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【20歳】縛り合いから、ひとり旅の夏へ -8匹目

大曲、良いなぁ。視界をいっぱいにする花火大会はとても行ってみたい。私は東京のとある花火大会にふらっと参加したよ。缶ビール(もちろんロング!)を片手に夏夜の煌めきと大衆の集い感を楽しみ、10分くらいで退散した。

ひとり旅の話をします。

ハタチの夏、おばあちゃん家とか近所ではない、人生で初めてのひとり旅に出ました。場所は岩手で3泊4日。夏だったのに、まだ辺りは暗くて、切符をにぎって実家を飛び出したの。

ひとりで繁華街のイタリアンに入って赤ワインを好きなだけ飲んだり、だいすきな冷麺を食べたり。8月なのに岩手はもう涼しくて、夕方に川沿いのカフェでコーヒーを飲んだら寒かった。

無人駅に終電でたどり着き、半泣きで見つけた漫画喫茶に入って寝入ったり、大船渡線で気仙沼まで揺られ被災地を自分の目で見てみたり。そのころはもう震災から数年経っていて、ボランティアがいるような感じでもなかった。

ツワモノどものユメノアトをリアル体験してざわつくなど、なかなかに孤独で楽しい旅だったのだけれど、ひとり旅を決行したのは当時の恋人と別れたからでした。いつだって俺の人生は恋愛ドリブンで感動しちゃうよな?別に初めての恋人でもなく、付き合ったのも2年弱だったかな。それでも私の男女観に影響を与えた人だった。

彼はとにかく束縛の激しい人。嫉妬心はご存知のとおり深い私なのだけど、こんなにも恋人同士ってのは互いのルールを守んなきゃいけないんだとか。嗚呼、こんなにも怒りや悲しみ、そして喜びをもぶつけ合って良い存在なんだと教えてくださった相手でもあった。無断のスカート外出は禁止されていた。

笑っちゃうくらい酷いこともして、されてきたのだけど、そんなふうにぶつかりあったこと、いま思うと良かったようにも思う。私、いまでも恋愛に全力だよ。

抑えきれないくらいに楽しい日もたくさんあって「ずっと一緒にいたい」と心から思っていた。ただあまりにも刺激的な日々で私たちすっかり消耗しちゃって、お別れした。ふたり暮らしするために貯めていた20万円の多くをひとり旅に費やし、ひとりでも生きていけると実感するために旅に出たの。ただ、この悲しき別れ⇄ひとり旅の間に次の恋人となる人と寝たのだけれど。さすが、俺!

結婚したらしいね。別れたあとにもほんとうにいろいろあってブロックしあったままのSNSもあるけど、しかるべき手段でちゃんとネトストしてるよ。
#人生を変えた出会い #夏のオススメ #あの夏に乾杯 #束縛 #ひとり旅 #ネトスト

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