占いが欲しい、それは生きようとしていること 石井ゆかり『星栞』

石井ゆかりさんの『星栞』が届いた。2021年の星占い蠍座。ずっと予約していたものだ。

「はじめに」だけで、この本買ってよかったと思う。
もう、日本語読める人全員、冒頭4ページだけでも読んだらいいよ。

全文書き写したいけどそうもいかないので、抜粋すると。
つまりはだ、「占いって何の役に立つの?」ってこと。

2020年、世界中がひっくりかえった。
これを予測した占いってあったの?っていう話。
星占い的には2020年は大きな時代の転換点と言われていたけれど、
それが世界的な感染症であるという明確な予言はなかった。

つまり、占いによって、この状況を余地し、難を逃れたとか得をしたとかってあんまりない。じゃあ、占いって何の役に立つの?って。

ここからが心震える。
私たちは、熱が出ようと地震が起ころうと誰かを亡くそうと、生きていかねばならない。どんなときも「明日の私」「明後日の私」がいる。そのときに、なにも変わらないというのはつらすぎて、「明日はまた違うことが起こるかもしれない」「いつかきっといいことが起こる」そう思っていないと、生きられない。生活には、その希望が必要なのだ、と。

鼻で嗤いながらでも、占いを読みたくなるとき、あなたは心に希望を抱いています。未来へのほんの微かな希望、それがあるだけで、私たちはどうにか、生きていけるのです。

占いを読みたくなるとき、
あなたは心に希望を抱いています。

占いが欲しくなるときは、生きようとしているときなのね。
こんなに優しく背中に手をおいてくれる言葉、これだけで生きてけるよ。

うめざわ



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