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125冊目:群青のマグメル/第年秒

こんばんは、Umenogummiです。



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群青のマグメル/第年秒 作



突如現れた新大陸・聖洲=マグメルを巡る冒険譚です。

見たこともない生物や自然に、人々は熱狂し、多くの探検家たちがマグメルに訪れます。当然、実力の劣るものは負傷して動けなくなったり、遭難したりします。それを捜索救助する専門家「拾人者(アングラー)」の因又(インヨウ・通称ヨウ)と様々な機械を操作してヨウの救助活動をサポートするゼロが主人公です。

ヨウとゼロは構造者(ラクター)で、構造力(ラクト)と呼ばれる想像を実体化し操る力を持っており、それを利用しアングラーとして活動しています。


しかしやがて、マグメルの深部・聖心を巡る争いに巻き込まれていくこととなります。世界の支配者でマグメルにおける冒険の裏を牛耳る神明阿(しんめいあ)一族・原皇ブレス・ティトール率いる原住民エリンの部族フォウル国と、ヨウの幼馴染のエリン・クーのいる聖国真類の三つ巴の決戦が迫る中、ヨウはその背後に自分の師である日突然姿を消した拾因(シュウイン)の姿を見ます。シュウインの「世界を救う」という言葉を思い出し、ヨウは自ら戦地へ足を踏み入れます。聖心を暴かれれば、世界が滅びうることをシュウインから聞かされていたヨウは、聖心を暴こうとする神明阿を倒すために、聖心を崇める聖国真類やフォウル国のティトールと手を組みます。


とにかく複雑! 用語が特殊だし、登場人物も多いです。
でも新しい大陸の、新しい冒険ということでものすごくワクワクする場面がたくさんあります。最初期はヨウののほほんとする雰囲気も相まってゆるーい冒険譚といった感じでしたが、神明阿・ティトール・クーの登場で物語は三者三様の争いへと変化していきます。この人たちがまた魅力的で、例えばクーは始め、エリンとしての誇りを持った青年といった感じでした。しかしヨウの元に世話になるうちに、ゲームをしたりフィギュアを集めたりというオタクになっていきます。このギャップがまたいいんですね。


残念ながら現在は休載中ということですので、気長に続きを待ちたいと思います。

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