11/3 ダメなほうのジジイの脳内に関する考察 コンビニ夜勤バイトの日記

久々に凄みのあるお客さんが来店した。まず起こったことをありのまま書いていこうと思う。

深夜2時ごろ、奴は現れた。杖を両手に持ち歩幅1センチほどのスーパースローな足取りでヨボヨボクッシャクシャの老人が震えながら店に入ってきた。彼の顔をよく見ると全部が黒目で焦点も合っておらずどこも見ていない。いわゆる‘‘到達した者‘‘のみが持つ瘴気を放っていた。(今思えば店内に足を踏み入れたこの時点ですでに「ヤバい奴が来た」という予感があった)

極爺(今後‘‘きわみじじい‘‘と呼称する)が牛歩でレジ前まで来るとおもむろにポケットから古びた煙草の箱を取り出し逆さにすると、小銭がチャリチャリと音を立て出てきた。(煙草の空箱を財布代わりにしてるの怖すぎる)
その後、空になったそれをこちらに見せつけ口をパクパクさせ何か言おうとしているのだが全く聞き取れず4回ほど聞き直したところどうやら極爺の小銭入れだったものと同じのをくれとのことだったので背後の棚からメビウスゴールドワン100'sを探したが、うちには置いていなかった。
ここには目当てのものは無いという旨を伝えたら「いや、あ る !」としわがれた声で言った。ないのだが。

もう一度、先ほどより丁寧にここにはないと説明したら全黒目をガン開き「あるだろ!似たような奴が!!ほら、それ!!」と頭ごなしに言ってくるので対話を諦め、指差すそれを手に取り僕は「こちらでよろしいんですね?」とメビウススーパーライト1ミリスリムを極爺の近くにもっていくとどうやら納得したようでモタモタ会計を済ませ、のそのそと夜の闇に消えていった。。。

そして2時間後、再び彼は現れた。なんかキレている。クソデカため息を抑えつついらっしゃいませ詠唱するとさっき購入したメビウスのスリムをカウンターに弱弱しく叩きつけ「kっ、kkこんな。。。つ、ちがうだぉ!ん・こぉんなほそいたばこがあるか^~!!」などと怒りながら言うので流石にムカついて「これでいいっておっしゃったじゃないですか」と反論するも高齢者特有の聞いてるのか聞いてないのか分からない反応で躱され、「普通こんな細いたばこは俺は吸わないだろ!(意味不明)」「ちっとは考えなよ(天下無双)」等自分のしたい主張だけされた末に結局返金。そのお金でまた別の関係ないたばこを買い、秋の暗闇へと溶け込んでいった。。。

ということがあった。

今回はこういうタイプの話が通じないアホボケジジイの脳内がどうなってるのか仮説を立てていきたいと思う。「ダメなほうの年寄り」に対する憎しみがフラッシュバックし、思いのほか前置きが長くなってしまったので簡潔にまとめたい。

いわゆる老害と呼ばれる人種は老化に伴う脳の劣化により自分の抱いたお気持ちこそが絶対の正解だと確信している。誰が何と言おうとも自分の一挙手一投足こそが正しいと思い込んでいる。なぜそんな思考に至るのか、おそらく自分以外の思想を脳にインプットする容量がなくなってしまってるのだと思う。ごく狭い視野から得た極端に僅かな情報で拙いうんぽこ理論を構築するのが精いっぱいで、外部からの意見に耳を傾けるリソースがもうないのだろう。外野の意見を取り入れたうえで結論を出すことが不可能になってしまった。だから人の話を聞かない、というより聞けない。それにより他者と自分を比較する能力を失い頓珍漢な思想をなんの疑いもなく主張できるのだ。

高齢者アルティメットバーストを喰らった側からすれば腹立たしい事この上ないがこれは仕方がないことなのではないだろうか。不可抗力だ。だからといって闇堕ちしたジジイババアに優しくするつもりはないが、腹を立てるのを止めウケ流すよう心がけようと思った次第。

※これだけは言っておきますがごく「普通」のご高齢の方には当然最上級の愛をこめて奉仕させていただいております。クソジジイにも危害は一切加えません。弱い者いじめ嫌いだし

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