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ほっこり那覇の冬旅 後編



↓前編(1日目 那覇)はこちら

2日目 渡嘉敷島へ

爆睡したおかげでここ最近で1番くらいのものすごく体調が良い状態で起きることができ、ホテルの朝食ビュッフェでもりもりと食べた。
食べてる時に隣のテーブルの人が冬だけ沖縄に住むのもいいなって話してたけど完全に同意。

もりもり朝ごはん

その後、慶良間諸島の1つである渡嘉敷島へ向かうべく、泊ふ頭旅客ターミナルへと向かった。

この1泊2日の弾丸旅を那覇だけで終わらすのはもったいないと思って、せっかくならきれいな島の海が見たいと思い、那覇から日帰りで行ける離島を探して見つけたのが渡嘉敷島だった。
通常は高速船があるんだけど、この時期ちょうど欠航していたのでフェリーで1時間ちょっとかけて行くことになった。

酔い止めを飲み、泊ふ頭旅客ターミナル(とまりん)で予約していたチケットを購入し、近くの売店でかまぼこの中にじゅーしーが入ったおにぎりかまぼこを昼ごはん用に購入してフェリーに乗り込むと、程なくしてフェリーは動き出した。

那覇が遠ざかっていくともう海の世界。
ずっと続く水平線に時々島影が見える中、風をきって進んでいくフェリーから外を見ていると、明日からまた働くなんて嘘みたいに思えた。 
天気は曇りがちだったけど、時折見える晴れ間の下の海の色の青さにはっとしたりしているうちに、酔い止めの効果もあったのかまったく酔わずに島に到着できた。

フェリーで島に近づく
着いた時は島の上だけ晴れていた

透明な海でシーカヤック

島に着くと、事前に予約していたシーカヤックツアーのお店の人が待っていてくれて、車に乗り込んで港と反対側の阿波連ビーチに連れて行ってくれた。船着場にプレートを持った人が待っていてくれるのってなんだかうれしい。
今回はフェリーでの日帰りだったから、港からシーカヤックの体験する場所まで直行直帰だったけど、集落や観光スポットを探索するのも楽しそうだった。

もうシュノーケルをやるにはちょっと寒い季節になっていたけど、なんとかこの海に間近に触れられるようなことをやりたいと思って選んだシーカヤック。
結果として、この時期にこの海を楽しむには最適なアクティビティだった。

準備をして漕ぎ方などのレクチャーを受けてからカヤックに乗り込む。
もうミネラルウォーターそのもの、というくらいどこまでも透明で静かで穏やかな海を、ガイドさんとタンデムで乗ったシーカヤックですーっと進んでいく。
オフシーズンだからかビーチにあまり人はいなくて、さらに海の上は貸切状態で、聞こえるのは風の音とちゃぷちゃぷした波の音、自分たちがパドルを漕ぐ音だけだった。

宝石みたいな透明な青


透明すぎじゃない?

夏場は人がいっぱいいて、マリンスポーツなどの音もにぎやからしく、こんなに静かなのは冬の間だけみたい。 冬といっても、風が強く吹くとちょっと寒かったけど、Tシャツの上にランニングするときの薄いウィンドブレーカーを着ていたら全然寒くなかった。いい時期に来たなぁと思った。

ガイドさんの話

ガイドさんは時々海の中を覗かせてくれたり、珊瑚や岩場にいる生き物の解説をしてくれたり、カヤックなどでしかたどり着けない無人島を案内してくれたりして、まったく飽きさせなかった。
海の中をスコープで覗くと、白っぽい珊瑚の中に青や黄色の珊瑚や、そのまわりを泳ぐ魚も見ることができた。シュノーケルをやればもっといろんなものが見えたと思うけど、水が綺麗すぎるので上から覗くだけでも普通に見えるのがすごい。

そして渡嘉敷島は第二次世界大戦の時に米軍が上陸し、追い込まれた島の人々が集団自決をしたという悲惨な歴史も抱えているのだけど、その時の米軍の爆弾の残骸も見せてくれて、島のおじいやおばあから聞いた話をしてくれた。
観光に来た人に、ただ楽しいことだけじゃなくてちゃんとこういう歴史も伝えてくれるのはすごく大事なことだと思った。
こんなにいまは平和で美しい島だけど、その平和が一瞬で地獄になるような状況があって、それは戦争によって引き起こされたこと。平和な風景を見ながら聞いたことで、それが実感として感じられた。

また来ます
今度はもっとゆっくり来たい

旅の終わりとリベンジフーチャンプルー

それから浜にもどって着替えをし、また港に送ってもらい、フェリーに乗って那覇へ戻った。
シーカヤックと、何より無人島の頂上まで登ったときに普段使わない筋肉を使っていたみたいで、若干の筋肉痛を感じながらフェリーでまたも爆睡し、あっという間に那覇に到着。

那覇の泊港にフェリーが着いたのが16時50分ごろで、帰りの飛行機の搭乗開始が18時というわりとギリギリなスケジュールの中、搭乗前に夕ご飯を食べておきたかったので、港に到着後速攻で目の前に停まっていたタクシーに乗り込んだ。
もう時間をお金で買う歳になってしまったんだよ。

そのおかげで空港でごはんを食べる時間を手に入れた私は、行きに断念した空港の1階のはずれにある「空港食堂」に行って、昨日のリベンジとしてフーチャンプルーを注文(どうしてもおいしいやつを食べておきたかった)。
今度はちょうど良い塩加減で無事美味しかった。テーブルに置いてあるコーレーグースーをちょっとずつかけながら食べると味わいが深くなった。

求めてた味

なんだかこの旅は食堂に始まって食堂で終わる旅になったけどまぁいいよね。
リゾートで優雅にに過ごす沖縄もいいけど、1人で弾丸でも、オフシーズンでも、こういう楽しみ方もできるというのが今回の発見だった。
お疲れ旅というわりにはのんびり癒されるというより、かなりアクティブな旅になってしまったけど。

次の日から、これからさらに寒くなっていく東京で過ごさなければならないのはめちゃくちゃ憂鬱だったけど、またそのうちほっこりしに冬の沖縄に行きたいな。次は休みをとってもっとゆっくりしないとね。

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