山1RマグマヴィーナスでJRA初騎乗を果たす(2着)

3月29日の中京8Rエーピーダイヤモンジで初勝利すると、この年は年間25勝を挙げ
12月には中京で行われたG2 CBC賞(現在はG3)で重賞初騎乗を経験。
新人賞である30勝には届かなかったものの
美浦の新人トップの成績を残し、東の新人賞
「民報競馬騎手クラブ賞」を受賞。

この頃から、石橋脩騎手はインタビューが苦手という事もあり
あまり目立った言動をしない「仕事人」としての雰囲気が漂っていた。

翌年にはルーキーイヤーを上回る38勝を挙げ、3年目からは重賞での常連騎手として
重賞への年間騎乗が二桁を超えていき
ジャガーメイルなどの人気馬での騎乗も経験していくが、重賞初制覇には届かなかった。

2006年の4月には福島12RでJRA通算100勝を挙げ、同じ日に同期の松岡正海騎手が中山4Rで通算100勝目を挙げていて、同期揃っての節目達成という事もあった。

翌年の2007年からは、ローカルで乗せてもらったご縁もあり、自厩舎以外にも
堀宣行厩舎の手伝いもするようになる。

実は2005年・2006年と若干成績も下降気味で重賞も勝てず伸び悩んでいた石橋脩騎手にとって良い変化のきっかけとなり
堀宣行調教師からは

「よく馬を観察しろ」

とアドバイスをもらい、堀宣行調教師の
競馬に対する情熱と向上心に刺激され
石橋脩騎手の成績も再び向上し、この年はキャリアハイとなる41勝。
その姿を観た堀宣行調教師からの信頼も勝ち取り、堀宣行調教師から有力馬の騎乗も依頼されるようになる。

そして、重賞初制覇となったのは2010年の1月10日中山のG3 フェアリーステークス。
11番人気のコスモネモシンでゴール前の坂で一気の末脚でクビ差で差し切り
念願の重賞初制覇。
実に重賞騎乗機会112回目での初制覇。

そして、呪縛が解けたように2月には阪神のG3 アーリントンカップでは、5番人気のコスモセンサーで逃げ切り重賞2勝目を挙げ
自身の実力も開花し始めてきていた。

2011年には東京のG2 京王杯スプリングステークスで、堀宣行調教師の管理馬
ストロングリターンでG2初制覇し、益々
堀宣行調教師からの期待も大きくなっていた。

そして、2012年。
石橋脩騎手にとっては念願でもあり、ちょっとした波乱もあった年になった。

2012年にデビューした新馬「イジゲン」という馬を堀宣行調教師から鞍上を石橋脩騎手に託される。


後に、石橋脩騎手からはダート最強馬として名前の挙がる1頭なのだが、

新馬戦は中山の芝2000mでデビューし、1番人気で3着となると、ダート適正から
次走は中山のダート1800mで単勝人気は1倍台で後方からの追い込みで圧勝。
ダート2戦目でも1勝クラス(500万以下)でも1倍台の人気でこちらも圧勝し

ステップアップとして挑戦したのが、G1天皇賞・春の前に行われる京都10Rの端午S
石橋脩騎手も端午Sの為に遠征し、ついでの形で天皇賞・春も騎乗があった。

この日、石橋脩騎手の勝負レースだった
ダート1800mの3歳オープンの端午Sでは2番人気だったが、いつもの後方待機の形が取れずスタートでオーバーラン。
そこで無駄アシを使ってしまったのが災いし
結局、4着という大失態を犯してしまい
堀宣行調教師から乗り替わりを宣告されてしまう。

厩舎としても必勝態勢での遠征で、実力は抜きん出ていただけに、鞍上のミスで負けてしまった事に石橋脩騎手は頭が真っ白になったまま、11Rの天皇賞・春に騎乗。

オルフェーヴルやトーセンジョーダン、ウインバリアシオンなどの
ステイヤーの実力馬が居る中で
14番人気でテン乗りとなったビートブラックだったが、2番手に位置どり抜け出すとそのまま押し切り、見事にG1初制覇。

10Rでの大失態から頭が真っ白になったと思いきや、今度は11RでG1初制覇を果たして
頭が真っ白になっていた。
しかし、ゴール板を1着で駆け抜けた事は分かり、石橋脩騎手は本能のままに「雄叫び」を上げていて
騎手の間でも「伝説の雄叫び」と呼ばれている。

この天皇賞・春でG1初制覇というのは現役騎手では、石橋脩騎手ただ1人。
更にこの時の結果は
1着 ビートブラック/石橋脩騎手
2着 トーセンジョーダン/岩田康誠騎手
3着 ウインバリアシオン/武豊騎手
で、14番人気-3番人気-2番人気となり
配当は単勝15,960円
馬単20万、3連単145万の大波乱を演出した。

この日以降、石橋脩騎手が認めたダート最強馬のイジゲンからは鞍上を降ろされ
代わりに、天皇賞馬ビートブラックの鞍上を任されるようになるという波乱の1日を経験

尚、天皇賞・春での勝利が京都競馬場での初勝利にもなった。

イジゲンでは、乗り替わりを言われてしまったが、それでも実力を買っている堀宣行調教師からは、今後も継続して石橋脩騎手に有力馬を回していて
2015年に石橋脩騎手にある有力馬を回す。

その有力馬の名は、名馬「ドゥラメンテ」

騎乗して分かる能力の違いと、反応の良さ。
どう乗ってもクラシック戦線の上位の実力でセントポーリア賞で初コンビで勝利すると続くクラシックへの前哨戦でもある
G3 共同通信杯に出走するのだが
クラシック戦線の上位馬というプレッシャーは石橋脩騎手に押し潰されそうになり

「30年生きて、始めて寝ることが出来なかった」

という程追い詰められた石橋脩騎手は
共同通信杯では圧倒的な1番人気ながら2着。

またもや、必勝態勢での敗戦でドゥラメンテの鞍上はミルコ・デムーロ騎手に乗り替わり
になり、その後ドゥラメンテは
皐月賞・日本ダービーと連覇していたが
その緊張での失敗は石橋脩騎手の大きな経験となり、その経験が生きたのが
2017年のラッキーライラックだった。

新馬戦から勝ち上がると、G3 アルテミスステークスを連勝して挑んだ2歳牝馬G1
阪神ジュベナイルフィリーズで優勝。
3連勝でG1制覇のプレッシャーを見事にはね除けて、目標達成し
初めてクラシック戦線に進む1頭を育て上げるのは自信となり
2018年の桜花賞へのトライアルレース
G2 チューリップ賞を制覇し、堂々と牝馬クラシック戦線の主役として挑むが
この年の最強牝馬、アーモンドアイの後塵を拝する事になってしまう。

アーモンドアイのあまりの強さに石橋脩騎手はラッキーライラックに関して

「産まれた年が違えば、確実に牝馬G1を取れていた」

と話していた。

しかし、その奮闘は意外な形で報われた。
この年には牡馬クラシックでも
エタリオウで日本ダービーへのトライアルレースでもある青葉賞で2着となり
日本ダービーに出れるハズだったが、短期免許のボウマンに乗り替わりとなったのだが
国枝調教師のコズミックフォースへの騎乗依頼が舞い込んで来た。

単勝人気は16番人気の大穴だったが、ワグネリアンの福永祐一騎手、2着のエポカドーロの戸崎圭太騎手に次ぐ3着と大健闘。
乗り替わりのエタリオウのボウマンを抑えきり、福永祐一騎手のダービー初制覇と共に注目される形となった。

そして、その力強さは重賞でも輝きを放ち
2020年にはダービー卿チャレンジトロフィー・ニュージーランドトロフィー・アーリントンカップと3週連続重賞制覇にも繋がっている。

そんな石橋脩騎手ですが
極度の「写真嫌い・取材嫌い」でもあり
調教後の取材や、勝利インタビューなどの出なければならない場以外では滅多に姿を出さない。

トレセン内でも、取材を回避するために
常に早歩きで行動している。
理由としては、発言した内容の解釈違いでイメージされるのが苦手で
そこで煙が立つのが嫌というらしい。

元々、人前に立つのが苦手という事もあり
日本ダービーに騎乗するジョッキー紹介では終始、俯きながら自分のつま先を観ていた。

石橋脩騎手には、固定でのバレット(騎手の付き人)が居なかった為
2016年にnetkeibaで、「石橋脩騎手のバレット募集」をしていて、お笑い芸人だった北島敦さんをバレットとして採用。
しかし、2021年に北島敦さんが退職するという事で再びnetkeibaでバレット募集をかけていた。
尚、競馬マネジメント事務所のGAEA(ガイア)に所属していて、他には津村騎手・石川騎手も同じ所属。

メンタル維持のために、毎日同じ生活サイクルをする事を心がけていて
木曜日にはトレーニングとマッサージするなど、競馬に向かうためのルーティンも決まっている。
基本的には調教後や競馬の終わった日曜日などは子供の世話役に回っている。

また、ゲーム好きで1番ハマったゲームは
ダービースタリオンとブルードラゴン。
ダービースタリオンで、騎手を目指したという噂もある。

そんな石橋脩騎手のポリシーは

「気迫は必ず馬に伝わる」

頼りすぎてはいけないが、最後は気迫に勝る扶助は無い。
最後のノビの1つは「気迫」と感じている石橋脩騎手。

それは自分自身、「気迫」の無さから落ちぶれた時期があったからこそ。

2015年頃、石橋脩はドゥラメンテでの失敗から成績も伸びず、精神状態も悪く
馬が少しの躓きでも気が張ってしまっていた。
そんな時、石橋脩騎手を励ましてくれたのが岩田康誠騎手。
優しい言葉と、気迫溢れる騎乗スタイルに石橋脩騎手は鼓舞され、立ち直った。

競馬で勝つにしても、自ら気迫を出して
勝ちに行くアピールや姿勢を魅せない限り
勝利の女神は微笑まない。

それを知っている石橋脩騎手だからこそ
馬に向き合い、競馬では自らの気持ちを強く
アピールしていく。

クールでも心は熱く。
そんな騎手、石橋脩騎手をよろしくお願い致します🙇🙇🙇

来週のスポットライト・ジョッキーですが
個人的にはもう一度、ちゃんと取り上げたい騎手が居まして、その1人。

川田将雅騎手

にもう一度、スポットライトを当てて行きますので、よろしくお願い致します🙇🙇🙇

~あとがき~
今週もお読み頂きましてありがとうございます🙇🙇🙇

先週末から、皆様
凹んでいたウマママンに励ましのお言葉を頂きまして、ありがとうございます。
皆様のおかげで、こうしてnoteをまとめ
立ち直る事が出来ました。
あくまでも競馬は楽しむものですので
イレ込みすぎず、頑張ります💪

今週は大阪杯。果たしてどのような決着がつくのか。
エフフォーリアがジンクスを打ち破り最強の証明か。
それとも「令和のサイレンススズカ」でもあるジャックドールが逃げ切るか。

考えるだけでも楽しそうですね!
皆様はどのように買いますか???🤣

それでは皆様、また来週もよろしくお願い致します!
皆様の競馬ライフが素晴らしいものとなり
的中もバンバン来ることを心よりお祈りしております!
ありがとうございました!!!
           ~ウマママン~

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