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猫が部屋に帰ってきた。

私は本当に部屋の掃除が大の苦手で、すっごく汚かった部屋を一年振りに綺麗にした。
もともと猫のケージを部屋に置いてたので猫1匹と一緒に寝ていたけど、部屋の片付けが全然できなくて猫を部屋に入れられなかった。
今日やっと部屋が片付いて1年ぶりに一緒に眠れる。
喜んだのか嬉しいのか、喉をゴロゴロ言いながらベッドに自分の匂いを何回も何回もつけていた。
そんな姿見て涙が出そうになった。
この一年、甘えてくれていたけど、もっともっと甘えたかったよね。
私の部屋は6畳でそんなに大きくないけど、これ以上部屋を散らからないようになんとかやってみるから、毎日一緒に寝よう。
私がこの家を出る日が来ても一緒に着いてきて。
一緒に眠ろう。雨の日は雨の音が聞こえるねって言い合おう。お腹が空いたらお腹空いたよ、とにゃーんといって。雷が来たら一緒に縮こまろう。晴れた日には網戸にして外の空気を一緒に吸おう。ベッドのふかふかでもいい。床の冷たいところでも良い。お気に入りを見つけて。
自分が寝たいと思う場所を探して。6畳の空間を冒険して。朝は眠い目擦りながらご飯を食べようね。猫のぬいぐるみは貴方に似ている。貴方に似ているからお家に来てもらったのよ。名前は何にしようね。一緒に考えよう。貴方の初めてのお友達よ。嬉しいでしょ嬉しいでしょ。
私が嬉しいよ。貴方が生きているだけでこんなにも嬉しい。明日も明後日もいつまでもいつまでも一緒に眠ろう。一緒に起きよう。
一緒を増やして行こう。
私は眠りながら、貴方は少し残したご飯をぽりぽり食べる。こんな愛おしい音ないね。

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