特別活動において学校行事が果たす役割、「勤労生産・奉仕的行事」の活動例、中学生及び高校生を指導する際に注意すべき点(特別活動研究(中・高))

(1)学校行事の役割

  学習指導要領にある特別活動の中核となる目標は「自主的、実践的な態度を養う」ことである。これをうけて、学校行事についての目標は、全校または学年という大きな集団を単位として、集団や社会の一員として行動することの意味を、体験活動を通じて実践し深く考えることである。集団とは何か、社会とは何かについて体験実感し、望ましい人間関係を形成していくためには、生徒一人ひとりが自己理解を深め、実践していく力を養わねばならない。学校行事の役割としては、年間の節目において、単調な日常の中で学校行事を計画することによって、新たな秩序を形成し、変化を与えることによって、生徒に新たな目標や意欲をもたせることができる。学校行事の活動に生徒の自主的な活動を取り入れることによって、学校行事そのものを学校生活の充実と発展として活性化させることが可能となる。

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