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8/13日記

お喋りは好きだが人前で喋ることが苦手だ。
「〜です!」「〜します!」と言い切るのができない。「〜のような感じで…ええ…ハイ…」などと歯切れの悪い物言いになってしまう。
間違った断定をすることや誤解を生むこと避けたいからなのだが、そのような喋り方は聞いているほうからすると退屈だろうなと思う。
ウソでも"カマし"でも「〜でーす!」と元気よくやったほうがいいのはわかっているのだができない。わたしのお喋りはマジレス野郎の正直トーク。…まあでもマジレス野郎ってムカつきますよね。近頃、「Orange Is the New Black」という海外ドラマを楽しみに観ているのだが、主人公がまさにそんなマジレス野郎でイラつく。いつどんな局面でも「ごめんなさい。でもわたしは自分にウソがつけないの」とかなんとか言ってさぁ。面倒臭いヤツだなあ、自分の気持ちばかり主張しないでその場で適切なことを言うように努めろよ!と思うがそれはまるで自分への苛立ちと同種なのであった。面白く喋れるようになりたいけど、それは一体"自分らしい"のであろうか、なんて。さ…ああ。

漫画を読むとき、「ああ、これはたぶんこういう事情でこうやって描いているのだろうな」とか「この編集さんが担当している作品だいたいこんなかんじになるな」とか「デジタル作画っぽすぎると興ざめするな」とか、読者としてでなく制作する側の視点が入り込んで邪魔になるときがある。でも、ときたまそういう気持ちが一切どっかへいってしまって、ページをめくるたびに喉の奥がぐっと熱くなり涙があふれてくる作品もまた、あるのだ。そういうものを、わたしも描きたい…と思うのだが、どこが良いのか分析してみよう、と何度読み返してもやっぱりただの読者になってただただ圧倒され感動してしまう。漫画家を商売にしたがまだまだちゃんと漫画が好きで、嬉しい。

気持ちがくさくさしていたので欲しいけどちょっと高いなぁ…と買うのを我慢していたものを買った。桃とか、モツァレラチーズとか。肉、魚、野菜以外の娯楽要素の高いスーパーで買える食べ物たち。随分と贅沢してしまった…と思ったが会計は全部で3000円程度なので、飲み会一回分程度、大した金額ではない。わたしは何を我慢しているのだろう。
買った桃が甘いといい。


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