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なぜ銀座のクラブは美人が1割でも成り立つのか?銀座のクラブのビジネスモデル


先日、友人に日比谷の鮨屋に誘われて行った際に「銀座のクラブですか。それはまだ記事にはしてないんですか?」と言われ、たしかにこれも十分ネタになりそうだなと思い、銀座のクラブをビジネス観点で考察する記事を書くと面白いかなと。

銀座のクラブは会員制であり、ネットに情報はほぼ載っていない。ありとあらゆるコンテンツの中でも、情報の非対称性が非常に高く、ゆえにコンテンツ価値はあるだろう。

自らの体験をもとに、銀座の実態を考察したので、少しでも興味ある人はぜひ読んでみてほしい。銀座のクラブにはさほど興味がなくても、銀座のクラブのコスト構造、特にホステスの給与ロジックは他では見かけない複雑怪奇性があるので、その点だけでも購読して損はないと思う。

1.暇社会では、人は様々な濃度のコミュニティに属する。その一つとしての銀座のクラブ


なぜ僕は、銀座のクラブに興味を持ったのか。

もともと、なんとなく興味があったのだが、情報がなさすぎてイメージばかりが膨らんでいた気もする。

大人の紳士たるもの、銀座で飲むのが一流。

デキるビジネスマンは、銀座のクラブを秘書室のように活用する。

会員制であるがゆえに、客同士が顔見知りになり、そこで新たな人間関係が出来、ビジネスに発展することもある。

こうしたイメージをぼんやりと持っていた。

もちろん、ホステスを口説きに足繁く通う人もいるだろう。

しかし、口説くためだけに通うのであれば、これほどコストパフォーマンスが悪いものはない。期待値計算をすると、負ける確率が非常に高い勝負だ。

同じ水商売というカテゴリーでは、銀座のクラブは西麻布や恵比寿のラウンジと競合することも多い。

実際、僕が属するインターネット業界の富裕層はラウンジ派が多い。特に同年代である30代の経営者たちはラウンジをこよなく愛す人もいる。

一方で銀座のクラブは30代の客はほとんどおらず、40〜50代がメイン。インターネット業界でいえば重鎮の経営者の愛好家も多い。

ラウンジやクラブは、コミュニケーションを売りにした商売だ。

マクロな視点で見ると、AIが浸透していく今後の世界において、人はだんだんと暇になっていく。AIだけではなく、働き方が変わることで会社に属さない人が増えていく。大学時代にダニエルピンクの「フリーエージェント社会の到来」を読んだが、日本も2020年代にはフリーエージェント社会が本格に到来してくると感じる。

AIで仕事が減り、フリーエージェント社会が到来して、会社員比率が減るとどうなるか。

たまに指摘されることだが、「会社」は給与だけではなく、コミュニティを提供する機能もある。

会社に属さない人は、クライアントワークやコワーキングスペースはあれども、仕事上で会社ほどつながりの強いコミュニティに属することはない。

家族や友人といったコミュニティもあるのだが、会社(職場)というコミュニティがないのは、大した寂しがり屋ではない僕ですら寂しく感じる。普通の感性の人は、言わずもがなであろう。

僕自身が一人暮らしだし、従業員を持たない自営業者だ。離婚率も高まる中で一人暮らし比率は増えていくだろうし、フリーエージェント的な働き方をする人も増えるはずだ。

そんな時に、コミュニティ的なサービスが刺さる人が増えていくかもしれない。

ライトなコミュニティとしては、オンラインサロンが流行ってきている。僕が始めた2011年には「タバコ部屋」としか揶揄されなかったが、そのタバコ部屋に価値があるということに、今は多くの人が気づいている。

もう少しヘビーなコミュニティとしては、シェアハウスが挙げられる。僕は独立前の2010年にソーシャルアパートメントに入居し、その後運営会社でマーケティングを手がけたが、特にお金を持たない20代にとってはシェアハウスは既に一般的な存在と言えるまでに普及している。

オンラインサロンも、シェアハウスも、職場でも家庭でもないサードプレイスだ。「サードプレイス」はスターバックスの専売特許のような言葉だが、特に日本に関していえばスタバにコミュニティ価値を求めているユーザーはほぼいないように感じる。

オンラインサロンのようなライトなコミュニティ、シェアハウスのようなヘビーなコミュニティ、といったように、様々なグラデーションあるコミュニティサービスが出てきて、そこに属する人が増えていくと思う。

ポストAI時代の副産物である「余暇」が、人々の流動性を高め、様々なコミュニティに属することを可能にする。

濃度でいえば、オンラインサロンとシェアハウスの中間のようなコミュニティが銀座のクラブなのかもしれない。

オンラインだけの交流では寂しいけど、シェアハウスのような濃度が濃いものは疲れるし、中年になるとそれなりのお金もあるので、狭い物件で暮らしたいとも思わない。社長の場合、社員とは距離を置いたマネジメントをしており、ゆえに少し寂しい思いをすることもある。そういった人に、銀座のクラブは刺さるかもしれない。

こういった仮説を元に、僕は銀座のクラブに1年ほど通ってみたのであった。


2.銀座のクラブと西麻布のラウンジの違い


第一章では銀座のクラブの話かよ!というくらいに、マクロ視点での話をしてしまった。ここからどんどんミクロに落とし込んだ話をしていこう。

まず多くの銀座のクラブ未経験者にとって「クラブとラウンジの違い」がよくわからないのではないだろうか。

要点を簡単に説明するとこうなる。

下記からは有料です。部数の売れ行きが良い場合、値上げする可能性もありますので、ご興味のある方はお早めにどうぞ。1.8万字を超えており、細かい数字に関してかなり詳細に記載していますので、十分お楽しみいただける内容かと思います。

読者ターゲット層が被りそうなので、こちら読んだことない人はこちらもぜひ!

以下有料です。

A.クラブは階級社会、ラウンジは比較的平等
B.クラブは係制度による永久指名制、ラウンジは指名制度
C.コミュニティ感のある銀座のクラブ、刹那的なラウンジ

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なぜ銀座のクラブは美人が1割でも成り立つのか?銀座のクラブのビジネスモデル

梅木 雄平

1,980円

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