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あと3センチ

息子の幼稚園の入園式があった。息子は満3歳で入園しているが、入園式が正式に行われるのは年少の春になる。

幼稚園に向かっているとき、子どもが真ん中でお父さんお母さんに両側から手を繋がれ歩いている家族が前にいてホッコリした。
わが子はというと泣きながら妻に抱っこされての登園となった。半年前から通ってるのに今日が初めてですみたいなリアクションやめろ。

入園式が始まった。せっかくの入園式だっていうのに僕には今日のっぴきならない事情がある。

実は入園式の日と会社の健康診断の日がバッティングしていて、入園式が始まる前、朝一で健康診断を受けてきていた。健康診断ではバリウムを飲む胃の検査がある。そしてバリウムを飲んだら下剤で排出する必要がある。下剤を飲んでから2時間後が式の始まる時間だった。デンジャラス。

幸いというべきか、子どもの隣に座るのはどちらか1人ということだったので、もうそこは妻にお願いして(というかそもそも息子が妻にべったりだったのでその選択しかないが)後方の席に陣取った。これでトイレに行きたくなっても目立たず教室を抜けられる。教室に入る前にトイレの場所もバッチリ確認済だ。

式が始まると園長先生を始め先生たちがしっかりした挨拶をされていて、良い園だなと思いつつここで漏らしたらヤバイ奴だと思われて3年間役員をお願いされることなんてないだろうななんて思った。
上の子のときに別の園だったが役員をやった。もうやりたくないのだ。ただ、得るものに比べて失うものがあまりにも多すぎるのでお尻をギュッとしてこらえた。

あと少しで終わりというところで先生達が劇をやってくれた。そんなことまでしてくれるなんて!と感動する気持ち半分と巻きで、なにとぞ巻きでお願いします!という気持ち半分で観ていた。

なんとか最悪の事態は避けられ無事に入園式は終わった。

ところで健康診断では体重も測った。息子が入園したころから自転車通勤をしているので期待してのぞんだ。
結果は、前年比−0.5kg。こんなに頑張って500gて!もうそんなの誤差の範囲だろ。いや、でもこれはあれだ脂肪が燃焼して筋肉がついて重くなってるやつだ。

お次は腹囲測定。腹囲は去年ついにメタボ領域に突入してしまった。でも、まだ3cmオーバー。3cmなんてちょっと自転車漕げばすぐ凹むはずだよね?さあどうだ?

−0cm。

暑い日も寒い日も自転車を漕ぎ続けて0cm!たしかに自転車は電動自転車だけれども。それでもダイエットのために1番重いギアに設定していたのに0cm!

3センチの壁は思ったよりもぶ厚かった。

きっとアシストなんかされてるからいつまでたっても脂肪が燃焼しないんだ。こうなったら電動自転車の電源を入れないで走るしかない。もはやただのクソ重たいママチャリだがもうそれしか手がないのだ。来年の今頃にはお腹ベッコリ、太腿パンパンのナイスミドルが誕生しているはずだ。




後日、実際に電源を入れずに電動自転車に乗ってみた。
想像していた以上にペダルが重いが、これなら絶対に痩せられると確信した。ただ、漕ぎ出しが重すぎて信号で止まるたびに殺意が沸くので、電源を入れないで電動自転車に乗るのは無理だとわかった。

はぁ、この内臓脂肪どうしてくれよう。

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