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夢の続き…


初夢会のあと、一週間くらいたったころだっただろうか 柿をつくるのをやめようかと思って… と母から電話があった。 80歳になる母は父の介護との両立の農業は限界があり (柿の他にも桃とりんごをつくっている) 辞めるなら柿だろう…という話だった。

この2,3日後、用事があったので母に電話をした。

東京も雪が降ったから、そちらはけっこう積もったんじゃないか、とか
とりとめない話をした後に

「柿の木もう切っちゃったのよ…」あっさりと母…

畑の隣の家のおじさんが野菜をつくりたいから
柿をつくらなくなったら畑を貸してほしいと以前から言われていて

身体がしんどいから今年は柿はつくらないってぽろっと話したら
とんとん拍子に進み
あっという間に隣の家のおじさんが柿の木を切ってしまったらしい

桃栗三年柿八年

というくらいだから、実るまで長い年月が必要だろうに
何本ぐらいあったかわからないけど、
今はチェンソーを使うから、たいして時間をかけずに切ってしまったのだろう…

今までの母は、梨をやめた時、桃の畑を手放す時、
私にはいつも一年前には話があり、
最後の一年は、いつも以上に心を込めて、農作業をしていた。
一年かけて、自分を納得させていたのだと思う。

だから…こんなに短期間に決めてしまうということは、
かなり…「限界」を感じていたからだと思う。

昨年、柿の作業を手伝った時、フェイスブックに写真をアップしたら、何人かから注文を頂いた。

今年は、お正月に帰省した時、たまたま柿を持って帰ってきたから、お友達に配ったし、あまり干し柿は好きじゃない私が、今年の柿は美味しく感じて、めずらしくよく食べた。

母が決めたことだから…何も言うことはないけど…急だった。

ご苦労様

今年は特に美味しかったよ

母に伝えた


子供の頃から、秋になると、見ることができる、
簾みたいな干し柿のオレンジ色が大好きだった…
毎年恒例、当たり前の風景。

初夢では
柿の木に登ったら、そこに見えていたのは、いつもと同じ風景だったはずなのに…

もう二度と同じ風景を見ることができない…

なんて皮肉な初夢だったんだろう…


だから…
瞬間瞬間を大切にしようって思った

今まで以上に、
今、目の前にあるもの、
目の前にいる人を大切にしようって思った。

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元…柿畑には…
一本だけ、柿の木が残っているらしい…

私の執着がそうさせたのだろうか…

柿畑から見えた虹











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