クリエイティブ系キーボード

年間20時間の時間削減が期待できるExcel講座レポ

6/15(土)に開催されたExcelラボ(基礎編)に参加してきました。

Excelは学生時代から数えると20年近く使っています。14年間SEをやっていることもあり、関数やショートカットもそれなりに使っていますが、初めて知る内容も多く、「原理原則を理解することが重要である」ということを実感させられました。
講座を受ける前と後で、少なくとも1日5分の差が生まれそうです。
単純計算で

・1週間で25分 ※5営業日計算
・1か月で100分 ※20営業日計算
・1年で1200分(20時間)

の時短ができることになります。(あくまで個人の感想です)

働き方改革に取り組んでいると、
「毎日忙しくて時間がない」
と言われることが多いのですが、そんな人にこそ、強力におススメしたい講座内容でした。

ちなみにこちらのPDFにあるチェックシートを見れば、自分が受講対象者かどうかわかります。
ここまで読んで興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてください。

以下より、Excelラボ(基礎編)の講座内容に関するレポート(ノート?)です。約8時間分なので、約1万文字と、かなり分量があります。
テキストべた打ちなので、講義用テキストがないと、よくわからない箇所もあると思います。
その場合、検索して調べるのもよいですが、Excelラボ(基礎編)講座を受講されることをおススメします!

Ⅰ.はじめに

1.講師
 飯富講師(Excelラボ代表)

2.講座の背景
・以前は10人くらいの部署で1~2人、Excelが得意な人がいれば問題なかった
・今は扱うデータの量、やることが増え、全員がExcelが得意じゃないと実務が回らない
・もれなくExcelの知識を学ばないと、実際の業務を滞りなく進められない

3.講座の目的

①Excelの原理・挙動を理解する
・英語学習で例えるとSVやSVOCなどの基礎文法や、品詞などの基礎を理解する
・関数は英語学習で例えるとイディオム。基本文法を身につけずにイディオムだけ勉強しても、使いこなすことはできない

②操作感(ショートカット)を身につける
・好きだから、得意だからといった、任意のスキルではなく必須のスキル
・身につけておかないと、正しい操作ができない

③最善手から入る
・一言でExcelを「できる」といっても、そこにはレベル差がある
・例えば、100万レコードの売上データを商品別に集計するとした場合、完成までにかかる時間として、専門家レベルなら2秒、関数とかそこそこ使えるレベルで3日、初心者だと4日かかるが、完成さえすれば、全員がExcelが「できる」と言われる
・何度もやって操作に慣れれば4日⇒2日にすることはできるかもしれないが、2秒にはならない
・2秒で終わらせるためには、原理・原則を知る必要がある

4.心構え

①変化を受け入れるマインドセット
・ITができる人、できない人の二極化が進んでいる
  -新卒で入って1年目は伸びるが、2年目以降伸びない人 ⇒α軌道
  -2年目以降も伸び続ける人 ⇒β軌道
・α軌道の人は、新しいツール、仕組みを導入しても、1週間もすると前のやり方に戻ってしまう
・β軌道の人は変化をおそれず、便利なものを積極的に取り入れる
心理的ハードルを感じた時が成長のチャンス
新しく習ったことを1週間後も使えているかで、その後のパフォーマンスが大きく変わる

②細部にこだわる
・Excelは一手も間違えられない
・非常に似ている一手でも、難しい操作になればなるほど、その違いが明確に歴然とした差として現れる
・妥協せず、細部までこだわって忠実に操作を再現することが重要

③挙動原理を正確に理解する
・挙動、原則を正確に理解していないと、Excelを壊してしまう

5.講座の進め方

・講座内反復主義
・何度でも同じ手を繰り返す
・忘れたからといって、以前のやり方に戻ってしまうのはNG
・以前のやり方には戻らないことが大事

6.Excel力チェック!

・10段階で分けた時の目安は以下(レベル1をExcelを初めて触る新入社員とした場合)

レベル10:日本ナンバーワン
 ・・・
レベル5:部署のエース(Excelのことなら俺に任せろ)
レベル3~5:応用編受講対象者
レベル1~3:基礎編対象者

Ⅱ.データタイプ研究

1.(1)の表示方法・・・実務基礎チェック1

①勝手な変換を防ぐ方法(2種類)
・半角シングルコーテーション( ' ) :文字列であることを明示
・文字の表示形式を"文字列”に変える :文字列というラベルを貼る

②全てのセルには"標準"というラベルが貼られている
・(1)を普通に入力すると、(1)ではなく、-1が出力される(Excelが勝手に変換)
・Excelが持っている知識に沿って判断される
 -知識 :(1)は-1の意味だという知識(財務諸表では(1)はマイナスという意味)
 -判断 :データタイプを判断

③データタイプ
・データが入力された時、それが「何か」というのを判別するのが、データタイプ
・データタイプは2種類存在する
 1.数値  :計算上、明確な姿に変換
 2.文字列 :変換されず、そのまま表示

・数値は入力して終わりではなく、その後に「計算」される
・計算をする際、不明確な形では計算できないので、Excelが明確な形に変換する((1)を-1に変換)
・人間は(1)を文字列と判断し、そのまま(1)と表示されることを期待するが、Excelの挙動は違う
・文字列は「そのまま表示」する

④全角「(」と半角「(」の違い
・Excelには全角と半角の違いが厳密にあることを理解する(例えばVLOOKUPで同じと見なされない)
・文字をぱっと見て、一目で見て判別できるようにならないといけない

⑤基本操作・ショートカット
■保存 :Ctrl+S
・今のExcelは機能が多すぎて30分もしないうちに落ちてしまう
・いつ消えてもいいように、2~3セル処理したら無意識に保存できるようになっておく

■名前を付けて保存 :F12・頻度の多い作業だが、マウスでの操作は面倒
・「F12」を使えば一手

■ポップアップのキャンセル :Esc
・多くの人が確定はEnterを押せるが、キャンセルのボタンを知らない
・Escはキャンセルボタンである
・EscキーはExcelで最もよく使うボタンの一つ

■セルの中に入るとき :F2
■セルから出るとき :Esc
■初めて入力するとき :F2を押さすに直接入力

Ⅲ.Excel2階層アプローチ

セルラベルを文字列にするのはリスクが高い

①セルとVALUE
「セル = 段ボールの箱」
「VALUE(値) =段ボール箱の中身」

・セルは、VALUEを変えて、何度も再利用される
・段ボール箱の中身(VALUE)を捨てても、段ボール箱(セル)の書式設定は変わらない
・VALUEレベルの設定は、VALUEが消されればリフレッシュされる

②データタイプの判定結果の見分け方
・数値と判定されたら、セルの右に寄る
・文字列と判定されたら、セルの左に寄る
・見栄えのために右揃え、左揃え、中央揃えをしてしまうと、データタイプを一目で見分けることができなくなってしまう!!!

③関数における文字列の扱い
・Excelにおいては、同じ100でも2種類存在する
 「数値の100」
 「文字列の100」

・SUMやAVERAGEなどの関数において、文字列の100は計算から除外される
・セルラベルを文字列としていた場合、文字揃えで右揃えにしてしまうのはExcelの原理・原則を知らない悪手
・データタイプが見分けられなくなってしまう

④ロジカルテスト
・2つのセルの同一性を厳密に判定している
 ・数値の100と数値の100のイコール性 :〇
 ・文字列の100と文字列の100のイコール性 :〇
  (文字列の後に、半角のスペースなどを入れてしまうと不一致)
 ・数値の100と文字列の100のイコール性 :✖

・例えば、VLOOKUP関数を使う場合、検索値と元表のデータタイプが違うと、探したい値が見つからなくなってしまう

参考:VLOOKUP関数を使う時
・表が2つあり、片方の表が未完成の時
・未完成の表を埋めたい時

⑤Excelでの禁じ手
・日本企業の多くは、Excelの入力値を中央揃えにしてしまう
・Excelの思想から外れており、自動化、業務効率化を阻害する
常にニュートラルにしていることが必須
・「右揃え、中央揃え、左揃え」はすぐに止めるべき
データタイプがわからなくなったらTYPE関数で確認

【TYPE関数の入力手順】
=
ty
tabキー
セル位置(セル選択)
Ctrl+Enter

⑥IDやコードは文字列で扱われている場合が多い
・1桁目は業務種別など、意味が与えられており、入力値は桁数を保持しないといけない
・データタイプを数値で入力すると、先頭の0が捨てられてしまう
・そのため、文字列で扱われている可能性が高いと理解しておく必要がある

⑦「日付の入力」・・・実務基礎チェック2
■日付入力 :Ctrl+;(セミコロン)
・日付データは計算するために存在=データタイプは数値
・桁数を揃えるために、2019/06/15のように入力しても、Enterを押すと2019/6/15に変換されてしまう
・文字列に変えてしまうと、計算に使えなくなってしまう

⑧数値を保持したまま、見た目を変えたいとき
セルの書式設定 :Ctrl+1
ユーザ定義
→種類
→yyyy/m/dをyyyy/mm/ddに修正

すると、
2019/6/15 ⇒ 2019/06/15 に見た目が変わる

⑨日付入力したセルは、数値で再入力しても日付形式で表示される
・セルのラベルを日付⇒標準に戻す

■セルのラベルを標準に変更 :Ctrl+Shift+^
■セルのラベルを日付に変更 :Ctrl+Shift+3
■操作を戻るときは必ず :Ctrl+z
・戻る矢印があるのは、Word、Excel、PowerPointくらい
・Ctrl+zはWindowsのショートカットキー
・なので、Ctrl+zを覚えておけば、Windows上の操作や他のソフトでも汎用的に使える

Ⅳ.表示の二面性

①シリアル値とリテラル値の対応
・同じ数値の5でも、ある方向からみると「5」に見え、別の方向から見ると「1900/1/5」に見える
・「5」はシリアル値
 ※SerialはSeriesの派生語。順番、連番という意味
・「1900/1/5」は日付リテラル(literal)
・日付に見えても、裏にシリアル値が隠れている
・「1900/1/0」のシリアル値は「0」
・日付は裏にシリアル値(整数)があるため、計算ができる

参考:罫線を引く・・・実務基礎チェック3
・セルの書式設定⇒罫線

Ⅴ.見た目と実態の乖離

①セルの表示形式の変更・・・実務基礎チェック4
・コンテキストメニューから変更
・セルの書式設定⇒ユーザ定義から変更

②Excelは見た目通りに計算しない(見た目と実態の乖離)
・セルの実体(VALUE)が「=1/3」だが見た目が0.3のセルがある
・このセルに×3をすると、1と表示されてしまう
・Excelは実体をとらえるため、「=1/3」×3 と計算され、計算結果は1になる
・ユーザー定義によって、「=1/3」の見た目が0.3に見えているだけ
・見た目を「0.3333」に変えても、「0」に変えても、計算結果は必ず1

参考:行と列・・・実務基礎チェック5
・横の棒 :行(ROW) 列.1行目、2行目…
・縦の棒 :列(COLUMN) 例.A列、B列…

参考:セル内の改行・・・実務基礎チェック6
■セル内の改行 :Alt+Enter

参考:24時間を超える時刻データの表示
・セルの書式設定⇒ユーザー定義 :[h]:mm

Ⅵ.日付・ユーザー定義の自由自在

①なんでもかんでもユーザー定義から変更する必要はない
・表示形式⇒分類⇒種類で同じものがあれば、それを選ぶ
・見た目が「3月19日」に見えても、必ず年月日を持っているので、実体は「2015/3/19」
・さらにシリアル値で考えると42082
・和暦で「平成27年3月19日」と表示されていても、実体は「2015/3/19」(シリアル値は42082)

②日付に曜日を入れる
2015/3/19(木)と表示させたい時、

・ユーザー定義を押すときは、途中で寄り道しない
・ユーザー定義を「yyyy/m/d(aaa)」に設定する
ラベル(見た目)が変わっただけで、VALUEは何も変わっていない(VALUEに曜日を持っているわけではない)
・ユーザー定義を「yyyy/m/d(aaaa)」に設定すると、2015/3/19(土曜日)と表示される
・ユーザー定義を「yyyy/m/d(ddd)」に設定すると、2015/3/19(Thu)と表示される
※ddddにすると、2015/3/19(Thursday)

③正しいカレンダーのつくり方
・起点となる「スタート日時」をつくる(A列1行目)
・カレンダーの初日の入力欄は、起点をセル参照する :「=A1」
・1日後は初日の入力に1を足す :「A1+1」
※セルの実体はシリアル値なので、1を足せば次の日が表示される
・必要な分だけセルをコピペ

④単位のつけ方
・数値の後ろに「人」と付けたい場合
・セルの書式設定⇒ユーザー定義⇒0”人"
 例.123⇒123人

・中身(VALUE)に直接、単位(人)を入力 ⇒誤り
・単位として文字列を表示したい場合は、単位をダブルコーテーション””で囲む
・変更後も数値状態が保持されていること(右揃え)であることを確認
・中身(VALUE)が見える透明な箱の表面に単位(人)が書かれているというイメージ

・数値を「3桁区切り」にして、後ろに「円」を付けたい場合
 #,##0"円";[赤]-#,##0"円"
  例.1586455⇒1,586,455円
<意味>
 #,##0
  3桁区切りカンマを表示する
 ;(セミコロン)
  場合分けを行う
  ※このケースでは、正の数は左、負の数は右の書式にするという意味
 [赤]-#,##0
  負の数は「赤字」の「-(マイナス」を付けて、3桁区切りカンマを表示
 "円"
  文字列(円)を表示する

⑤表示の桁数を変える
・桁数4桁で表示したい場合
 セルの書式設定⇒ユーザー定義⇒0000
  例.123⇒0123

・「円」表記を「千円」に変えたい場合
 セルの書式設定⇒ユーザー定義⇒#,##0,"千円"
  例.1586455⇒1,586千円

・ゼロの後ろに,(カンマ)をつける
・カンマを2つ付けると「百万円」表記
  例.1586455⇒2百万円

Ⅶ.ショートカット特訓

■進む: Ctrl+Y

■セルの編集: F2(必須!!!)
・入力カーソルは必ず末尾に
・↑で先頭に、↓で末尾に飛べる

■キャンセル: Esc

■同一操作を繰り返す: F4
・まずは書式設定のコピーから使ってみよう

■Ctrl+マウスホイール(上、下) :拡大、縮小

■コピー、貼り付け、切り取り
・コピー: Ctrl+C
・貼り付け: Ctrl+V
 ・貼り付け後もコピー元のセルがピコピコしていたら、Escでキャンセルするのが、間違いを防ぐもと
・切り取り: Ctrl+X
 ・マウスで行う場合は、移動ツールでドラッグ&ドロップ

■数式チェック :F2で入り、Escで抜ける
・ダブルクリックは最悪手。セルの中身を壊してしまうリスクが高い
・大量のデータを扱う機会が増えており、一画面上で目視で確認するという方法だと、セルの中身が壊れても気づかない
・問題が起きていないことを事後的に確認するのではなく、そもそもミスが起きない手を身につける必要がある

■クイックアクセスツールバー
・よく使うが、ショートカットがないコマンドを登録
・以下のコマンドを登録
 ・行と列の挿入・削除: Alt→1~4
 ・セル結合: Alt→5
 ・格子罫線: Alt→6

■ドラッグ :Shift+矢印
■起点に戻る: Shit+Backスペース
■Ctrl+矢印 :データの切れ目まで移動
■Ctrl+Shift+矢印 :データの切れ目まで範囲選択

■書式のショートカット
・Ctrl+shift+1 :3桁区切り・Alt+H→K :3桁区切り・Ctrl+shift+4 :¥マーク化

■列の順番を入れ替える :Shiftを押しながら列をドロップ

Ⅷ.関数導入

①「=1+5」⇒6の意味
・6を返す、戻す(Return)
・6は戻り値(Returned Value)

②セルの参照式(Cell Reference)
・入力後、必ずF2でEscで開いて確認

③オートカルク(Auto Calculation)
・オートカルクは実務で重要
・検算など、すべてのケースでSUM関数を使うのは面倒

④SUM関数
【手順】
=
sum
→(タブキー)
セル選択(起点)
Ctrl+Shift(範囲選択)
Ctrl+Enter(確定)
※Enterだと確定後、下のセルに移動するが、Ctrl+Enterだとセルが移動しない。これができることが、応用的な手になった時に効果を発揮する

⑤関数とは?
・「=関数名(引数1,引数2,・・・  )」
・,(半角カンマ)は、引数を分けるという意味

⑥Excelの参照式は相対参照
 例.B12の入力値: =SUM(B7,C8,E9)

・別のセルにそのままコピペすると、参照先のセル座標がズレる
  例.1つ下のセル(B13)にコピー :=SUM(B8,C9,E10)
・参照式は、自分のセル位置からの「距離」を表している

⑦絶対参照化 ⇒$を付ける
  例.=SUM($B$7,$C$8,$E$9)

・別のセルにコピペしても、セル座標がずれない
・絶対参照はレイアウト変更のためにあるわけではない

⑧コピペと切り取り貼り付けの違い
・レイアウト変更の場合は「切り取り貼り付け」か「移動ツール」を使う
・相対参照記述はコピペではズレる
切り取り貼り付けの場合は、相対参照記述でもズレない
・相対参照記述がズレるのは、コピペの場合だけ
・マウスを使って移動ツールで移動させても、相対参照記述はズレない
・関数と対象の結合関係が関係あり
・対象を切り取り貼り付け、または、移動ツールで移動した場合は、関数と対照が結合関係にあるので、関数の中のセル参照先が追っかけてくれる

Ⅸ.オートフィル機能の本質

①Auto Fill(埋める、満たす)
・埋め方
 ①同じデータで埋める(コピペ)
   ↓ Ctrlで切り替え
 ②違うデータで埋める(連続データ生成)

・日付データの場合は、連続データ生成が基本設定
・Ctrlを押しながらオートフィルすれば、コピペに切り替え可
・コピペする時は中身のデータだけでなく、セルの書式もチェックする
・中身だけでなく、セルの書式もコピーされてしまう
・書式なしコピーは、
 オートフィル⇒書式なしコピー
・数式が入力されたセルのオートフィルは、コピペになる

Ⅹ.相対参照とオートフィル

相対参照や、コピペするとズレるというのは、Excelの存在意義そのものであり、最も重要な特徴

①表作成の考え方
 ステップ1.まず1つ「数式をつくる」
 ステップ2.表全体に数式を「普遍化する」(コピペで広げる)

②オートフィル+ダブルクリック
・動く場合と動かない場合がある
・動く場合=隣の列にデータが入力されている
・動かない場合=隣の列に何も入力されていない

■下方向にコピー :Ctrl+D
■右方向にコピー :Ctrl+R

③データバー
・条件付き書式⇒データバー
・セルにデータバーを表示

Ⅺ.復習問題(書式設定とSUM関数)

■3桁区切り :Ctrl+Shift+1■¥表記 :Ctrl+Shift+4■太字 :Ctrl+B

・オートフィルが使える(隣の列にデータが入力されている)場合はオートフィルを使ったほうが良い
・Excelの正解と不正解はハッキリ論理的に説明できる
・完全に整合性が取れている必要がある

Ⅻ.関数のチェック方法

・表を作るときは色を必ず付ける
・直接入力のセルと数式のセルがハッキリ一目で分かるようにしなければならない
 例.
  黄色のセル :数値
  緑色のセル :数式

・実務では必ず締め切りがあるが、締め切り直前は余裕がなく、間違いが起こりやすい
・どこに数字が入っていて、どこに数式が入っているかが分からないと、間違いが起こりやすい
・集中しなくても間違いが起きないように、事前に工夫しなければならない

数式の展開表示 :Ctrl+Shift+@

13.絶対参照を使うとき

①絶対参照と複合参照
・関数(数式)を普遍化する時に、「固定したいセル」と「ずらしたい(相対参照したい)セル」が共存する場合に使う

例.
E11 :相対参照
 ↓F4
$E$11 :絶対参照
 ↓F4
$E11 :複合参照(片側絶対参照)
 ↓F4
E$11 :複合参照(片側絶対参照)
 ↓F4
E11

14.ROUND関数・ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数

【入力手順】
=
rou
(候補が3つ表示されるので、矢印キーで選択)
Tabキー
引数1(参照先のセル)
引数2(桁数)

15.ネスト構造

・1列で計算できなければ、2列で計算すればよい
・が、途中経過があるセルを削除してしまうと、最終結果がエラーになる

例.元データ ⇒ ①1.1倍 ⇒ ②ROUNDDOWN(①,0)
  上記の場合、①を削除してしまうと、②の結果がエラーになる

①ネスト(入れ子)構造で解決する
 Step1:①の関数をコピー
 Step2:②で①のセル参照している部分にペースト

 例.=②ROUNDDOWN((①元データ×1.1倍),0)

・ネスト構造は外側にかかっていく

②変動する値の外部化
・変動する値で、キーとなる重要な値は、外部のセルに切り出しておいて参照するのがよい

例.商品の価格計算をする際、税率を外部化しておく

16.IF関数

・心の中で呪文を唱えながら作る
「もし対象のセルが・・・ならば・・・を返せ、そうでなければ・・・を返せ」

・関数の中では、文字列は「”(文字列)”」で囲む
・何も表示しないときは「””」
・不等号で「~以上(以下)」を表す場合は、「>=(<=)」

例.=IF(E29>=45,"人間ドック","")
 E29が45以上ならば、人間ドックを返す、そうでなければ何も表示しない

・何も入力されていないようなセルでも、必ずF2(or数式展開表示)で確認する癖をつける
・関数が入力されているセルに色をつけておくと、何も書いてないように見えても「関数が入っているかも・・・」と気づきを与えることができる

17.VLOOKUP関数(FALSE型=完全一致)

・Vertical Lookup(垂直走査)
・必ず表が2つ存在する
・「検索値」を持って、指定した「範囲」の1番左側の列を垂直に走り、一致するものがあるか探す
 ※範囲がズレないように、F4で絶対参照にして固定する
・一致するものがあれば「列番号」で指定した列にある値を返す
・世の中で使われているVLOOKUP関数のほとんどは「FALSE(完全一致)型」
・引数4にFALSEの代わりに0を使ってもよいが、たまたまExcelが気を利かせてVLOOKUP関数の場合はそう扱ってくれているだけで、「FALSE=0」というわけではない

【入力手順(FALSE型:完全一致)】
=
vl
Tabキー
引数1(検索値)
引数2(範囲)
引数3(列番号)
矢印で引数4(FALSE)を選択してTabキーで決定
Ctrl+Enter

<応用:TRUE(近似一致)>
・「検索値」を持って、指定した「範囲」の1番左側の列を垂直に走り、自分より大きな数値があるか探す
大きな数値があれば、1つ戻って、その行の指定した列番号の値を返す

18.基礎編の後は

①パーフェクト・オペレーション(8H)
・基礎編の内容をもとに、Excelの機能(オートフィル機能など)の原理原則を解説
・挙動を理解した上で、厳密に操作すれば実務で困らなくなる

②応用編(8H)
・応用的な関数と、深い原理追究と、条件付き書式・テーブル化などの現代Excelの機能を解説する講座

③関数実践編(8H)
・実務現場で躓いている「ここさえ関数で作れれば。」「ここのデータを引っ張れればもっとラクになるのに」という憂いや迷いを断ち切る解法をひたすら学習する講座




この記事が参加している募集

イベントレポ

いつも支えてくれている嫁と息子に、感謝の気持ちとして美味しいお菓子を買ってあげたいと思います^^