眠れない・・・!

こうめちゃんは、保育園の年長さんの頃から一人でお泊まりに来ています。
今は(ウチでは)一人で寝ているのですが、理由は「好きな人が横で寝てるとドキドキして眠れない」と断られたから。どうやら遊びたい心との葛藤が難しかった模様でありました。
 
今では、朝までほぼ爆睡のこうめちゃんですが、昔はなかなか眠れなかったようで、夜中に起きてしまって、よくシクシク泣いていました。
その頃は一緒に寝ていたので、トントンと何か遠慮がちに触れた気がして起きたり、シクシク泣く声で起きたりしたのですが、あやしてみたり、本を読んだり、音楽かけたり、耳をぷにぷにしたり、じゃあ遊ぼうと誘ったりしても、全く効かず、とにかく眠れなくて泣いてしまうこうめちゃんでありました。
 
でも、しばらくして、こうめちゃんはお泊まりに来ても泣かなくなりました。代わりに『夜中に起きちゃったら遊び、眠たくなったら寝る』ようになりました。
 
慣れたのかしら・・・なんて思っていたのですが、ふとこうめちゃんに聞いてみたことがあります。一年生の頃だったでしょうか。
 
「なんでさぁ、夜中に起きても泣かなくなったの?」
 
こうめちゃんの答えは、シンプルにこうでありました。
 
「え? だって、Umeちゃんが、眠れなくても死なないから大丈夫って言ったから」
 
ほー?
 
どうやら私はそんな事を言ったらしい。
そして、こうめちゃんにとっては、その何気ない一言がものすごく大きかったらしい。
 
眠れなくたって死なない。
 
大人なら分かっている事だけど、子どもにとっては夜中に起きてしまうという非日常は、死ぬかもしれない程の恐怖だったんですね。
 
「大丈夫、眠れなくたって死にゃしない」
 
夜中に遊んでも死ななかったので、こうめちゃんは死の恐怖から抜け出したようでありました。
 
夜は寝る時間。
固定観念、恐ろしいね!