Jamaica🇯🇲レポート

今回の旅の目的は、まだ行ったことのないジャマイカへ行くことはもちろん、西田さんという方に会いに行くためです。

西田さんは私とほぼ同時期の2004年〜06年に青年海外協力隊員として、ジャマイカで体操競技を教えていました。2年間の活動を終えた後、ジャマイカへ移住しそのまま継続して子供達に体操を教え始めます。

ゲットーといわれる貧困地区から運動能力の高い子供達を集め、体操を通じて教育をし、世界選手権へ連れて行くという大きな目標を掲げて。

資金もない中、一時は練習する体育館もなく公園で筋トレなどしかできなかったこともあるそうです。ゲットー地区の子供たちは学校にもまともに通えていない子もいて、公用語の英語も話すことができない子もいます。

生活環境も悪く、犯罪率も非常に高いため、そんな環境でまともに育つ方が困難だと言わざるを得ません。ただし誤解しないでいただきたいのは、そんな環境でもそこに人は生きているし、”可哀想”ではないということ。確かに彼らが望んでそこに生まれたわけではないけれども、恵まれた環境に生まれても幸福になれない人がいることや素朴な環境で生まれても幸福になれる人もいるということです。偏見を持つのではなく、実際に見てみる、関係性をもってみることがよりよく理解する正しい行動だと思いませんか?

と言いつつ一般的にはなかなかそんなこともできないので正しい情報を得たいなと私自身は考えています。

今回実際にゲットー出身の選手たちと時間を共にすることができましたが、そもそもジャマイカ英語すら聞き取りづらいのに、彼らゲットー民同士が喋っているのを聞いてもちんぷんかんぷんでしたw

今回ケベックでの大きな舞台を直前に控えている中、強行して行ったのには理由があります。15年に渡る西田さんのジャマイカでの活動が2019年8月いっぱいでジャマイカの教え子たちに引き継がれ、家族と共に日本へ帰国することになっていたからです。

目標であった世界選手権へ出場できる選手を何人も育て、昨年クラウドファンディングで集めた資金を元に新しい体育館を建設し、西田さんが育てた選手たちが体操クラブの運営もできるようになったのを機に彼らに任せることにしたそうです。その西田さんの集大成を見ておきたかったのです。(ちなみに私もクラウドファンディングで出資させていただいたので、その体育館も見たかったというw) 西田さん自身は日本へ帰ってまた体操を教えたいと考えているようです。

画像1

今回のパナマ・ジャマイカの旅で大変だったのは、日焼け対策。普段ならむしろ日焼けしたいのに、舞台で全裸になるシーンがあり、半袖やショーツの日焼けあとがあるのはまずいので、常に長袖長ズボン、帽子を着用していました。しかもジャマイカの日差しは非常に強く、衣服で防衛していても焼けるような日差しでした。

まずはジャマイカの空港。西田さんも知らなかったのですが、私が入国するときにはイエローカード(黄熱病のワクチン接種)を提示しろと。以前打っていたので持っているのですが、今回の旅には持ってきておらず、別の列に並ばされることに。ただし持っていなくても入国はできます。何度も出入国をしている西田さんでさえ知らなかったので、その辺はランダムなのではと推測しました。(後で外務省のジャマイカ情報を見たときにはイエローカードの提示は黄熱病感染危険地域からの渡航者に求められると書いてありました。パナマから入国したからだったのか!)

画像2

到着当日はジャマイカ名物のジャークチキン(ドラム缶を改造してBBQしたもの)を買って夜景の見える丘で夕食。

画像3

画像4

画像5

2日目は無人島ツアー。砂浜だけの島にも上陸。ライムキーという島では素潜りでロブスターや魚を捕まえランチ。1匹も捕まえられず、西田さんのをおすそ分けしてもらった。自分で食べ物を獲れないと無人島では生きていけないなと。

画像6

画像7

ジャマイカの生うにも味わってみた。

画像8

ジャマイカでは地震も時々起こる。これは地震で沈殿してしまった家屋を展示しているカリブの海賊が当時繁栄していた町の博物館。

画像9

ジャマイカ名物のアキー&ソルトフィッシュ。アキーというそのまま食べると甘くはない果実。初めて見た果物だった。完熟していないときに食べると毒があるらしい。

画像10

画像11

画像12

こちらもジャマイカ名物のカレーゴート。ゴートカレーではなく、カレー味をつけたヤギ肉。だから日本のようにルーがあるわけではない。

画像13

こちらがゲットーの内部。知り合いが同伴してくれたから入れるが、観光客が興味本位で入っていくのは絶対お勧めしない。何が起きても文句は言えません。

画像14

住む地域としての環境は劣悪。きれいな水も出ないところがほとんど。先日焚火をしていて火事になった家屋もあるとか。

画像15

ここはゲットー内部を通っている川だがゴミで溢れかえっている。

画像16

画像17

ラスタファリというアフリカ発祥の生き方をしている世界選手権へ出場した選手のお父さん 。

画像18

UCCが経営しているブルーマウンテンのコーヒー農園

画像19

画像20

画像21

画像22

ジャマイカの体操選手・コーチたちと無人島での1泊2日。自分たちで獲った海の幸で朝昼晩と賄う。やはり自分では食事にありつけず、みんなの獲ったものを頂きました。やっぱ自給自足ができることってすごいんだなと改めて実感。

画像23

画像24

画像25

帰る前にはみんなでゴミ拾い(trashtag_challenge_Jamaica)

画像26

画像27

コーチたちへの指導講習の後、みんなで筍ニョッキッキ、ピンポンパンゲームでこんなにも盛り上がるとはw それを広めた西田さんもすごい。 動画が貼り付けられないのが残念。。

画像28

画像29

世界最速の男ボルトが経営するレストランへ

画像30

画像31

画像32

私自身はそれほどレゲエファンではありませんが、もちろんレゲエファンにとってはジャマイカは聖地の一つ。滞在していた西田さん宅から歩いて数分のところにボブ・マーリー博物館がありましたが、目の前まで行っただけで中には入りませんでしたw

画像33

画像34

ゴミ問題はかなり深刻かなと。近代的な物資やパッケージングされた飲食物がない時代はその辺に食べかすを捨てても自然へと還っていきましたが、その習慣のまま近代のゴミも捨てるようになったのは、教育をきちんとしなかったせいだと思います。最近プラスチックバッグが有料になったり、今度からペットボトルやガラスの瓶にデポジット制をして回収率を増やす動きは出てきています。

狭い国土ですがゴミは全て埋め立てていて、しかも分別がされていないので、近い将来その影響が返ってくることになるのではないかと。。

あとはクレジットカードを使えるはずの店で機械の故障でクレジットカードが使えなかったことがしょっちゅうあって困ったなぁw

安全な場所さえ知っていれば昼間なら一人で歩いていても大丈夫です。でも夜は危ないですので、一人では行動せず複数人か地元の人と行動を共にしましょう。

人は陽気ですので日本とは違った感覚を味わえるのが魅力だと思います。ぜひ皆さんも一度訪れてみてください!

一緒に旅を充実させませんか?