マサル(秋田犬)

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慶應⇨マスコミ⇨MBA⇨総合コンサルティングファーム戦略部門。秋田県出身の犬、んなわけない。掲載内容に関するご質問・MBA小論文添削のご相談はコチラまで⇒masarunote01@gmail.com

最近の記事

思考訓練の場としてのケース面接

コンサル転職で必ずといってもいいほど出題されるケース面接。 今回は、転職経験者の視点から語っていきます。 ケース面接とは、サイトから引用すると、 コンビニエンスストアやレストランの売上、ぬいぐるみの市場規模などを算出する事例を知っている方も多いでしょう。 あるいはケース面接で実施するフェルミ推定について、アメリカに存在するピアノ調律師の数や、日本国内の電信柱やポストの数などを推定する事例が書籍等で紹介されています。知っている方も多いかもしれません。 ケース面接の

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    • MBA卒業後のキャリアと近況報告

      久しぶりにnoteを更新することにします。この1年忙しくて更新できなかったのですが、気がついたら1年が経ち、大学院を卒業してから転職し、1年半が過ぎました。 限りなく"転向"に近い転職 私の経歴でいうと、アイデアベースの出版業界から、ロジカルベースのコンサルティング業界と、左翼が右翼になるくらい”転向”に近い転職でした。 出版業界とコンサル業界を比較すると、新卒採用は「三題噺」と「フェルミ推定」。そもそも業界が求める能力の違いが分かります。 企業風土も前職の出版業界とコ

      • 【MBA・面接】面接で聞かれることと答え方 その2

        過去記事について問い合わせがあり、久しぶりにログイン。 アクセス数が上がっていると知り、更新することにしました。 前回の内容は、私がネットで拾ったものと実際に卒業生から聞いた内容、それに自分が聞かれたことを踏まえて書いたものでした。 あれから私も大学院を卒業し、それまでと全く異なるキャリアを歩んでいるわけですが、先日、社内の面接担当者と話す機会がありました。 いわゆる、戦略コンサルティングファームの面接はフェルミ推定などケースを前提に問答を繰り返すわけですが、ケースは出な

        • 【雑談】国内MBAと海外MBAに思うこと

          今年に入ってやたらと忙しかったので、久しぶりに投稿する。 先日、「国内MBAと海外MBAはどちらが良いんですか?」という質問を受けたので、国内MBAに在籍した立場で応えたい。 余談だが、アカウントにログインしてみると、ある過去記事の閲覧数が急増していた。過去に投稿した「面接で聞かれること」なのだが、入試が近いのかもしれない。そこから過去問の解説のページなどを読んでいることからも、コロナ禍でMBA受験をしようとする人がいるのだと思う。 確かに、聞くところによると、コロナ禍を機

        思考訓練の場としてのケース面接

          【書評】『ティール組織』を読んで人材マネジメントに触れる①

          先日、zoomを使ってティール組織を輪読してみた。 昨今、注目されている本ということもあり、いろんな人がいろんなことを言っているので原典に当たってみたのだ。 結論からいうと、この本で述べられていることは、実は昔から語られていることが多い。「ティール」という”バズワード”が含まれているため、新しく見えるが、述べられていることや、ティールを通して見えてくる問題意識は、過去のものと変わらなかったりする。しかし、この本を通じて、人材組織論の知識もある程度得ることができるため、それな

          【書評】『ティール組織』を読んで人材マネジメントに触れる①

          【記事紹介】失敗(Failure)と間違い(Mistake)の違い

          2月も半ばになり、就職活動から大学まで受験シーズンが到来。 何かと“試される”日々が続くなかで、良い記事がありました。 「スターサイエンティスト研究で明らかになった「失敗のマネジメント」がイノベーションを生む」 『ダイヤモンド ハーバードビジネスレビュー(2020年3月号)』より、「スターサイエンティスト研究で明らかになった「失敗のマネジメント」がイノベーションを生む」を紹介。 記事によると、スター・サイエンティストとは卓越した研究実績をもつ科学者とのこと。著者は、

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          【MBA小論文】横浜国立大学H30の問題から考えるイノベーション論①

          H30に出題された横浜国立大学の問題を題材にイノベーション論について考えてみます。 問題は上記のリンクから見ることができますが、概略は以下のようなもの オーストラリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションを“新結合”として定義した。(中略)このシュンペーターの議論を踏まえて現実の社会において起こったイノベーションの事例を以下の4点に言及しながら説明しなさい。 1) 誰による、どのようなイノベーションであったのか 2) 具体的に、どのような要素の結合であったの

          【MBA小論文】横浜国立大学H30の問題から考えるイノベーション論①

          【HBR連載を読む】『HBR NOVEMBER-DECEMBER 2017』より職場でのソーシャルツールの使い方

          以下は『HARVARD BUSINESS REVIEW NOVEMBER-DECEMBER 2017』より「WHAT MANAGERS NEED TO KNOW ABOUT SOCIAL TOOLS」。 管理職は、ソーシャルツール(Slack,Yammer,Chatterなど)をどのように使うべきかについて語っています。以下、概略をメモ。 社内にて、ソーシャルツールを取り入れたグループと、取り入れなかったグループを6ヶ月間観察した。結果、ソーシャルツールを取り入れたグループ

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          【MBA・面接】面接で聞かれることと答え方

          今まで小論文については論じてきたので、今日は「ビジネススクールの面接って何を聞かれるの?」という質問に答えます。 面接の構造と面接官の意図、事前に準備するべき事項を記載しておくので、受験する人はチェックしてみましょう。 ・面接の構造:面接官には役割がある(アメ・ムチ・ファシリテーターの三役がある)基本的に面接官は3名います。それぞれ役割があり、アメ・ムチ・ファシリテーターに分かれています。 アメの担当者は、受験生が答えやすい質問をしてきます。 ムチの担当者は、恐らく簡単に

          【MBA・面接】面接で聞かれることと答え方

          【雑談】ビジネススクールで学び印象的だった4つの視点(後編)

          前回は、ビジネススクールで学んだ視点を紹介しました。今回は、前回の後編を備忘録メモしていきます。その前にちょっと雑談。 ・それってビジネス書で学べばよくない?という話。たまに「なんでわざわざビジネススクールに行くの?ビジネス書で学べば良くない?」と言われます。 なるほど、確かにビジネス書を買ったほうが安いし、今ではオンラインサロンなんかもある(※オンラインサロンの功罪についてはいつか論じますが)。しかし、ビジネス書に掲載されているノウハウや成功体験は、著者のスキルや経験に過

          【雑談】ビジネススクールで学び印象的だった4つの視点(後編)

          【雑談】ビジネススクールで学び印象的だった4つの視点(前編)

          今回は、ビジネススクールで出会った教授陣の話のなかで、特に印象的だった視点をいくつか紹介。MBAの小論文を解く際や日々のニュースを読み解く際、何かの役に立つかもしれません。 ◾️市場特性を考える際は、市場集中度を考える ポーターの競争戦略論はミクロ経済学をルーツに構築されている。ミクロ経済学では、市場を完全競争と独占に分け、独占に近づくほど収益をあげやすいとしている。市場を支配し、収益を上げ易くする”独占度”の指標として”市場集中度”を考えると、対象となる市場の特徴が見え

          【雑談】ビジネススクールで学び印象的だった4つの視点(前編)

          【MBA小論文】早稲田(WBS)2019年 秋 を考える

          授業やら仕事やらで殆ど更新してこなかったわけですが、久しぶりに更新します。 というのも、知人から連絡があり、「ちょっと一緒に解いてよ」と言われたので問題を解いてみることにしました。 ちなみにダッシュボードをみてみると、定期的にアクセスがあるということが判明。試しに「WBS 小論文 早稲田」でGoogle検索すると最上位に。 とりあえず一定の需要はあるということなのでしょう。 ・実際に2019年秋の問題を解いてみた

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          【MBA小論文】早稲田(WBS)2019年 秋 を考える

          【MBA小論文】早稲田(WBS)2018年 秋 を考える

          さて、前回の投稿を終えた後、「先に早稲田大学(WBS)2018年の問題を解説して欲しい」という要望がありました。 したがって、今回は先に早稲田大学2018年(秋)の問題を解いたものを公開します。(追記:面接については、【MBA・面接】面接で聞かれることと答え方にて答え方を記載しています) いつものように、問題文はここから各自チェックして、どのような考え方ができるかを一緒に考えていきましょう。 ちなみに、私は以下のように考えました。

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          【MBA小論文】早稲田(WBS)2018年 秋 を考える

          【MBA小論文】早稲田(WBS) 2016年 冬 企業不祥事を考える② キーワードで読み解く

          今回は、キーワード(概念)を使って前回の問題を考えます。 紹介するのは、取引コスト理論・エージェンシー問題、そして遂行責任&結果責任。 なぜ、この3つの視点を使うかというと、”限定合理性”(※あとで説明します)という視点で考えた時に、取引コスト理論・エージェンシー問題は同じグループに属すからです。 実際の試験では、”知らなくてOK”なのですが、元ネタを知っていると、「あ~、それね」といえるのではないでしょうか。 さて、先にタネ明かしをすると、『なぜ上司とは、かくも理不

          【MBA小論文】早稲田(WBS) 2016年 冬 企業不祥事を考える② キーワードで読み解く

          【MBA小論文】早稲田(WBS) 2016年 冬 企業不祥事を考える①

          企業の不祥事はなぜ起きるのでしょうか、今回は2016年(秋)早稲田大学からの出題です。 問題文はリンクないし大学のホームページから確認してください。 要するに、問題文と資料(日経新聞の記事を抜粋)を参考にフォルクスワーゲン社がなぜ不正を行ったのか、どうすべきであったかを論じるという問題が出題されたようですね。 問題文を全部書ききることはできないため、以下の通り書き換えます。 問1 資料を読み、フォルクスワーゲン社がディーゼルエンジンの性能不正試験をするに至った理由を考

          【MBA小論文】早稲田(WBS) 2016年 冬 企業不祥事を考える①

          社会人小論文のルールと発想のヒント

          今回は、社会人小論文のルールと発想のヒントについて書きます。 主なルールは下記の通り ・答案は必ず設問の要求に答える ・書き出しで設問の言葉をそのまま使って問題提起 ・書き出しはひとマス空ける ・改行は意味のまとまりで分ける ・結論は設問の言葉を使い、設問に答えるかたちで書く ・問⑴と問⑵の関連性を考える さて、一つずつ順に見ていきましょう。 ○答案は必ず設問の要求に答えるとは 当たり前のことですが、試験なので「聞かれたコト」に答える答案を書かなければいけません。

          社会人小論文のルールと発想のヒント