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友達を、飲みに誘えない。



「あの人にどうしても聞いてほしい話がある」
という時に、
どういう方法をとりますか?

大人なので、選択肢の一つに、
飲みに誘う、があります。

さて、今日は、
そんな気軽な飲みなのに、
友達を誘えないわたしについて、
書いてみようと思います。

🪻誘いたいわたし

「わあ〜〜むしゃくしゃする!」って時に、
誰かに話したい、と思う。

その誰か、を選ぶ時に、
真っ先に思い浮かぶ人がいる。


しばらく会えていないなあ、飲みたいなあ。🍻


連絡をしようと思って、LINEを開く。
開いて、立ち止まる。

「なんて言えばいいんだろう」

簡単じゃん。
ひま?飲み行こう!で良いじゃん。
知らない人じゃない。むしろ知りすぎてる人。

なのにわたしは、誘えないまま。

🪻誘えないわたし

そもそもじゃあなんで、誘えないのか。

断られるのが怖いから、
きっとそうなんだろうと思う。

わたしのことを軽視されるのが怖いから、
きっとそうなんだろうと思う。

自分の優先順位が低いことを実感したくないから、
これが一番なのかもしれない。

昔からそうだった。
基本誰にでも、
誘ってもらえたら、嬉しいからついていった。
何時でも、何するにしても、ついていった。
自分をすり減らしてでも、人との付き合いを大事にした。
とにかく好かれたい一心だった。
人気者の輪に加わっていたかった。

気づいたら、すり減った自分だけが残った。
誘ってくれた人にはわたしより大事な人がいた。
誘われなくなって心を病んだ。

でも、ごくたまに誘われた。
予定のないわたしは、
誘われたらついていく、それだけ。

気づいたら都合の良い人に成り下がってしまったわたし。
自らこの道を選んでいたんだと気づくのは、
大人になってから。

ノリいいね、ではない。都合いいね。

けれども、
わたしにとって都合の良い人、を思い浮かべても
誰も思いつかない。

だから誰も誘えない。

そう思っていた。

🪻脱・都合の良い人

コロナ禍になって、人と会えない時間が続いた。
一人になってみると、
寂しさ以上に「ラク」だと気づいた。

一人暮らし、どんどん自分の世界に入っていった。
誘われても「コロナが」とほとんど断った。
鬱っぽくなったとかではない。
人を選ぶ、ということを学んだ。

自分を最大限に甘やかす毎日。
自分の幸せのためだけに生きる毎日。
自分がしたいことだけをする毎日。
自分が好きな人とだけ過ごす毎日。

なんて幸せなんだろうと思った。
なんだ、一人でも良いじゃん!と思った。

わたしはコロナ禍のおかげで、
自分と向き合うことができたなあと思っている。
人と思うように会えない不便な世の中だったけど、
いま思えば人生にとっては本当にいい時間だったんだなあと思う。

断り続けていたら、誘われることも減った。
少し寂しいと思ったのは事実。
だけどそれに勝る「自分ペース」の大切さ。

誘ってくれてた人に何も伝えずに引っ越した。
1人から連絡が来て「もうそこにいない」と伝えた。
「本当にひどい」と言われた。
何も伝えてこなかったわたしが悪い…
と、その時は結構落ち込んだけど、
都合よく振り回してきたお前もいるよな?と今なら言える。

都合の良い人を脱したわたしは、
限られた交友関係を大切に生きようと決意した。

🪻誘ってみたわたし

都合の良い人を脱した(つもりの)わたし。

ただ、ずっとやってきたこのスタンスが、
体に染み付いてしまっていることがわかった。

誰かを何かに誘うことへのハードルの高さ。

今まで主体的にやってこなかったので、
経験が皆無。
気軽に誘う、ほど難しいことはない。

理由をつけないといけないかも。
相手がいきたくなかったらどうしよう。
なんて言えば、相手が断りやすくなる?

とか、
あんまり考えなくて良いことをつらつら考えていた。

ひまになったら連絡くださいね〜〜と流し、
相手に委ねた。
私は行きたいのに、未消化な感じ。

ぶつかるのが怖いせい。
断られるのがしんどいせい。
別に告白したい男性に言ってるわけじゃないのに。

誘われる=相手が求めてくれている、
というわけだから、安心する。
でも誘う=相手が乗る、とは限らないから、
不安になる。
この不安に耐えられないんだと思う。

根底の自尊感情の低さが露呈することが許せない。
自分を保つために、出てこないでほしい。

そんなわたしは、友達を友達と思えていないのかもしれない。
自分を下手にしないと上手く関係性を築けないのかもしれない。

それでも大切にしたい友達がいる。
そういう関係性でいいと思っていた。

けれど、今わたしは自分の話を聞いてほしい。
相手はそういう時、わたしを誘う。
だから今度は、わたしが誘ってみることにした。

いざ、LINEの画面を開いたけど、閉じた。
1日おいてみたけど、何も浮かばなかった。
誘い文句を調べてみたけど、ピンとこなかった。

でも断られはしないんじゃないか?と思った。
私は友達だと信じてるよ、と思った。
さらっと、送ってみた。

「いつひま?」と返ってきた。

そうだよね、と思った。
なんでわたしは、
これだけのことでさんざん悩んできたんだろう、
と思った。

友達を自分から誘うことのハードルなんて、
そんなの全然高くない。
別に「いま会いたい」というわけじゃないんだから。
もっと、ちゃんと相手を信じるべきだったと、
自分をとっても恥ずかしく思った。

友達、大切にしよう。

ーーー25歳。アラサーにして、初めて人を飲みに誘った。

以上!
(目次なんかつけてみました☺︎)

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