二月の勝者

2年前の今日は、長女の中学受験の日だった。「ニブンノイクジ」では、まだ4歳だけど、リアルでは14歳なんです。

2/1は東京受験の本番。長女は、午前午後で、1日に2校受験する。正直、めちゃくちゃヘビーだ。アドレナリンにものを言わせた無茶である。受験業界えげつない。
午前中の学校は、試験会場への携帯電話の持ち込み禁止だった。電源オフにしておけばOKなところがほとんどなので、ちょっと厳し目である。
別れ際に携帯を預かる。

試験中の親は、たいていは学校が用意した待合室で待つ。途中、試験問題が張り出されたりはあるけれど、基本的にやることはない。いつものようにtwitterを見ていたら「二月の勝者」の作者・高瀬志帆さんが、受験生向けに応援イラストをあげているのを見つけた。サプラーイズ! 長女は「二月の勝者」の熱心な読者だ。「二月の勝者」で折れそうになったとき、なんど助けてもらったか(フィクションだからこその孤独に寄り添える描き方で、ほんとすばらしいけど、長くなるので作品の魅力については割愛。読んで!)

親としては、なんとか効果的にこのイラストを長女に見せたい。ほら、とtwitterの画面を見せるんだと、どうも味気がないように思った。

そうだ、運良く手元に長女の携帯が手元にある。これの壁紙にしよう。
このころ、長女との携帯ルールは、親は断りなくいじるのはダメ。ただなにかあったときは無断でいじっていいというルールだった。ここはなにかあったとしていいだろう、と判断。長女の端末にはtwitterが入ってないので、いったん自分の端末にイラストをDLしてから、airdropで長女のに入れて、壁紙として設定する。

午前の試験が終わった。いうまでもなく疲れている。
「おつかれさま」
と携帯を渡す。今日に限ってなかなか見ない。少し経ってから、何気なく携帯を開く長女。
すると黒木先生たちが「がんばれ」と応援している。
「うひゃあ!なんで!?」
と長女は変な声をあげた。再びアドレナリンをあげて、午後受験に向かったのでした。ちなみにこちらが今年の高瀬さんの応援イラスト。

すべての受験生にとって、良い受験になりますように。

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