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つんく♂さんの本に鼓舞されて!


今日は気分転換に散歩しようということになり、北風がちょっビリ冷たく感じる朝早くに家を出た。快晴だけれど風が強く、これじゃちょっと寒いかなと思いながら電車に乗った。

といっても、母の介護がある。今は遠くまでは行けない。「少しゆっくりしておいでよ」と娘に送り出された。ありがたい。介護は一人では無理だ。

昨日から腰や肩や腕のはりが半端ない。普段使わない筋肉をつかっているためか、このままいくとぎっくり腰になりそうな予感を感じながら外へ出た。

外の空気を思いっきり吸い込んで、電車に揺られる。なんでもないこんな一時がどれほどありがたいか。

近頃は買い物や食事の支度になかなか時間が作れない。美味しいものは食べたいけれど、美味しいものを作る余裕がない。というわけで、和食を食べに行くことにした。

そうそう、こんな体に優しい真丈が食べたかった。

おかしなもので、早めのランチを食べながら、そうだ、今夜は牛肉をたっぷり入れた野菜スープにしようと考えていた。固形物がなかなか食べられない母のことが、外出してもやっぱり気になる。

じゃあ、そろそろ帰ろうか、と歩いていたら、小さな書店があった。実に本の配列が素敵だ。そちらで一冊の本を購入。

一目見た時に、あ、これは買わなきゃ!と思った。おそらく目次だけで内容が分かるだろうと思われたけれど、そんなことではない、どうにも惹かれる本だった。これは家に置いておこう!と思った。

つんくさんといえば、娘たちの時代を代表するプロデューサーの一人。ある日、どうして歌手のつんくさんが女の子たちを演出してるんだろう?と思った。きっと誰もが驚いたはずだ。そのつんくさんの言葉が詰まった本だった。

この中で、今の自分にぴったりだったのが、

やりたいことがあるなら、いまの環境を変えて、まず飛び込んでみる

だった。本当にそうだ。考えていたって何も変わらない。わたしは時期会社代表になる。こんなこと、いくら考えたって答えなんか出ない。やるかやらないか。随分色々な人の話しも聴いたけれど、やっぱりやるかやらないか。だから、やろうと決めた。

その時、わたしが変えた環境といえば、家庭内環境だった。まず、ここを整えるととてもいい。家族を敵になんてしちゃだめだと思っている。家族は仲間にした方が断然動きやすい。

だから、繰り返しわたしは起業について夫と話をしてきた。もちろん、夫はまさかわたしが起業を考えているなんて思っていなかったはずだ。けれど、何度か口にしていくうちに、起業が身近な言葉になって、聞いていた夫もまた、起業がいつしか遠いものではなくなった。

そんな頃、外食に誘って起業の話しを真剣にした。反応はいまいち。まあ、仕方ない。こんな時は時間が答えを教えてくれる。

それから夫婦で女性起業家さんとお会いした。

その頃には夫は起業について社会保険労務士さんや税理士さんや司法書士さんに問い合わせをしていたようだ。

そんなベースがあって、わたしたちは軽やかに起業して前を進む女性起業家さんとお話しをした。

わたしは直ぐにその方と意気投合した。考え方がよく似ていた。その方にも同じことを言って頂いた。面白い。自分よりはるかにお若い女性が、わたしのこのステージを軽く飛び越えて既に起業されている。

夫の心が動いたのは間違いない。

じゃじゃ馬妻に、いつだって翻弄される運命の我が夫は、その頃には既にわたしの協力者になっていた。ありがとう夫どの。

それからもう一つ、つんくさんの言葉が身に染みた。それは、

真面目に努力できる人は、どんな世界でも、ちゃんとやれる

だ。ありがとうつんくさん!

この言葉はきっと多くの人が求めている言葉だと思う。

わたしはかつて要領のいい人たちに随分と泣かされた。その時、企業のトップで働かれてこられた方に尋ねたのだ。人生には要領の良さや、多少の狡さ、そしてちゃっかり嘘をつけることや、ごますりをするテクニックが必要なのでしょうか?と。

その頃わたしは傷だらけで、だからもう大真面目に問うた。

すると、その方が、すっきりと、世の中はちゃんとしているのですよ、そんな小手先の生き方をしている人は必ず分かるものです。ですからあなたはそのまま今のテーマを続けて考えていくといいですよ、と言って頂いた。

だから今の笑っちゃうほど真面目なわたしがこうしてここにいる。

つんくさんは声を失われた。社会であれほど注目を浴びて実績を残してこられた方に訪れた過酷な人生。もちろんわたしには彼の心の声はわからない。けれど彼は実に素晴らしいイメージを社会に届けられている。的確なメッセージを言葉で送り続けられている。

きょうたまたま通りかかった小さな本屋さんで、わたしが拾った言葉は、実に澄んだ大きな声の言葉たちだった。


※最後までお読みいただきありがとうございました。

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