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立春 日々是好日

「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)
毎日を精一杯生きる。

良いこと悪いことでその日の善し悪しを決めたり
一喜一憂するのではなく
常に今この瞬間をたいせつに生きる、
ただあるがままを良しとして受け入れる。

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「和暦手帳」の表紙には「日々是好日」と書かれていて
デザインはずっと変わらず、手帳の色だけ毎年変わる
2018年から愛用している私のお気に入り。

「和暦日日是好日」は地球の息吹を感じる手帳

一般的なカレンダーは一年のはじまりは1月1日ですが
この手帳は「太陽の動き」から計算された二十四節気と
「月のリズム」をもとにしてつくられています。
だから一か月ごと区切られていないし、
手帳のはじまりは「立春」に近い新月から
今年は2月1日がはじまりだけど昨年は2月12日から。毎年違う。
月のサイクルにあわせるとそういう矛盾が生れるけれど
そもそも女性は月のリズムで生きているのでそういう「やわらかな誤差」があったほうが気持ちがいいと私は思うのです。

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この手帳、「読み物」といってもいいくらい。
今年のテーマは「風」で、いたるところに「風」に関する
古くから日本に伝わる言葉や、古の人が詠んだ風の詩がちりばめられています。一度に全部読まないように、ページをめくるたびに飛び込んでくる
新しい言葉を、その都度その都度楽しんでいる。

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イラストもまた素晴らしく。
江戸時代の書物を調べてそこに書かれている絵を参考にしたと
「ルナワークス」の高月美樹さんはおっしゃっていました。

五感を使って感じる手帳

そして何より、私が一番気に入っているのは
「肌ざわり」
持った時の感触。
触って気持ちがいいって感じる手帳なんてなかなかない。
肌になじむ。
本当に良い紙質を使っているのが良くわかります。

私たちは今、
どこにいて、どこに向かっているのでしょうか。
人間が時間を直線的にとらえるようになったのは、産業革命以降だといわれていますが、宇宙の惑星はそれぞれの周期を持ち、永遠に回り続ける時間を刻んでいます。
効率を追い求め、成長や拡大を追求する直線的な時間の矢には還(かえ)るところがなく、永続的ではないこと、最終的な幸福をもたらさないことに 多くの人が気づき始めています。
直線志向のベルトコンベアーから降りて、本当に大切なものは何なのかを問い、自身の尺度や軸を持って、物事と主体的に関わるためのツールとして旧暦(和暦)を もう一度活用できるのではないか、そんな思いからこの手帳を作り始めました。
旧暦は月と太陽、この二つの天体の動きを ほぼ正確に知ることができる時間軸です。
「円環する時間」を意識することは、命のつながりを大切にする、本質的な豊かさにつながっているように思えます。
地球上のあらゆる生命は、太陽と月の恩恵によって育まれ、すべてのものはつながりながら、生まれては消え、循環しながら、美しいこの奇跡の星に生かされています。

和暦手帳の序文。

自分がいつも考えていること
自分が大切にしようとしていること

占星術を通して伝えていることが
一冊の手帳になっているようで
心にもぴったりくるのです。


心を込めて作られたものは本当にいいなあと思います。

そういうものが好きだし。
そういう仕事をする人が好き。尊敬する。

そしてわたしも
そうでありたい。

日々是好日。

2022年立春。

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