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女は、生きてるだけで、 ミスコンに強制参加させられている。

幼稚園の年中さんの時、たまたま右側の横の髪の毛を耳にかけてて(たぶんフツーに邪魔だったから)、帰る時間になり後ろのロッカーにバッグを取りに行ったら、


「何その髪の毛、ヘンなの。」


ってある男の子に目を見て言われた。


そっから私は高校生くらいまで、髪の毛を耳にかけれなかった。

たった一言なんだけど、その言葉が5歳の頃から胸にぐさっと刺さままで数十年生きていた。


"女は、生きてるだけで、 ミスコンに強制参加させられている。"


こんな有名なコピーもあるくらい、女は生きてるだけで容姿のことを好き勝手に言われることがめちゃくちゃ多い。


それが仲のいいクラスメイトなことだってあるし、全然知らないすれ違いの知らない人だったりもする。とにかく知ってるところでも、知らないところでも色々ある。


傷つく言葉を投げて来る人なんて、相手が自分の言葉で傷ついていることなんて知らない。っていうか、言ったことすら覚えてない。


「ヘンなの」って言った男の子だって、5歳の時のことなんて覚えてないってことはわかっている。


でも私は顔も名前も言われたシチュエーションも覚えている。けど、その子のことを別に恨んでもいない。


その人にとって記憶にすら残ってない言葉に、私は無駄に数十年縛られてた。


一重の子も二重の子も、肌が白くても黒くても、癖っ毛でもストレートヘアでも。とにかく、「みんなそれぞれかわいい」って大人になった今だから言えるし思える。

けどあの頃私は、髪を耳にかけた自分ってすごく醜いんだろうなと思いながら生きていた。


思春期の私に教えてあげたい。

「別に髪の毛耳にかけても全然ヘンじゃないし、人はそんな他人のこと気にしてないよ。」って。(あと顔まわりに髪の毛あるとニキビ増えるよって。)


そのことにもっと早く気づけていたら、もう少し私の思春期は明るかったかもしれない。

女の子って生きづらいよね。なーんて。