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とにかく動き続ける

昨日は講演会を無事終えることが出来た。

講演会など開いたこともないというのに、2か月半に5回の講演会のスケジュールをクラウドファンディングで組んでしまった。しかも、そのすべてが平日の午前中だった。

そんな厳しい状況の中、昨日、六本木の国際文化会館で3回目の講演会を開催することが出来た。

今回は三重県からお越し下さった方や、ここnoteで繋がっていたことさんが来て下さった。皆さんSNSで親しくなった方ばかり。

その3回目は、初めてゲストをお呼びしていた。

お呼びしたのは政治家の卵さん。なぜ、政治家なのかといえば、女性の働き方の課題の意見を国政に反映させる方法があるか否かをお尋ねしてみたかったのだ。

とはいえ、わたし自身は政治活動などしていない。知人もいなければ、政治家さんを紹介して頂けるあてもなかった。

ところが、昨年の夏、一人の政治家さんらしき方が駅でチラシを配っているところを通り過ぎた。なんだか気になって、チラシを自分から頂きに戻った。どこかでお会いした気がして、その日、チラシに書かれていたE-mailに問い合わせをした。

それから数日後、その方の小規模集会にお邪魔して、その後5分ほどお話しをさせて頂いた。その時、いつか講演会を開催した際にはゲストとしてお越し頂けませんかとお願いをした。口約束だ。その方のお名前は福田かおるさん。


今、政治アレルギーの強い方か多いはずだ。そんな時期にこんな話をするのもはばかられるけれど、個人の問題の多くが政治課題だと思っている。

個人では社会は変えられない。個人が仲間と繋がってもまだ弱い。やはり社会構造や法律などの問題が政治問題なのであれば、一度は政治家さんにお会いしたい。

その方は、キャリア官僚から政治家を目指されている、まだこれから議員を目指されている方だった。その方に講演会に来ていただく了解を得た。

ところが、講演会場は政治活動禁止だった。お声をかけた後で、そのことを知った。

困ったわたしは、講演会のタイトルを有識者と語るとした。これでは彼女がわたしの講演会に来て下さるうまみなど何一つない。

それでも、月曜日の夜遅く、講演会の資料を作成して彼女にお送りすると、昨日の金曜日の早朝、わたしのメールに彼女の資料が届いた。ああ、きてくださるのだと安心した。

分刻みで動かれている方だろうことは分かっていた。

送り返されてきた資料の送信時間を目にして、恐らく睡眠時間を削られたのだろうと思い胸が痛んだ。

とはいえ、来ていただいても、彼女にお返しできるものが何もない。来場者の皆さんに、ビラやチラシを
お配りできないだけでなく、講演会では政治活動と思われるような内容も話せない。彼女の選挙区の人が集まっているわけでもない。

嵐のようなお忙しい中、来ていただくには虫が良すぎる。

そのくらい、わたしにだってわかる。だから胸が痛んだ。

ところが、彼女は実に爽やかに部屋に入ってこられた。

まるで普通のことのように気さくに入ってこられた。

こんな方がいるのか、と胸が熱くなった。

政治家になりたい方が、政治活動ではない小さな集まりに、ご自分の貴重な時間を空けて来て下さったのだった。

そして皆さんとくったくなくお話しして下さり、わたしの質問に真剣に答えて下さった。

政治を変えたい、国を変えたいと、官僚の道を断って動き出された方だ。


女性の政治家の数を増やせとは言われているけれど、女の顔をした人を増やすだけでは駄目だと思っている。

そう、わたしが求めていた政治家さんのイメージとはこんな感じだったのだ。情熱を持った方が、自分の思いを抑えきれなくなり動き出される。それが政治には大切だと思う。恐らく、政治とはそれほど大変な世界なのだろうと思っている。

わたしも今、動き続けている。

福田さんの足元にも及ばないけれど、それでも自分が動いてみているからこそ、彼女の熱量がどれほどのものか感じられる気がする。

素敵だと思った。

こんな方の夢が実現してほしいと心から願った。

こうして、講演を無事終えることができた。

福田さんはそのまま風のように次の予定へ飛んで行かれた。

わたしは、それから会食付きの講演会をご購入して下さった皆様と一緒に館内のレストランで楽しく会食をさせていただいた。

食事を終えても、さらに会場内のソファーに場所を移して、皆のおしゃべりが続いた。

実に楽しい時間を過ごすことが出来た。

昨年の9月には、まだこんな未来は見えてはいなかった。

けれど、今、動き続けて素敵な出会いが広がり、未来が形作られている。

女性の働き方を変えたいだなんて、この変革の時代、ほっておいてもこれから女性の立場だって変わるでしょなんて言わないで欲しい。

1980年代の変革の時代にも変わることなく社会が続いて来た。だからこそ、今、女性たちはこれほど苦しんでいる。そして、その女性の苦しみの世界に、今男性も巻き込まれている。

一緒に考えて欲しい。

男性も女性も。

そして、与党も野党も。

わたしたち個人が抱える問題の多くが政治課題なのだから。

来ていただきました福田かおる様には心より感謝致します。

※最後までお読みくださりありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。

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