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六旗の下に 〜東京六大学応援団の戦争〜

6月23日に行われた「第66回六旗の下に」を観に行きました。
「六旗の下」とは、東京六大学応援団連盟(慶應・明治・東大・早稲田・立教・法政)による応援団祭です。

そうなんです。応援団にも連盟というものがあるのです。
他大学に続き、1946年に東京大学にも応援部が誕生したことで、1947年に六大学相互間の親睦とリーグ戦での応援活動の円滑化を目的に東京六大学応援団連盟は結成されます。

「六旗の下に」は、1953年に第1回東京六大学応援団祭という名称で始まります。
第30回、連盟結成50周年時の第44回、第60回ではパレードまで実施した一大イベントです。
普段はあくまで脇役に徹する部員にとって、1年で唯一と言っていいほどスポットライトを浴びる華の舞台です。

さて、「六旗の下に」とは何をやるのか?
簡単に言うと、各校の校歌・応援歌・拍手・旗を紹介するイベントです。
拍手では静と動の美を、旗では荘厳さを見せつけられ、応援歌では胸高まる興奮を味わいました。

「六旗の下に」は戦争である---

当番校東京大学の連盟委員長がそのように表現していました。
今までそう意識して捉えていなかった自分にとって新鮮かつ実に的を射た表現だと思います。
自分達の応援が日本一だと自負している各大学応援団が本気でぶつかり合っていました。

特に各大学のユーモア溢れる司会進行は素晴らしく、
トップバッターの早稲田大学が後ろに出番を控える他五大学のステージを大声自慢大会と揶揄し、
慶應義塾大学がリーグ優勝に輝き喜ぶ明治大学を「“やっぱり”明治がナンバーワンと言いつつも、5季ぶりの優勝だから、“たまに”明治がナンバーワンなのではないか?」と煽るなど、
合戦が繰り広げられており、六大学応援団らしさ、六旗らしさの溢れるステージになっていました。
フィナーレでは戦争状態とは打って変わり、各大学部員肩を組みながら笑顔で応援歌を歌い上げ、平和の祭典となっていました。
達成感を味わう良い表情をしていたと思います。

今回は初めて最初から最後まで観たので、細かく各校のレビューでも書こうかと思っていましたが、普通に見て楽しんでしまいました笑
どっぷり浸かっていた自分にとって客観的に見るのって凄く難しいですね。

ここで触れておきたいのは、
4年生一人ひとり最初から超人ではなかったということです。
誰もが初めは後ろで拍手をする下級生、5分も拍手をできない1年生でした。
3年間という短い期間で、あれだけの成長をできる、あれだけの合戦をエンターテイメントに昇華できる、それこそが大学生が本気で応援団をやる良さだと思っています。

今年は東京六大学応援団連盟の構成員は800名を突破したとのこと。
彼らが引き続き日本の応援文化の先導者であり続けますように…

現役部員の皆様、お疲れさまでした!

#六旗の下に #東京六大学 #応援団連盟 #応援団

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