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「我慢」と「辛抱」について、あなたの思う事を述べよ。

「我慢」や「辛抱」は挑戦のために自身を育てることである。
いつの世も何事もうまくいかずに歯車が噛み合わない時が往往にしてある。
勉強をしても試験の成績に反映されない時もあれば、仕事で残業をしてまで取り組んだ事業が頓挫する等、その例は数多くある。
そのような時は自身を育て、勝機を見定められるようにする期間であると言える。

かつて中国の漢を打ち立てた「劉邦」は、秦を討伐した際に「項羽」によって蜀の地域へ赴くことになった。
当時の蜀は他の国と比べると僻地であり、周りは断崖絶壁で項羽に左遷された形となった。
これに歯向かえば、項羽に攻められる口実にもなるため、劉邦はこの決定に従い、蜀の地に赴いた。
屈辱とも言えるこの人事に劉邦は我慢し、痩せ細ったこの地で着々と兵士を育てて、国を豊かにして機会を伺っていた。
そして国士無双と呼ばれるほどの名将「韓信」を得て、東征を開始し、項羽を死闘の上に破って漢を建国したのだった。
この漢は中華の大きな礎となり、今後の世界史に大きく影響を与える存在になったのは言うまでもない。

劉邦が蜀に行かずに項羽と戦っていれば間違いなく負けていたことだろう。
そういった現状を理解し、項羽に挑戦するために辛抱強く努力を続け、勝利を見出したところに我々の学ぶべきところがあると思料する。
歯車が噛み合わない時は誰にでもあるため、今この現状を冷静に分析して、内省に励み、機会を得た際に大胆に動けるように自身を育てることが重要である。

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