心が動いた瞬間
この瞬間を書き留めておきたいと思った。
最近の私といえば、心がつらいのを無視するかのように、つらくない大丈夫と思い込み、無の感情で仕事をこなしていた。楽しくもつまらなくもなんとも感じない、まるで心が停止しているような感覚がしていた。
ある日、後輩が業務において納得いかないことがあり勢いよく私に話してくれた。自分としてはちゃんとやっているが、あの人は全然わかってくれない、という話でよくあることだなと思った。
いつもと話す様子が違うと思って、顔を覗き込むと泣く寸前だった。そして涙が流れた。
そこまでは想定内であったが、
「でも、がんばります。」と
泣きながら後輩の口から強く発された。
人の涙を見るのは久しぶりで、その瞬間その子のためにも私も仕事頑張ろうかなと思った。
人前で涙を流すことは、特に会社はよくないと感じる人もいるかもしれないけれど、私はその子のおかげで感覚が少し戻ったようだ。
自分のペースでやっていこうかなと少し前進できた一日となった。
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