本当に愛した人とは結ばれない運命、誰かが言ってた。
13歳から16歳まで、ずっと好きだった人がいた。
毎日毎日、泣いて喚いて騒いで、超メンヘラだったな…。(自覚ないだけで今でも言われるけど。)
人生でこの人を超えるほど、なんの疑いもなく心の底から純粋に好きになれる人はもう現れないと思う。特に純粋なお年頃でしたし。
でもそんなに好きだったのに、どこが好きだったかが全然思い出せない。
好きだったところが、ただのひとつも思い出せない。なんかもう顔も、声も、話し方すら覚えてないや。
残ったのは、好きだったっていう過去だけ。
あの頃、この人がいないと死んじゃう!と思うくらいだったのに。あの人が好きだった浜崎あゆみがテレビの中で歌ってるだけで、涙が出ちゃうくらいだったのに。
きっと街ですれ違っても、もうわかんないや。
未練ももちろんないし。生きてたら元気にしてるといいなぁ、くらい。
"運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。"
尾形真理子さんが後輩の男の子から長々と過去の恋愛話を聞かされて、「よく覚えてるな、女の子はそんなことまで覚えてないよ。」って思ったことから生まれたらしい。
つい2,3ヶ月前まで好きだった人のこと、なんで好きだったんだろって3分くらい考えたけど全然思い出せなかった。
その時に、ぱっと思い出したLUMINEのコピー。
そんなに好きじゃなかったんだろうな、知らんけど。
いま好きな人は一緒にご飯を食べてたら、「これ食べなー。」って最後のひとつを必ず私にくれる。そういうところが好きだなって思う。
好きって思う瞬間ってディズニーランドに行ったとか、サプライズしてくれたとかそんな大きなイベントじゃなくて、日常のなんでもない一コマだったりする。
だから忘れちゃうんだろうな。
これから好きになる人の好きなところは、ちゃんと覚えておこう。
いつかなんかのコピーを書く時、いいタネになるかもしれない。いや、ならないかな。