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感情的なフィードバックを受けた際の心理状態

人のふり見て我がフリ直せということで、された側の人間がどういう状態になるのか、今回の実体験を書き残しておく。

フィードバック内容に純粋にフォーカスできなくなる

伝える側が感情を出さずにフィードバックしたいことだけを伝えれば、受け取る側はそのフィードバックの内容だけにフォーカスできるのに、感情をぶつけられることによってフィードバック内容の他に、ぶつけられた感情に対しても意識が向くようになる。これはノイズ。ぶつけられた感情に対する受け取り側の意識は、悲しみだったり怒りだったり不安だったりさまざま。それがぐちゃぐちゃに入り乱れてフィードバックの内容と混ざり合って自己否定されているような感覚に陥る。自分が悪かったという感情と、でも相手の伝え方も悪かったよなという相手への批判の感情がぐちゃぐちゃになって、相手を否定するほど自分はできていないのに相手を否定したくなって、でもそれは自分ができていないから起きたことで相手を批判するのは筋違いなのかもしれないとか意味不明な思考になって何が正しいのかわからなくなる。

業務・私生活ともに支障が出る

昼夜問わずそのことが頭から離れなくなる。考えたくもないのにそのことばかり考えてしまう。頭から離れない。業務に集中できないし家庭内でのコミュニケーションにも影響が出る。とにかく非生産的で無駄な時間。純粋にフィードバックだけを伝えていれば、それを改善しようという前向きな気持ちだけで終われたのに、感情を向けられたことでその感情に対する思考が永遠に回り続ける。フィードバックの内容よりも強烈に脳内に循環し続ける。

コミュニケーションが取りづらくなる

相手がまだ怒ってるんじゃないか?相手はどう思ってるんだろう。相手の言葉や態度の節々がネガティブな方向に気になって話しかけづらくなる。本人は建設的なフィードバックをして物事がより円滑に回るようになった気になってるのかもしれないが、感情をぶつけられた側は疑心暗鬼になり建設的な会話ができなくなる。怒りの感情は時間が経てば薄まっていくと言うが、不安な気持ちや疑心暗鬼な意識というのはそう簡単には消えない。

本当に建設的なフィードバックをしたいなら、絶対に感情を表に出してはいけない(直接じゃなければいいのか?否、他人に伝えてもいけない、人伝いでも受け取る側のダメージは大きい)

フィードバックをする前に、そのフィードバックの目的を考えた方がいい。課題を解決して建設的で前向きな改善を促したいのか、自分の主張を伝えてスッキリしたいのか。もし後者なら、自分のコミュニケーションスキルの低さを自覚した上で、前者のフィードバックに切り替える方法を学んでからフィードバックした方がいい。切り替える気が起きないのなら、そのフィードバックはしない方がいい。後者のままフィードバックをした場合、受け取る側の耐性がよほど高くない限り、フィードバックをしなかった時よりも状況は悪化する。その瞬間は納得して受け取られたように見えたとしても、表に見えない軋轢が生まれ禍根が残る。もし建設的な改善をしたいなら、まずは状況把握が必要だろう。相手が何故そのような状態に陥ったのか、何故そのような課題が発生したのか、その背景を把握せずに自分の主張だけを伝えるフィードバックは、全くもって建設的とは言えないし何も前身しない何の意味もないただの自己満オナニーである。オナニーは一人でするものであって人を巻き込むものじゃないですよね?

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