システムトレード、特にトレンドフォローのススメ No.1

免責:このnoteの全ての記事は情報の正確性や投資の利益を保証するものではありません。投資を含む全ての判断はあなたの自己責任です。

1:私は何者なのか


 私は2021年4月からFXの自動トレードを行っている。MT4を使ってほぼ全ての作業を自動化している。個々のトレードは完全に自動化していて、手動で行うのは月末のポジションサイズの計算程度である。
 作業時間は月に1時間程度である。稼働しているプログラムの改良の研究は未だに行っているがこれの時間は含めない。
 どれくらいの収益を上げているのか?2023年12月1日現在では93万4000円の入金に対して残高が93万5000円。一応ギリギリプラスである。
 ただ、ここから生活費等々をちょこちょこ出金しているのでトータルではプラスであると現時点では胸を張って言える。
 そんな私がFXの手法を解説していきたい。

2:なぜシステムトレードをしたほうが良いのか


 トレードの手法をざっくり分類すると裁量トレードとシステムトレードになる。裁量トレードとはトレードごとに自分の考え、判断を下してトレードすることだ。
 一方のシステムトレードは事前にルールを決め、その条件が満たしたら機械的にトレードを行うことである。また、この2つをある程度ブレンドしてトレードを行う場合もある。
 例えば短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回っているときは買い目線で具体的なエントリーはその都度自分で判断する、という様な場合である。
 どちらの方法でも真面目に勉強すれば利益をできるだろう。それではなぜ私はシステムトレードの方を推奨しているのか。それは以下の理由である。

 2.1:結果の検証がしやすい
 2.2:資金管理がやりやすい
 2.3:資金を複利で伸ばしやすい
 
 

2.1:「結果の検証がしやすい」の解説


 例えば、「米ドル/日本円の通貨ペアで15分足、単純移動平均線20と80のゴールデンクロスなら買い、デットクロスなら売り、損切も利食いもなし」という単純なシステムトレードを採用したとしてこのトレードが過去10年間どれくらいの利益と損失を出したのか?
 それを調べるのは比較的容易である。
 一方、裁量トレードで過去10年間に3800回程度のトレード(上述の設定で行ったトレードとほぼ同数)を行ったとして全てのトレードの判断の根拠を説明できるようにしておくことは困難である。
 数少ない印象的なトレードに判断が引っ張られる危険性も高い。
 きちんと設計されたシステムトレードであれば現在のトレードがどれくらい例外なのか、よくあることなのかを判別しやすい。これはトレードしている最中のメンタルを一定に保つことに非常に役立つ。

 

2.2:「資金管理がやりやすい」の解説


 負けが続くと負けを取り返そうとして大きなポジションを取ることがあると思う。
 これはやや専門的な用語で「マーチンゲール法」といわれる資金管理術で、破産が約束された最悪の方法である。
 資金管理は必ず「勝ったら枚数を増やし、負けたら枚数を減らす」逆マーチンゲール法で行う。裁量トレードでは「トレードの自信があれば枚数を増やし、無いなら枚数を減らす」になりやすい。
 そこに願望が入り込む余地もある。
 システムトレードで枚数をルール化しておくことは破産を回避するために「絶対に」必要である。

 

2.3:「資金を複利で伸ばしやすい」の解説


 資産運用、俗な言い方で財テクの解説本やサイトを読めばほぼ確実に「複利」で運用するように言われるだろう。
 ではどうやるのか?簡単に言えば前述の通り「勝ったら枚数を増やし、負けたら枚数を減らす」逆マーチンゲール法で運用すれば良い。
 ポジションサイズを原則に基づいて機械的に決定することで複利で運用する準備が整う。

以上のことから機械的なシステムトレードで資金を運用することを推奨する。これからより具体的な手法に関して紹介、解説を加えていきたい。

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